8月13日(再・16日)放送 瀬戸内国際芸術祭2025夏会期〜さぬき市アート作品巡ってきました!.
8月1日(金)「瀬戸内国際芸術祭2025」夏会期がはじまりました!夏会期のみ、初めて瀬戸芸の会場となるさぬき市志度・津田エリアに連日多くの方が訪れています。そんなさぬき市の作品とアーティストさんの声を番組でご紹介しました。
まず志度エリアでは志度寺と門前通りに4つの作品があり、この通りで江戸時代の奇才 平賀源内が生まれたことから、科学・発明に関係するアーティストが展示を行っています。
(写真/やんツーさん)
平賀源内記念館には、発電をテーマとした作品を得意とする日本のアーティスト やんツーさんが、建物自体をおおきなエレキテルに見立てた作品「風雷讃甚」を。
平賀源内旧邸では、東京大学大学院で教授をされている工学専門の研究者 筧康明さんが、息を吹きかけることで目の前の空間や遠く離れた場所との関係を生み出す「Echoes as Air Flows」という作品を。
(写真/筧康明さん)
こちらはライブカメラを設置した3つの場所(志度の地蔵寺・琴電志度駅・本島)と映像でつながるアート。目の前にある吹き込み口に息をフーっと吹き込むと、ライブカメラを置いている場所でシャボン玉が飛び出します!
昔から酒屋として栄えた古民家の中では、数学・コンピュータサイエンス・デザインメディアアートの修士号を取得されているアーティスト ニール・メンドーザさんが、使われなくなった古道具に宿る『付喪神』をAIで都度作り上げていく「合成されし魂」という作品を展示されています。
志度寺とその隣の自称院には無料で鑑賞できる屋外作品 フィリピンのアーティスト リーロイ・ニューさんの「メブヤンのバランガイ(メブヤンの船または聖域)」が展示されています。お寺の中に突如現る大型のペットボトルアートにびっくり。
みろく自然公園で伐採した竹で飛行機のような枠組みを作り、そこにカットした様々な大きさのペットボトルを繋いだり差し込んで制作。ペットボトルはさぬき市で回収した廃棄物で、400本以上あります。不思議な形と透明感のあるビジュアル。これはエイリアン?いや、象?と不思議そうに眺める人も。
(写真/リーロイ・ニューさん)
リーロイさんはフィリピンで大きな問題となっているゴミの廃棄を捉え、多量なゴミの中から今後の国の未来をどう作っていくかを作品のテーマにしています。タイトルの『メブヤン』とは古代フィリピン神話の女神の名前で、『バランガイ』とは古代の船・聖域という意味。世界的に問題となっているプラスチックで造形したこの船自体は宇宙船となって、未来を指す大きな器でもあるとおっしゃっていました。
日が暮れるとライトアップされて赤や緑に光ります。より宇宙船らしさが出てきますので夜の鑑賞もおすすめ。志度寺境内の奥にある庭園と、志度寺の隣にある自称院境内に1つずつ造形がありますので、どちらも見つけてみてくださいね。
津田エリアでは津田の松原の中に、カナダのアーティスト、ケイトリン・RC・ブラウンさん&ウェイン・ギャレットさんの作品「時間との対話」があります。
松原では樹齢600年を超える老木7本を「七福神の松」として、しめ縄をかけて大切に保存していますが、そのうちの1つ『布袋尊の松』の周囲に展開しています。
昨年の秋に視察に訪れ、この場所で作品を展示することを決めたたというお二人。魅力的な神木に惹かれるとともに、人口減少や松原の木の減少といったエリアの問題に触れたことで最初のインスピレーションを得たそう。
(写真/ケイトリン・RC・ブラウンさん&ウェイン・ギャレットさん)
約13000枚以上のメガネレンズのカーテン。その中に映るのはたくさんの松の木たち。カーテン越しにだれかと向かい合って立ち、レンズを通してお互いを眺めてみるのもおすすめ。地元の人にとっては普段見慣れている松原がどう変化するのか、初めて訪れる方にはレンズを通して松原の魅力的を見てもらいたいそうです。
こちらも夜はライトアップもされますが、どの時間帯がおすすめ?とお聞きしてみると、「どの時間も大好きだけど、夕方はとくに光の色がどんどん変わっていい感じ!」と教えていただきました。あなたの一番好きな時間、風景を見つけてみませんか?
「時間との対話」は津田の松原西側エリア、「洗心亭」という建物を目印に足を運んでみてくださいね。
瀬戸内国際芸術祭2025夏会期は8月31日まで。
志度津田エリアは夜9時まで鑑賞することができます。
作品周辺では地域の方がおもてなしとして休憩所を設けたり、うちわの貸し出し、打ち水などを行なっていて、「暑かったですね、どうぞ休んでいってください。」という温かい声かけに嬉しくなります。
志度では夜になると作品の鑑賞時間に合わせて門前通りに明かりが灯り、普段から地域のお祭りでのみ登場するランタンや行燈が暖かく迎えてくれます。涼しくなる夕方以降、お散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
◉会期中にはイベントも開催!
8月17日(日)瀬戸内情景音頭を踊ろう!
現代音頭作曲家・山中カメラさんが瀬戸内をテーマに創り上げた「瀬戸内情景音頭」を、地元の方々と一緒に踊る芸術祭公式イベントです。
8月24日(日)16:00〜17:00 雲門舞集と一緒に踊ってみよう!
世界で一番面白い!と「瀬戸内国際芸術祭」総合ディレクター北川フラムさんもおすすめの台湾のダンスカンパニー 雲門舞集と楽しめるパフォーマンス。
詳しくは瀬戸内国際芸術祭2025公式サイトをご覧ください。
【さぬき市からのお知らせ】
さぬき市では市内で新生活を送るご夫婦や移住される方などへの支援を行っています。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
◉さぬき市市ホームページ(結婚新生活支援事業)
https://www.city.sanuki.kagawa.jp/life/living/m_shinseikatsu
◉さぬき市移住&交流総合支援サイト「ええとこ!さぬき市」(定住支援制度)
https://www.city.sanuki.kagawa.jp/eetoko/stay/