STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2021年12月26日放送分

お遍路文化を子供達に繋いでいく人たちの物語(親子遍路②

香川県内の小中学生とその保護者を対象にした日帰りで遍路体験ができるイベント『親子遍路ウォーキング』はNPO法人お遍路とおもてなしのネットワークが10年以上にわたって開催してきました。

 

子どもたちにとっては簡単ではない『歩き遍路』のイベントですが、

参加した理由を参加者親子に聞きました。

 

ゆうなさん:「今回初めて参加しました。

配られた学校のプリントで配られて

お母さんが応募してくれました。」

ゆうなさんのお母さん:「香川県に今年の5月末に九州から

引っ越してきました。

香川県と言えば『お遍路さん』だと。

娘の学校からのプリントを見て、

実は夫が体験を希望したんですが、

今日は夫が来られないので変わって私(母)が参加しました。

一度はお遍路さんを体験してみようかと希望していました。

特に「お寺の鐘がピンポンと同じだ」と

説明を受けたりでき、とても分かりやすかったです。

先達さんの格好を見て、どうしてその装束なのか

調べてみたくもなりました。」

 

ゆうなさん:「(15キロ)チラシを見て、そんなに歩くのですか?と思いました。

剣山くらい歩くのかと・・・・

四国に来てからは、剣山とか青ノ山、まんのう公園にも行っています。

15キロ近く歩いてみて

「これくらい私も歩けるのだな」と驚きました。

ゆうなさんのお母さん:

「いろいろなことに興味を持って見てほしい。そして素直に育ってくれたらと思います。

香川ならではの体験ができたと思います。」

あさひくん:「僕はちょっと完歩できるか心配だったけど

完歩できたので良かったです。

『空海』というお名前が先達さんのお話で出てきて、

どうしてなのだろうと思いました。」

 

あさひくんのお母さん:「最後まで歩ききることができて達成感を感じました。

あさひくんに「行こう」と誘われて、親子でとてもいい時間になりました。」

ゆうまくん:「去年の3回目に初めて参加し、今回参加で2度目の挑戦です。

広告を見て、学校から配られたプリントで

参加したいと思っていたが、前回は定員オーバーで参加できず

今回は僕が行きたくて参加させてもらったのです。

自分の住む環境はどんなだろうと興味があって、歩いてみたかった。

お遍路は知らなかった。

体力をつけるのは大事だな。もっと大きくなって

体力がつけば100キロとかまで、歩けるようになると思う。」

ゆうまくんのお母さん:「私も香川に引っ越して来てお遍路に興味があったので

息子が言わなくても、私の方から誘ったと思います。

今回も学校のチラシをもらう前にイベントのことは知って、

すぐに申し込みをしたら息子も喜んでくれました。

去年参加したときには、完歩したかったのですが

用事できなかったので、

今回、大変でしたが完歩できて良かったです。

各お寺のことを説明頂いて、自分では調べきれない内容を聞けて

本当に良かったです。

この機会に八十八カ所を全部歩いて回りきりたいと思っています。

次回 私は、お寺の一つ一つの説明をじっくり聞きたいと思いました。

子どもより私の方が、ハマっていると思います。

ゆうまくんにお遍路を通して

これからどんな体験をしていってほしいですか?

自分の住んでいるところの歴史を知ってもらいたいと思っています。」

小学1年生から中学2年生までがほぼ丸1日かけて完歩。

この日のゴール、国分寺で子どもたちに感想を聞きました。

 

《たかはらこうたろう くん》

「今日もこの企画に参加させていただきました。

最後まで歩けて良かったです。

次回も参加できたらしたいなと思います。

《かわかみ かいきくん》

今日はすべて歩けたのでうれしかったです。

また、次回も歩きたいです。」

 

《おおやまりゅうせい くん》

初めて回るお遍路体験は楽しかったです。」

 

《うらかわゆうな  さん》

「今歩いて来て一番印象に残ったのは、最初に回った

お寺に小さな観音さまがたくさんあって驚きました。」

 

《きた のあ さん》

「今日初めて参加して楽しかったので、また参加したいです。」

 

《きず ぶんじ くん》

「今日いっぱい歩いてたのしかったです。」

 

《くぼ あやか  さん》

「色々なお寺を回れたり、行く道中の景色を楽しめて良かったです。」

《こうのいけ あさひ  くん》

「いろんなお寺を回れて楽しかったです。」

 

《ひらおか ゆい  さん》

「お接待でお礼を言えて思い出に残りました。」

 

《ひらおか こう  くん》

「いろいろなお寺を回れて楽しかったです。」

《みよし ゆうま  くん》

「前回は途中まででしたが、今回は最後まで完歩して

ちょっと疲れました。」

NPO法人遍路とおもてなしのネットワーク 理事

四国八十八カ所霊場会公認先達

福田恵峰さん

「四国の文化である四国遍路を次世代に繋いでいくことを

考えないと日本の文化が途絶えていくので

やはり子どもたちに次の世代にバトンを渡していってほしいと思っています。

みんなと楽しく歩いたことを覚えてくれるだけでも

大人になって空海さんの教えに触れて

「そういえば子どもの頃にお遍路を歩いた」

思い出してくれるだけでも、大人になってお遍路をする

きっかけにはなると思います。

親御さんたちの方に好評でした。

お父さん方にはとても好評なのです。

日常では子どもさんたちとそれほど長い時間一緒にいられる機会がないのでないので、良い時間を過ごせたてありがたいと.

お父さんからの喜びの声を頂いています。

難しく考えずに、八十八ヶ所全部回ろうと欲張らなくて良いのです。

まずは、ご自宅の近くの札所にとりあえず行ってみる

次にその前後の札所に足を延ばしてみているうちに

そうして進めていただけると気が付いたら

全て回っていたというのが理想形だと私は思います。

四国の方は大体ご自分の家の一番近い札所を始めとして

ぐるりと回って家に帰ってくるというのが

昔ながらのやり方なのです。

必ずしも徳島の1番から始めなければならず

88番でゴールという事でもないのです。

あまりこだわらないことが一番長く続ける秘訣。

全部歩かなければいけないとか順番通りに行かなければいけないとか

考えずに

行きたいところだけとりあえず、行ってみようということが一番です。

 

お寺によってはお花が一番きれいな時期だとか、紅葉がきれいな時期をめがけていかれても良いと思います。

お寺に入る時も礼、出る時も一礼をして頂くのが

基本です。

一応お作法がありますが、人に迷惑をかけないということを

覚えておいていただければ良いと思います。」

NPO法人遍路とおもてなしのネットワーク 常任理事

北山 健一郎さん

「この四国遍路というのは、江戸時代からずっと続けられているが

時代によって姿を変えつつあるものの、根底にある

「お接待の心」や「回ったあとの達成感」は変わらないものです。

お寺の札所を巡ることを通じて、四国遍路文化を

次の世代の子どもたちに体験してもらって

大人になった時に伝えていってもらうことで

文化の継承に繋がっていくことを願っています。」

この番組は、radikoでも お聴きいただけます

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