MONG@の四国お遍路

2000.10.3
   
 
第43番・源光山 明石寺(円手院)
 
第42番仏木寺からは歯長峠を越えなければならない。
道幅は狭く、松林で視界も悪い。
やっと峠を越したかと思ったら、今度はヘアピン・カーブの連続だった。
雪の雪のちらつく季節に峠を越えたことがある。明石寺までの16kmは、人里が見えるまで、気の休まる間がなかった。
地元でこのお寺は、「あげ石さん」の名で親しまれている。
その昔、乙女に姿を変えた千手観音菩薩が深夜、願をかけて大きな石を運んでいると、夜が明けてきた。
太陽が昇るのを見た乙女は、驚いて姿を消した。
寺伝によると、欽明天皇(在位509〜571)の勅命で円手院正澄とう行者が千手観世音菩薩を安置して寺を開いた、と言う。
愛媛県東宇和郡宇和町明石201(JR予讃線卯之町駅下車、徒歩40分)
天台宗寺門派
開基=正澄上人
本尊=千手観世音菩薩
宿坊=50人収容
大きな杉に囲まれて建つ仁王門。
この寺は修験道の行場で、巡礼者たちは「本関所」と敬ってきた。
この門を出て第44番大宝寺までは90km、歩くと22時間はかかる。
境内には大木が茂る。
正面の巨木は紀州原産の「梛(なぎ)」で、熊野の修験道が持ち込んだ。
と言うのも天平時代、寿元行者がここに熊野12社権現を観請して坊を建て、修験道の大道場をつくった歴史がある。
石見瓦葺きの立派な本堂。
源頼朝が、自分の命を助けてくれた池禅尼(平清盛の継母)の菩提を弔うためにお堂を建てたことから、「源光院」の山号がついており、古くから武家の庇護をいけてきた。
大師堂(左)と鐘楼(右)
この中には四国霊場88カ所の本尊が収めてある。
地元の足の弱いお年寄りは人はここで、四国巡りをする。
孫を連れたお遍路さん。