STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2022年09月18日放送分

チェ・サンヒさんの四国遍路物語

海外からも注目される巡礼の旅、四国お遍路

外国人女性として初めて公認先達となった韓国在住の作家

チェ・サンヒさん。

 

「アニョハセヨ チョヌン チェサンヒ・・・韓国語) 」

こんにちは 私は韓国人のチェ・サンヒ と申します。

よろしくお願いします。

 

今回もチェ・サンヒさんの四国遍路物語です。

 

2010年に初めて歩きでお四国を巡ったチェさん。

毎年のように回数を重ね、現在7度歩きでこのお四国を

回っています。

数えきれないほどの出会いとエピソードがある中、

3度目のお遍路で忘れられない出来事がありました。

《チェさん》

「私の荷物がすごく重かったので、(お遍路の)

途中で腰がすごく悪くなったのです。

病院に行かなければならなくなったのですが

地元の人が私を病院まで連れて行ってくれて、

その病院の費用も全てお接待で払ってくださいました。

次の日から荷物をもって歩こうにも難しい時に

地元の色々な人が私の荷物を

リレーで車に載せて宿まで送ってくれました。

私は荷物なしで歩いていくことができ、

途中で腰も治って結願できたことがあります。」

チェさんの腰が良くなるまで、

地元のみなさんがリレー形式で

その次の目的地まで送ってくれる。

そうしているうちにチェさんの腰がだんだん

治ってきて、そのままお遍路を続けることができたわけですね。

 

《チェさん》

「はい。もう奇跡だったのです。

本当に私の腰は韓国に帰らなければならない程の

状態だったのですけれども、

みなさんのおかげで、無事に結願することができました。」

 

チェさんは後から続くお遍路さんたちを導く存在として、

韓国を中心としてお遍路文化を伝える活動をされていますけれども、

これからこんな風にしていきたいという考えはありますか?

 

《チェさん》

「四国のこと、日本が大好きです。

最近の新聞やマスコミを見ていると

政治家同士が、いろいろと喧嘩しているのを見て、

直接、人と人が会えばそんな問題は起きるはずがないので、

お互いもっと深く交流できるように

そんなことをしたいと思っています。

私は、「みんな地球人」だと思っているのです。」

チェさんは香川県三豊市に2014年にできた

へんろ小屋の設置に関わることになります。

建築家歌一洋さんが提唱する歩き遍路さんの

休憩場所を作る活動「四国八十八ヶ所へんろ小屋プロジェクト」です。

三豊市にお遍路さんの休憩所を作られた、この話を

聞かせてもらえないでしょうか?

 

《チェさん》

「私が四国を回わっている間に、お遍路さんの休憩所

おへんろ小屋をよく見つけたのです。

へんろ小屋を見ると番号が書いてあったのです。

このへんろ小屋を作っている人は

誰なのだろうと思っていた時に、

歌先生という建築家の先生のことを聞いたのです。

歌先生は八十八ヶ所の八十八に合わせて

お遍路さんの休憩所を88か所つくるというプロジェクトしていると

知り、すごく感動して

私もお接待や温かい心を何度も頂いてきたので

「恩送り」がしたい、

日本と韓国がもっと関係が良くなってほしいという

気持ちがいっぱいになっていたので

寄付金を集めて(三豊市の)へんろ小屋を作ることになりました。」

 

第70番札所本山寺から第71番札所弥谷寺へ向かう道沿い、

三豊市高瀬町国道11号線沿い

白井病院の目の前に作られた

へんろ小屋第53号

「茶処みとよ高瀬」

《チェさん》

「その屋根が緑茶の葉っぱの姿なのです。

三豊市は緑茶の「高瀬茶」が有名で

韓国も日本もお茶の文化があるので

一期一会の想いを込め、デザインして作りました。

(へんろ小屋設置の)地域は私が決めたわけではないのですが、

「四国八十八ヶ所へんろ小屋プロジェクト」の方が

(その場所は)韓国と日本の中学の交流がとても活発なので

そこに決めたのだと聞きました。」

 

旧高瀬町時代から韓国との学校同士の交流が

ずっと行われてきている・・・そういった場所だから

縁を感じてそこに作ることになったのですね。

《チェさん》

「建てただけで終わるわけではなく、

今も、地元の方が1ケ月2回、お遍路さんにお接待されていて

ボランティアの人が掃除して管理もしてくださっていることが

すごく嬉しいです。

(普通は)建ててそのままにしていたら

汚くなるじゃないですか。

それが創った時の温かい心が、(今も受け継がれ)

続いていあることに、すごく感謝しています。

今は自分のことだけ考える人が

多くなっている時代に、

「お接待」は他人のために応援する心であることに

私は感動しているのだと思います。

「私の貰ったものを、次は誰かのために助けてあげよう」という

心をみんなが勉強していくこと。

このような心が広がっていくことが

平和活動の一つだと思います。

そのことが四国の魅力の一つではないかと

思っています。

 

2018年にスペインの巡礼の道を歩きましたけれど、

その時に四国お遍路の格好・白衣を着て杖を持って回ったのです。

なんだか自分の国の宣伝じゃなく、

四国のことを世界の人に一生懸命教えていて・・・・。

国は関係なく、四国の温かい心が世界に広がってほしいと

願っていることなのです。

そう思って(スペインの巡礼も)回りました。

この後は四国八十八ヶ所にいらっしゃる予定は?

 

《チェさん》

「できれば来年に回りたいのですけれど、

8回目なので来年できたら逆打ちでしたいです。

私は逆打ちを一度もしたことがないので、

逆打ちで回りたいのです。

私は外国人ですから、

外から見るので四国の魅力をすごく知っていますが

四国の人にとっては、当たり前になっていること、

分からなくなっていることもあると思っています。

だからこそ(私のように)遠い場所から来る人もいるので

四国のみなさんにこそ、

一日でも(四国遍路を)回ってみてほしいのです。」

チェさんは今、どちらにお住まいですか?

《チェさん》

「済州島。韓国の一番下にある島です。

済州島には済州島オルレという歩く道があるのですけれども

400キロメートル強の距離なのです。」

 

お寺があったり、遺跡があったり

ランドマークがある場所を回るものなのですか?

 

《チェさん》

「四国みたいに標識を見ながら歩くのですが、

仏教とかキリスト教とか宗教は関係なく

自然を見ながら歩く道なのです。

そのコースを作った人は

サンディアゴの巡礼の道を歩いて

自分が住んでいる、生まれた場所にもこんな道を

創りたいと思った女の人が作った道なのです。

その済州島オルレの道と四国八十八ヶ所は

実は「友情の道」となっているのですけれど、

知っている人は少ないのです。

それがちょっと残念だと思っています。」

「友情の道」なのですね?

《チェさん》

「はい。

済州島オルレの中にも

「友情のへんろ小屋」も作りたいと思っています。」

 

チェさんまた、お目にかかれるよう

お待ちしています。今日はありがとうございました。

番組は、radikoでも お聴きいただけます

YouTube配信もスタートしています。

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