STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2022年02月20日放送分

想いで繋ぐ遍路道物語

お遍路文化が紡ぐやさしさに出会う物語

四国霊場を繋ぐ遍路道。1200キロを超えるこの道を

一日で点検する「一日一斉おもてなし遍路道ウォーク」が

2月23日に行われます。

 

主催:NPO法人遍路とおもてなしのネットワーク

事務局長 宍戸 栄徳(はるのり)さんにお話を聞きました。

事務局長 宍戸 栄徳さん

区間ごとに分かれて、四国遍路道を一日で全部歩いて見ようと

同じ歩くなら何か目的をもって歩きたいと思いました。

お遍路する人の為に遍路道がちゃんと安全に歩けるか、

道案内は適切にあるか休憩所やトイレは

あるのかをきちんと点検しようではないか。

それはお遍路さんに来ていただく四国の人間として

基本的にやっておくべきことではないかという気がしたので

趣旨を皆さんにお知らせして賛同していただいただける方に

参加していただいて、歩いていただいたらどうかということで

始まったのです。

お遍路がどういうもので構成されているかと考えたときに

ハード的に言えば

霊場のお寺がある、遍路道、お遍路宿があるということ。

人の問題で言えば

お遍路として歩く人がいるという一方で

お接待をしたり何らかの形でお世話をしたりするという地元の人の

サポートが必要である。

特に歩き遍路の人は1カ月半もかけて歩かれて大変なので

受け入れる四国の地元の人がよく理解して対応しないといけないので

そういうことに繋げられればと思っています。

今年の点検ウォークは、1200キロメートルの中で

一つの区間が10キロ程度に区切っています。

昨年までは自分が歩きたい・歩きやすいところを自由に歩いて

それが結果としてぐるりと一周繋がったらいいなという

非常に緩やかな発想でやっていました。

そうすると、皆さんがどこを歩いているのかお互いにわからないので

同じ区間の人が重複し、

どなたも歩かれていない「空白区間」がたくさんありました。

それを解消するためには、どの区間を何人くらいが歩いているか

「見える化」した方が良いのではないかということで

香川大学創造工学部の米谷雄介教授にお願いして

地図の上に申し込み状況が毎日分かるように

システムを作って頂きました。

 

そこに毎日、申し込みデータを更新していきました。

そうすると、空いている区間があると

そういうところに関心を持たれた方が、

「ここの区間、誰もあるいていないならわたしが歩いてみましょう」

と申し込まれた方もたくさんいらっしゃいます。

この方法に変えたことが大変効果があったと思います。

 

ホームページには遍路道点検マップが掲載されています。

 

《事務局長 宍戸さん》

遍路道のルートが書いてあって、

そこに10キロ程度の区切り点に中継番号として番号を振っています。

 

申し込みがない所はグリーン

一人でも申し込みが入ると赤としました。

ある時、すべての区間を皆さんが歩いてくれることになり

区間情報のマークがすべて赤になったのです!

 

それに変わった瞬間

自分で操作していたのですが、大変感激しました!

今年は全部赤になったと…

2月23日、四国がぐるりと繋がる遍路道。

見知らぬ誰かが同じ思いで遍路道の点検をしている。

事務局スタッフの西山悦子さんは、

その参加者それぞれを繋ぐものがあると言います。

それは、参加者全員に配られるカラフルな

タオルマフラーです。

NPO法人遍路とおもてなしのネットワーク 西山さん

にお話しを聞きました。

 

《 西山さん》

今回は286チーム1361枚発送しました。

過去最高の人数となりました。大変ありがたく思っております。

このタオルは毎年色が変わりますので、

リピーターさんは毎年楽しみにしていらっしゃいます。

「今年は何色かな」という感じで

また遍路道を点検ウォークに参加していらっしゃいますと

他の参加者さんもタオルを着けて歩かれますので、

仲間意識が芽生えることもあって

このイベントになくてはならないアイテムだと思います。

遍路道点検している間に何人も参加者同士がすれ違って

「ここが危なかったね」と声を掛け合われて

点検されていたと聞きました。

今回タオルはもう一人の事務担当者と

初めての方にもリピーターの方にも

安全に楽しく参加していただきたい

あとは「四国遍路を支えてくれてありがとうございます」の気持ちを込めて

丁寧に発送しています。

《西山さん》

今の時期なので、遍路道の点検はアフターコロナ以降に訪れるであろう

お遍路さんにとって地元の方々からの「最大のお接待」になると思っています。

また、「四国に来てください」という思いが込められていると思います。

7回目となる

今回の「一日一斉おもてなし遍路道ウォーク」

以前は毎年違う日程で行われていたそうです。

《事務局長 宍戸さん》

2月23日に開催日は固定しようということで

2年前に決めたのです。

そうするとリピーターの皆さん2月23日天皇誕生日は

「一日一斉おもてなし遍路道ウォーク」がある日だと

記憶していただける。

もう一つの理由は2月下旬というのは

ここ1・2年はコロナ禍でお遍路さんは思ったように歩けないのですが

通常の状態ですと

3月になると気候が暖かくなってきて

お遍路さんが歩き始める季節なのです。

2月に点検したことが春にお遍路をする人にとって

割と近い時点での状態をきっちりと

お遍路される皆さんにお伝えできるということです。

タイミング的にも良いタイミングになっているのです。

 

本格的なお遍路シーズンに合わせて、

その前の点検になるということですね。

《事務局長 宍戸さん》

これが年中行事化していって

たくさんの方に歩いていただくということも考えているのですが、

その結果として、お遍路の方が遍路道を迷ったときに

近くにおられる地元の方のどなたに声を掛けても

「次のお寺に行くのには、この遍路道を歩くと良いですよ」と

お答えいただけるような四国になってほしいと思っています。

今は残念ながらお遍路に関心のない地元の方が

「次、八栗寺に行きたいのです」

とお遍路さんに問われても、

「ちょっと八栗寺までの道はわからない」と答えられることが

ありうると思うのです。

そうではなくて、どなたに聞かれてもみんな知っていると

そういう感じになってほしいと思っています。

 

四国に住む私たちが知っておきたい

札所と札所を繋ぐ遍路道。

《事務局長 宍戸さん》

これをきっかけにして、

「遍路道」や「お遍路」というものに関心を持っていただく

理解していただくのが良いと思っています。

遍路道ウォークの申し込みに特に初めて参加される方は

「お遍路も知らない」「遍路道わからない」

とおっしゃる方がいらっしゃいます。

私はそんな方に

「そんなことは気にしなくても良いです」

「その方が良いのです」と言っています。

お遍路さんをされる方は、何度も来られる方ももちろんいらっしゃいますが

大半の方は初めての歩かれるのです。

どこに遍路道があるのか地図見ながら、

人に聞きながら歩かれるわけなのです。

初めて遍路道点検ウォークに参加した方が道に迷われることは、

全く恥じることはないのです。

自分が間違えたところは、たぶん本物のお遍路さんも間違えるところなのです。

「ここで私は間違えました。」

「この場所でよくわからなくなりました。」

だからここで道案内をきちんとしておいた方が良いのではないですか。

というその報告をいただければ、

すぐにはできないのですが、それに何とか対応していくことで

お遍路さんに良いフィードバックが

できると思うのです。

四国に住んでいる人は別に自分自身が「お遍路」に行かなくても

お遍路さんに「お接待」をする・こういう活動をするということが

お遍路をすることと同じような「功徳」が得られると

言われているのです。

だから、1カ月半もかけて歩き遍路をすることは

なかなか大変かもしれないのですが、

こういう活動をすることによって

お遍路をする事と同じような事が

それぞれの人に得られるのだと気付いてほしいですね。

今回は想いで繋ぐ遍路道物語でした。

この番組は、radikoでも お聴きいただけます

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