STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2021年11月28日放送分

天空の鐘の音が想いを未来につなぐ物語

今回は出釈迦寺の奥の院「禅定(ぜんじょう)」へ

進みお話を伺いました。

ご案内は

出釈迦寺

広報部本部長

半田 暁峰(はんだ ぎょうほう)さん

 

これは北海道にいる師僧が聖峰(せいほう)という方でして、その一字を頂きました。

暁の方は、本名の(あきひと)から、ひとを峰に入れかえて

「暁峰」という僧名にいたしております。

この名は大事にしています。

 

「出釈寺の奥の院 通称「禅定(ぜんじょう)」

と呼んでいると場所です。

もともとここが73番札所出釈迦寺だったところです。

今の下の本堂はなかったのです。

どうしても、お参りしたいがここまで登れないかたも多かったみたいで

その昔に一力ある方が、本堂を建てていただいたと聞いております。」

ここが本堂なら、最大難関札所の一つでしたね。

私も歩き遍路をしていますが、焼山寺など

負けないくらい厳しい札所もありますね。

 

歩き遍路2回目に行いました。

ここもあるき僧侶になって事情があり

歩き遍路の旅に出てみようと行いました。

ここにも立ち寄りました。

寄り道もいろいろしましたので、3カ月きっかり。3カ月ほとんど野宿でした。

連れてきていただきましたこの場所

奥の院鐘突き堂「天空の鐘」

瀬戸内海の方を見ていた体をくるりと振り返ると阿讃山脈

山を通り越して

空に向かって鐘を打つ形になっています。

こちらに来て、空に向かって鐘を打つ。

空に向かって鐘を突くと大抵の心のモヤモヤが晴れます。

浄土に、より高い位置鐘の音を捧げていただくという

意味もございます。

ちょうど鐘を打つ方が来られましたよ。

「ゴーン」

こういった鐘の音聞いたことがないですね。独特の音です。

これだけ高い位置なのですが、下の本堂まで

すごくはっきりと鳴り響きます。

下の本堂にも同じく鐘つき堂があるのですが

どちらが鳴らしたのかわからないほど、くっきりと本堂にも届きます。

下にいてもよく聞こえます。

この鐘はその昔、重機がないときに整備されていない山道を

何人もの有志が人力で上げた鐘なのです。

その当時の写真が本堂にまだ残っています。

なので、その方々のここに鐘突き堂を建てるのだという

普通はこんな高いところに鐘突き堂を建てようなど

思わない場所ですので

想いが宿っているように聞こえる鐘の音である気がします。

奥の院 『捨身ケ嶽 禅定』

 

まずは、お大師様の幼少の頃の話が筆頭に挙げられます。

まだ真魚(まお)さまと呼ばれていた御年7歳の頃と聞いています。

ここがなぜ捨身ヶ岳というのかですね。

幼少の頃のお大師様は「自分は将来仏門に入って、

世間の困っている人、恵まれない人々を

仏教というもので助けたいという願いがあったようです。

幼いながらもたくさんいろいろな方を見られたのでしょうね。

もし自分の未来がその運命ならば、この場所から身を投げても必ず仏様が表れて

自分は亡くならないはずだ。

その運命でないなら、自分のこの身は供養として捧げますと

命がけの行を行った。

7歳の弘法大師空海様が、初めに行った命懸けの行ですね。

その時に仏様が表れて、天女が抱きとめて助かった

というお話が残っています。

それで捨て身の岳で「捨身ヶ岳」

字だけ見ると勘違いされる方もいらっしゃるのですが

生きるがために人助けをしたいがための場所であるのです。

 

捨身カ岳に抱きかかえられるように奥の院本堂「禅定」がある

私たちがいるこの場所から、

お大師様は飛ばれたわけではなく

もう少し上の場所だったのです。

そこは鎖場と言って、いわゆる行場。

ごつごつした岩を鎖づたいで上がっていく行場です。

その場所には、「稚児大師さま」という幼少の頃の

お大師様の石仏が建っております。

そこまでは、健脚の方に限らず

子どもさんも、少しお年を召した方も普通に

登っておられます。」

では…、その先へ行ってみたいと、歩みを進めます。

 

まずは「入り鐘」

「入り鐘ついても出鐘はつくな」という言葉もあります。

歩みを進めました。

 

次回は、行場へ。

 

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