STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2022年03月20日放送分

お遍路さんの心を励ます交流の場の物語

さぬき市前山。

これからの季節は、桜も美しい前山ダムのほとりにある

『 前山お遍路交流サロン 』

お遍路さんたちの情報交換や地域住民のみなさんとの交流の場所です。

前山お遍路交流サロン

館長 片桐 孝浩さんにお話しを聞きました。

《 片桐さん》

「ここはできてから二十数年経つのですけれども

それまでに4代の館長さんが変わっています。

私で5代目になります。」

《片桐さん》

「お遍路交流サロンは長尾寺から大窪寺に向かう途中にあるのですが

ここから山に向かっていくところにあります。

長尾寺と大窪寺のちょうど中間あたりにあります。」

《片桐さん》

「ここは標高140~150mくらいで

大窪寺は450mくらいの場所にありますので

これからさらに上がっていくようにはなるので、

お遍路さんがここに寄って、

一息ついてお茶を飲んで、それからもう一回頑張ろうと

大窪寺に向かうちょうどそういうところになります。

玄関入って頂いたら

すぐに四国のジオラマがあって

四国というところが一目でわかり

札所の位置もボタンを押すと

ランプが着くようになっていますので

これで四国の形であったり

四国の札所間の距離感が感じられるよう

こんなに長い道のりだったのだと分かるようになっています。

四国遍路の歴史で

弘法大師空海までさかのぼる展示をしています

さらに奥には全国に弘法大師空海の伝説があるのですが

各県に残る弘法大師伝説を活字であったり

スマートホンやタブレットでQRコードを使ってわかる

展示方法も取り入れています。」

《片桐さん》

「八十七カ寺を回って来られたお遍路さんがここで休憩していかれます。

ここでお接待をする中でお遍路さんからいろいろな情報が入ってくるんです。

あそこの宿は閉まっていた、ここの宿は開いていたとか

色々な出会いがあったという会話もあります。

それとお遍路さんをもてなすのはこの施設自体なのです。

遍路の資料がこちらには1200点の資料がありますので

四国遍路の展示だけに限って言えば、こういう施設は

四国の中でも、全国的に見ても、ここしかないのです。」

《片桐さん》

「これまでもそうだったのですが3月の中旬くらいから

春遍路ということで

お遍路さんが多くなってきます。

12月の中旬から少なくなって、

やはり寒い時期はお遍路さんが少ないんです。

徐々に暖かくなって

ようやくお遍路さんがここにも

訪れるようになってきています。

通しで歩くとだいたい

40日から45日くらいかかるのです。

3月中旬にこの施設に到着されるということは

だいたい2月の初旬から1番から歩き始めた方が

多いのではないかと思います。」

例年3月中旬くらいから春遍路のお遍路さんが増えてきますが

やはり多くなるのは4月・5月。

暖かくなってくる…ということもありますが

実はこんな想いもあるのではないかと

館長さんはおっしゃいます。

《片桐さん》

「旧暦の3月21日というのが

弘法大師空海の命日なのです。

ですから3月に打ち始めて

旧暦の3月の弘法大師空海の命日かけて

どんどんお遍路さんが多くなる傾向があるかもしれないですね。」

 

季節だけでないところがありますね。

この前は長尾寺ですが、長尾寺をお参りされた方が

朝そちらの近くの宿舎を出られて、

早い時間にこちらの施設にお見えになるのでは?

《片桐さん》

「長尾寺辺りに泊まられた方は

8時から9時頃にこちらに来られます。

志度寺辺りに泊まられた方でもやはり午前中に

ここに来られて大窪寺に行かれる方が多いのです。

ここの開館時間は8時から午後4時までが基本なのですが

早朝にこられるお遍路さんのために

私が出勤している7時半には開館しているようにしています。

日が長くなると朝早く来られるお遍路さんにも対応しています。

大窪寺まで3~4時間かかりますので

夕方3時以降、ほとんどお遍路さんはこちらにお寄りになりません。

ですから開館時間はお遍路さんに合わせて

時間帯をずらしているような形を取っています。」

結願の寺・大窪寺に向かう最後の道のり。

その前に、一息つくのはもちろん

歩きや自転車で回るお遍路さんが

どうしても立ち寄りたいと思う、理由があります。

 

 

《片桐さん》

「休憩する場所と共に、ここでは四国八十八ヶ所を

歩いてか自転車で回られた方には、

四国八十八ヶ所遍路大使任命書というのを

発行しています。

さらに記念のバッジを差し上げています。」

四国八十八ヶ所遍路大使任命書

 

四国八十八ヶ所遍路大使

これは、どういう想いなのですか?

《片桐さん》

「これは四国八十八ヶ所の道は1200キロくらいあるのですが

それを自転車であれば完走。歩きであれば完歩され四国遍路を

体感されたお遍路さんに四国遍路の良さを

いろんな方に伝えていってほしい

という意味合いでこの遍路大使任命書

発行していると聞きました。」

 

 

《片桐さん》

「特に歩いているお遍路さんというのは

荷物をいっぱい背負っていらっしゃるのです。

大きいものであれば荷物になり邪魔になると思われたので

このB5判サイズにしているのだろうと思います。

納経帳に入れていただく方もいらっしゃいますし

歩き遍路をされている方は地図をお持ちで

その地図に入るような大きさでもあるのです。」

 

この四国八十八ヶ所遍路大使任命書は

今まで何名くらいの方が手にされていますか?

 

《片桐さん》

「もう4万人は超えていますね。」

 

お遍路さん自身も

こういった任命書が発行されていると知ってらっしゃるのですか?

《片桐さん》

「色々なネットで調べたり、

ここより前にある泊まった旅館の方が

『こちらの施設にぜひ寄るといいよ』と

言って頂いているのだと、お遍路さんから聞いています。

やはりこれを貰っていただいて

四国遍路文化を多くの方に知っていただく任命書なのですが

歩きました、自転車で回りましたという証明書になるのです。

そういうところで、お遍路さんに喜んでいただいています。」

 

今回は心励ます交流の場の物語でした。

番組は、radikoでも お聴きいただけます

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