スロベニア編(1999年5月)

(2)ブレッド湖とポストイナ鍾乳洞

2001.5.2

リュブリャーナからブレッド湖までは、バスで高速道路を1時間も走れば着いてしまいます。
エメラルドグリーンの湖面に残雪の峰が投影されていました。
ユリアン・アルプスの最高峰、トリグラフ山(1864m)でした。
1周しても8kmほどの小さな湖が、ヨーロッパ各地から多くの観光客を集めるのは優美な姿にあるようです。
湖畔を巡ると、新緑が湖面を写し、ニセアカシアの花、マロニエの花が彩りを添えていました。
クロアチアが目的の旅行でしたから、おまけのような湖畔散策でしたが、ホテルに宿泊してのんびり出来たのはもうけものでした。

ニセアカシア
湖畔には新緑と季節の花が競っていた。
ユリアン・アルプスの峰々に囲まれるようにして佇む湖面は周辺の緑を集めて鮮やかなエメラルドグリーン。
聖マリア教会が建つ中島を結ぶ手漕ぎのボートが客待ちをしていた。
のどかな風景だ。
絵はがきの世界
湖畔の高台に中央ヨーロッパでも屈指といわれる高級ホテル「ビラ・ブレッド」が建っている。
旧ユーゴスラビア建国の父といわれる故チトー大統領の別荘を改修したホテルだ。
1947年に建造された建物は正面玄関前の通路と回廊がきれいな花で飾られていて、まるで絵はがきの世界を思わせる。
写真は正面玄関に通じる通路からの風景。
手漕ぎボート
湖の真ん中に小さな島があり、丘の上に聖マリア教会が建っている。
湖畔からは手漕ぎボートが運んでくれる。
100mほどの崖上に建つのはブレッド城。
手漕ぎボートにも2種類あって、船頭さんが長い竿を操るのと、櫂を両手で漕ぐもので、私は両手の方の船頭さんだった。
聖マリア教会
ブレッド湖最良のビューポイントだ。
ホテルから50分ほど歩いたところで、聖マリア教会、ブレッド城、そしてトリグラフ山の3点そろい踏みの風景に出会えた。
満足しての帰路では「ビュー・ブレッド」に立ち寄ってティータイムとしゃれ込んだ。
カプチーノは950トラール、日本円で700円ほど。
超高級ホテルにしては安かった。
朝靄の中に
湖の朝は野鳥のさえずりが聞こえるだけ。
ホテルの部屋から眺めると、聖マリア教会が靄の中に浮かんでいた。
白い鐘楼と礼拝堂がコピーでもしたかのように湖面に影を落としていた。
幻想的な風景を楽しんでいたら、2羽の白鳥が滑るように現れた。
影はたちまち揺れて形を崩してしまった。
ブレッド城幻影
崖上に建つ城が見事な幻影を見せてくれた。
新緑の中からすっくと立ち上がったような崖。
その上に古色の城が湖の守護神のように屹立している。
標高665m、湖面からでも100mはある。
中世の要塞さながらだ。
ライトアップの風景も格別の趣があった。
ブレッド城
石造りの建物に茶色の屋根。
古色に染まった城は一部は博物館になっているが、他に見るべきものはなかった。
この城は湖畔から眺めるのが最高だ。
ただ、湖を眺望するのには絶好のポジション。
聖マリア教会が湖面に影を映し、島を目指す手漕ぎボートが豆粒のように見えた。
聖マリア教会
手漕ぎボートに揺られて15分ほど。
島の教会は8−9世紀に湖畔に住む人々の聖地として創建され、その後に白い鐘楼を持つバロック様式に改造された。
祭壇の前に1本のロープが垂れ下がっていた。
ロープを引いて鐘を3度鳴らせたら幸せが訪れるという。
残念ながら私には鳴ってくれなかった。
湖畔のホテル
私が泊まった「パークホテル」。
格では「ビュー・ブレッド」に遠く及ばないが、湖畔を目の前にした静かで清潔なホテルだった。
ヨーロッパからの観光客も同宿していて、観光シーズン入りを思わせた。
スパゲッティ
スロベニアの自慢の一つはポストイナ鍾乳洞。
洞内の延長は27kmもあって世界第3位、ヨーロッパ1位の規模を誇る。
散策道まではトロッコで進む。
異様な形の鍾乳石が洞内を埋める中で天井に張り付くように細くて可愛らしい無数の鍾乳石が目に入った。
「スパゲッティ」と命名されていた。
洞内には盲目の魚もいた。