STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2022年03月27日放送分

地図に込めたおもてなしの物語

 

お遍路さんだけでなく、

誰でも受け入れてくれる前山お遍路交流サロン。

入るとすぐ広い空間があって、目の前にジオラマがあり

その先に片桐さんが「こんにちは」と言って迎えてくださる

そんな空間です。

先週に続き、

前山お遍路交流サロン

館長 片桐 孝浩さんにお話しをお聞きします。

《片桐さん》

「いつもドアは開けていますので

気軽に入れるような施設だと思います。」

 

「ここは基本、お遍路さんも含めて

地域の方や資料の展示を見に来られる方もいらっしゃいます。

さらに

この施設ではここから大窪寺までの地図・マップを作っています

ハイキングや登山・山を登りたいと希望される方も

ここにいらっしゃるのです。

だから色々な目的の方が来られる中で

お遍路さんが多いかなという感覚を持っています」

マップを作っていらっしゃるのですか?

 

《片桐さん》

「ここ前山交流サロンから大窪寺までは

  • 旧多和小学校(現:天体望遠鏡博物館)を経由するルート
  • 女体山を経由するルート

の大きく2つのルートがあります。

さらに、それぞれに2本あるのでルートがあるので

細かく言うと4本のお遍路さんが通る道があるのです。」

 

4本もあるのはなぜ?

《片桐さん》

「(遍路道は)人が生活するために往来していた道の中で

お遍路さんが多く通るようになったと言われている道なので

ここ前山から大窪寺まで

お遍路さんがこのルートがいいと好みで歩いていく中で

出来上がっていったルートになります。」

 

確か大窪寺までの遍路道は、

国の史跡に指定されましたね?

《片桐さん》

「そのうちの一つが

史跡・『大窪寺道』という形で

去年の3月に国の史跡になりました。」

《片桐さん》

「(こちらで作成したマップでいうと)

基本は天体望遠鏡博物館経由の道沿いを行く

遍路道が国の指定になりました。」

 

お遍路さんはどうやって4つある道を

選んでいるのですか?

《片桐さん》

「ここに寄られたお遍路さんに対して、

『どの道を行きますか?』

という声かけをして

4本ある遍路道の特徴を伝えています。

この道を歩けば自然豊かです、

この道を行けば、お遍路文化を象徴する道標や丁石があります、

この道は自販機があります、

こっちは急な山道になりますなど

それぞれの特徴をお遍路さんに

お伝えしています。

それでお遍路さんに選択していただくようにしています。」

 

《片桐さん》

「何回も歩いたことのあるお遍路さんは

ある程度把握できていると思うのですが

初めての方は、こちらでどのルートを行くか迷われます。

私たちがルートの特徴を伝え

それによってお遍路さんが決めて歩いて行かれます。」

女体山経由コースは、

歩き遍路のみなさんの間では有名だそうですね?

《片桐さん》

「お遍路さんはここで交流するのと同時に

やはり同じくらいのペースで

歩きながら行く他のお遍路さんと

ここより前の色々な札所や休憩場所で、

お遍路さん同士の交流が生まれていらっしゃいます。

その中で

『あそこ寄ったほうがいいよ』とか

『ここは良いよ』という情報交換をしていらっしゃるみたいです。

女体山コースで行くのだという方は、

これまでに知っている人やこれまでの情報交換で

そういう情報を得た人という人が多いという状況ですね。」

 

《片桐さん》

「女体山経由は、女体山が標高774mくらいあり

ルートとしてもかなり高いところを行くのですが、

大窪寺を目前にして、達成感を感じられる

女体山から見る景色と自然があるのです。

また道もアスファルトではなく土道、

いわゆる地道が多いルートです。

お遍路さんは『女体山経由ルート』を歩かれる方が

半数以上はいらっしゃいますね。」

お遍路さんは、『あえて厳しい道を行く』のですね。

《片桐さん》

「そうですね。

女体山経由は、最後手を使わないと登れないような

岩場があるのですが、

やはりお遍路さんは『達成感』を体感したいと

そちらのルートを選らばれます。

ほんとにこちらのルートは修行

といってもおかしくないルートですね。」

片桐さんが教えてくださった女体山経由にある

特別な景色に出会える場所はどのあたりですか?

《片桐さん》

「女体山の上です。

岩場があるその場所から見る高松平野・讃岐平野。

特に八栗寺、屋島寺がある山々が

そこから見えるようになっています。」

 

そうすると、お遍路さんとしては

大窪寺に辿り着く前に

『嗚呼、この道を来たのだ』

という心持ちが湧くのですね。

《片桐さん》

「本当に達成感を感じると思います。」

その女体山経由の道は、四国の道コース。

昔からの道でありながら

お遍路さんが良く歩くようになったのは

比較的新しい歴史だそうですね。

《片桐さん》

「ここ(四国の道)が整備されたのが昭和の終わりくらいになります。

それ以降、お遍路さんが通るようになりました。

一方、史跡・『大窪寺道』というは

江戸時代以来の遍路道で

今でもその道が残っている

というところが味わいになります。

道には、そういった色々な特徴があるので

こちらでは、その特徴をお伝えしています。」

 

色々なものが残っているというお話もおききしましたが

お遍路さんもここまで来るとかなり

気持ちも高ぶっていらっしゃるので、

歩くということ以外に

なかなか目を向けられないのでは?

《片桐さん》

「そういうこともおありですので、

休憩場所や色々な情報を含めてマップにも掲載し

ここでお伝えする中にも

お遍路さんのお気持ちに寄り添って、

情報を盛り込んで

お話をしています。」

そういったお話を聞いて、

お遍路さんはどんなご様子ですか?

《片桐さん》

「興味を持っていただく方もいらっしゃいますし、

急いでいかれる方もいらっしゃいます。

でもほとんどのお遍路さんが、

ここで作ったマップは、持っていかれます。

なので、今回は忙しくて目を通せないかもしれない方も

2回3回来られる方はそのうち1回でも

見ていただければ良いと思っています。」

『お遍路交流サロン~大窪寺間のコース』

 

・女体山を経由するルート

・旧多和小学校(現:天体望遠鏡博物館)を経由するルート

裏には拠点スポットガイドが詳しく出ています。

 

《片桐さん》

「それぞれのコースに見どころはあるのですが、

分かりやすいように

例えば:

天体望遠鏡博物館を経由するコースには

遍路文化を象徴するような見どころが

たくさんありますから

写真と解説付きでマップの後ろに掲載しています。」

気になるものを見つけました!

マップにある『大師の泉』とは?

《片桐さん》

「これは県道ルートになる、いわゆるバス通り道。

その途中に

『大師の泉』ということで

きれいな水が出るところで、

夏場ですと顔を洗うとか

ちょっとした涼をとることもできる場所です。」

 

本当に歴史が詰まっている場所なのですね。

《片桐さん》

「そうです。ここには遍路文化を象徴するような

道標とか丁石、遍路墓もあるのですが

もっと天体望遠鏡博物館の前に

『一夜庵』の跡があるのです。

ここは弘法大師の伝説の残る場所なのです。

『一夜庵』ですから、弘法大師空海が一夜で庵を作った。

一夜の宿を取ったともいわれている伝説が残っている

ところもあります。」

 

《片桐さん》

色々な事情でお遍路さん全部がこういったものを

堪能できているわけではないかもしれませんが、

マップ製作やお声がけなどされている

その想いはどういったところからですか?

《片桐さん》

「四国に来て、八十八ヶ所を巡ることによって

弘法大師空海から続いている四国霊場・お遍路文化というものを

次の世代に繋げていきたいという想いで

こういったマップなどを作っています。」

 

一つひとつの場所のエピソードを私たちやお遍路さんが

知ることによって語り継がれます。

《片桐さん》

「少しでも記憶に残ってくれたら良いかなと思っています。」

 

 

《片桐さん》

「この施設には色々な方が来館されますので、

どなたでもこのマップは、自由に手に取って

ご自分の目的で使って頂けます。

お遍路さんであれば、

大窪寺に行くマップとして

あるいはこの辺りを散策する方であれば、

そういう見どころを求めてお持ちいただけるように

いろんな方に対応する目的で作っています。

ですからここに来て

自由に取っていっていただければと思っています。」

 

これから毎日のようにお遍路さんをお迎えするシーズンがやってきます。

本格的な『お遍路シーズン』に思うこととは?

《片桐さん》

「やはりここはお遍路さんが気楽に立ち寄って頂いて

お遍路さん同士の交流であったり

お遍路さんと地域の方、

我々職員との交流であったりが

敷居を低く気軽にできる施設にしていきたいのです。

その中で、四国遍路文化が次の世代に繋げていけるような

拠点にしたいと思っています。」

番組は、radikoでも お聴きいただけます

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