t FM香川 CMコピー大賞2019

FM香川 CMコピー大賞2019

I LOVE RADIO 786

特別審査委員

荻原 努(おぎはら つとむ) TOKYO FM 営業局営業推進部 CMルーム長:
2014年(株)エフエム東京入社。専門職としてラジオCM制作に従事。
コピーライター/ディレクター。
近年、ダンロップ、ソニー損保、ホクトなどのCM制作を担当。
ACCシルバー・ブロンズ、JAA・消費者のためになった広告コンクールJAA賞、日本民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。

総評

私にとっては今回が二度目の審査となりますが、
昨年と同様、さまざまなアプローチで考えられた案が集まりました。

最優秀賞の濱川学院「壁を作るな 時代を作れ」篇は、ボーダーレスという訴求点を、桃太郎を用いて見事に伝えました。
この作品が選出された最大の理由は視点の新しさです。
「種を超えた連携」という視点で桃太郎を用いたアイデアが、非常に新しく、面白く、また、言葉そのものにもユーモアがありました。
「コピーは視点」といわれることもありますが、それを体現したようなコピーは、最優秀賞にふさわしいものであると思います。

優秀賞の柿茶本舗「ケンカ」篇は、シンプルな構成で訴求点をシンプルに伝えながらも、
演出でさらに面白くなる可能性を秘めていました。
コピーにとどまらず、文字が音になることまでしっかり想定された作品です。

ラジオは聴いた人の想像力を広げるメディアです。
20秒という限られた秒数の中で、どれだけリスナーの想像力に着火できるかが勝負です。

今までになかった視点や共感を提示したり、声や音、音楽を使って本能的にひきつけたり…

特に、コピーワークは、難しいことを長々と言うよりも、誰もが知っている「当たり前」をちょっとだけずらして、
新しい視点や真理をわかりやすい言葉で伝える作業だったりします。

今回も審査を通して、応募者の皆様それぞれの視点が見えました。
作品を通して、想像力を無限に掻き立てるラジオCMの良さに改めて気づかされた審査でした。

応募者の皆様と、すべてのアイデアに、お疲れさまでした。
ありがとうございました。

グランプリ

Hammer Academy 濱川学院

「壁を作るな 時代を作れ」篇佐瀬 寛展(東京都)作品を聞く
SE: (記者会見のカメラシャッター音)
記者: 桃太郎さん 鬼退治成功のポイントは?
桃太郎: 犬語 猿語 キジ語 を巧みに操り種を超えた連携ができたことです
SE: (記者たちのどよめき)
記者: 若い世代に一言
桃太郎: 壁を作るな 時代を作れ!!
SE: (記者たちのどよめき)
(犬の声・猿の声)
NA: 海を超えて躍動する人材を
新しい時代の予備校 濱川学院
【 寸評 】
ボーダーレスという訴求点をしっかりと伝えています。
CMにはよく昔話が用いられますが、「ボーダーレス」を伝えるために桃太郎に着眼した点は新しく、秀逸です。
一見、固そうな「種を超えた連携」という言葉にはユーモアもたっぷりと含まれ、この一言でやられました。

準グランプリ賞

柿茶本舗有限会社

「ケンカ」篇密山 直也(兵庫県)作品を聞く
男1: 王手!(パチッ!!)
男2: おっ、なんだ、こら!っと(パチッ!!)
男1: おっ、やんのか!でも(パチッ!!)
男2: 待った!
男1: 待てない!
男2: 柿茶、飲めや
男1: お、柿茶か(ゴクゴクゴク)
NA: やさしい味が、人をやさしくする。
ノンカフェイン 柿の葉のお茶「柿茶」。柿茶本舗。
男1: 待ってやるか。
【 寸評 】
将棋という状況設定で描かれるやさしさがリアルで、「やさしい味」という訴求点が素直に伝わってきます。
CM全体にほのぼのとした空気が流れ、商品の雰囲気まで伝わってくる作品です。

協賛社賞

オートマックス

「信じられない」篇玉水 守(静岡県)作品を聞く
SE: (ドライブ中のカップル)
女: もうここで止めて!わたし降りる!
男: ちょっ、どうしたんだよ、急に
女: もう、信じられない!
(車ドアの閉まる音)
女: オイル交換してない車なんて、ほんと信じられない・・・
NA: 信頼を失いたくないあなたに
オートマックスなら、オイル交換永久無料
オートマックス
【 寸評 】
男女の掛け合いでリスナーに注意をひかせ、うまく訴求点を伝えています。
「オイル交換をしていない車なんて信じられない」という具体性と
ユーモアのあるセリフをオチに持ってくる構成力が光る作品です。

お宝市番館瀬戸大橋店

「伝説のギタリスト」篇三木 陽香(沖縄県)作品を聞く
女の子: このワンピース、かわいい!
父さん: この釣り竿、いいな。
母さん: 掃除機買い替えちゃおう!
男の子: このゲーム、探してたやつだ!
SE: ジャジャーン(エレキギターを鳴らす音)
ばぁちゃん: 懐かしいわ。昔はギターの「タエ」と呼ばれていたの。
ばぁちゃん: いくぞ、孫どもーーー!!!
父・母・子供たち: イェー!!!
SE: ジャジャーンジャンジャジャーン(すごく上手にギターを弾く音)
NA: ギターの「タエ」もシャウトする「お宝市番館」瀬戸大橋店。
【 寸評 】
家族のやりとりを通して、あらゆる世代に向け、品揃えの豊富さという訴求点をしっかり伝えています。
その上で「ギターのタエ」という、CMをより楽しくするアイデアをうまく盛り込んでいます。

さぬきうどんの亀城庵

「赤ちゃん言葉」篇岡田 英子(広島県)作品を聞く
父ちゃん: タカシ、父ちゃんが今から、うどんが美味しくなる茹で方を教えてやる!
男の子: うん
父ちゃん: うどんを美味しく茹でるにはな、こうやって~
(赤ちゃん言葉で)おいちくなあーれー、おいちくなあーれー、おいち~
SE: 鍋のふたを閉める音
NA: おうちでうどんを美味しく茹でるコツは、お鍋にフタをすること。
さぬきうどんの亀城庵
男の子: おいちくなあーれ♪(赤ちゃん言葉で)
【 寸評 】
「フタをする」という訴求ポイントを、「コミカルな父親にフタをする」という構成でうまく伝えています。
また、親子の些細なやりとりに親近感をおぼえると同時に、商品を身近に感じられます。

さぬきこどもの国

「大演奏会」篇岡田 英子(広島県)作品を聞く
合唱団♪: オリオン座―
カシオペアー
天の川―
しし座流星群―
四重唱で: アンドロメダー
NA: 1億個の星の大演奏会、ご堪能ください。
さぬきこどもの国プラネタリウム、スペースシアター。
【 寸評 】
星々の瞬きを歌声で表現するという構成に、発想の豊かさとロマンを感じます。
また、シンプルでわかりやすく、演出によって耳残りさせる可能性を広げられる案です。

しん治保育園

「大きくなったら」篇小野 美咲(埼玉県)作品を聞く
女の子: 大きくなったら、ママみたいにご飯つくれるようになる?
ママ: うん!きっとできるよ。
女の子: ママみたいに、背伸びる?
ママ: 伸びる伸びる!
女の子: ママみたいに、“歯”黄色くなる?
NA: 毎日忙しいママさんも定期的な歯科検診を。
しん治歯科なら検診の間、保育園でお子様を無料でお預かりします。
【 寸評 】
とてもシュールな案ですが、とてもリアルです。
小さな子どもの遠慮しない正直さを見事に捉え、それをアイデアに生かしているところが秀逸です。
思わず想像してしまい、ビジュアルが頭に残ります。

高橋石油株式会社

「ハレルヤ!つくるや!」篇天野 綾乃(山口県)作品を聞く
歌: ハーレルヤ!ハーレルヤ!
晴れたら! つくるや! エネルーギー!

でーきたら! たーめるや!
ためたーら! 売れるーや!
リタ ソーラー!
NA: エコな未来をつくる
高橋石油の太陽光パネル Rita Solar(リタソーラー)
【 寸評 】
ストレートな歌詞を「ハレルヤ」という勢いのある曲に乗せて歌うことで、耳残りしそうな作品。
演出によって、面白さがより膨らむ可能性を秘め、聴いた人が無意識に口ずさみそうなシンプルさも潔いです。

徳武産業株式会社

「あゆみ」篇瀬古 健太郎(山梨県)作品を聞く
NA: 人生の一歩。
母の手をつかむまであと1歩。
父と腕を組んで、一歩ずつゆっくり歩く。
孫が私の手をつかむまであと1歩。
NA: 足元から人生を幸せに。あゆみシューズの徳武産業
【 寸評 】
人生の大切な一歩を伝えることで、シューズの大切さを伝えています。
温かみのある視点で、人生の時間の経過をスムーズに表現。一歩一歩が見えてきそうな、やさしさに包まれた作品です。

株式会社ドリームフルーツ

「縁起の良いバナナ」篇早坂 貴弘(東京都)作品を聞く
男A・B: どうも~ドリームフルーツです!(拍手の音、歓声)
男A: この前、縁起の良いフルーツ見つけまして!
男B: ほうほう!
男A: さぬき夢(ドリーム)バナナ!
香川で栽培している皮まで食べられるバナナ!
男B: つまり…!?
男A: 皮を踏むこともないので、スベり知らずっ…!!
(シ~ン…沈黙)
男B: ってスベっとるやないかい!
男A・B: 甘くて美味しい、さぬき夢(ドリーム)バナナです!
【 寸評 】
漫才の中で商品の特徴をさりげなくもしっかりと伝えています。
バナナの皮をオチに使い、「皮まで食べられる」という最大の訴求点にうまく落としています。リズムも良いですね。

ボートレースまるがめ

「秘めた才能」篇小野 美咲(埼玉県)作品を聞く
お姉さん: きみ、ボートレーサーになってみない?
少年: えっ!?僕にスポーツなんて無理ですよ。
ずっと帰宅部で、毎日いかに早く帰るかしか考えてないんですから…。
お姉さん: 素晴らしいじゃない!
ボートレースは、一番はやく返ってきた人が勝ちなんだから!
SE: ブーン(モーター音)
NA: 未経験から目指せるボートレーサー。
平均年収1,600万円。ボートレースまるがめ。
【 寸評 】
「早く帰るかしか考えていない」「一番早く帰ってきた人が勝ち」…というやりとりが秀逸。
ターゲットを的確に意識し、「未経験から目指せる」という訴求点にうまく落としています。

新鮮市場きむら

「買い物促進演説」篇浅野 広樹(秋田県)作品を聞く
ウグイス嬢: こちらはポイン党、ポイン党きむらでございます
SE: (大衆ザワザワ)
小泉進次郎風: 食卓にもっとおかずが増える世の中にしたい!
毎週土曜と「5」のつく日は ポイントが5倍!
皆様の幸せを実現させる「きむらフレッシュカード」!
よろしくお願いします!
NA: 新鮮市場きむら
【 寸評 】
「ポイン党」という言葉が妙にアタマに残ります。
選挙演説という設定にすることで、「人々の生活を考えている」こともうまく表現。
また、音にして耳をひきつけることまでしっかりと想定して練られた作品です。

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