おてらおやつクラブ.
「おてらおやつクラブ」は、お寺へまつられたり法事などでいただくお供え物を、「おさがり」としてさまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動。
約2000の寺院が関わっている全国規模の認定NPO法人で、この仕組み自体が2018年度グッドデザイン賞を受賞しています。
香川で最初に活動を始めたのが、高松市番町・浄願寺住職の上野忠昭さん。
住職としてだけでなく、高松刑務所での教誨師、民生委員、数学教室、子ども食堂など、地域の皆さんの声を聴き、困りごと解決に向けて精力的に活動されています。
「私自身が子ども食堂に関わり始めて、支援を必要としている家庭が思ったよりも多くあるということに気づきました。7家庭に1家庭などと言われていますが、実際はもう少し多いかも知れません。自分にも何か出来ることはないか?と思っている時に、奈良のお寺で始まったばかりの「おてらおやつクラブ」について知り、始めました」
開始当初はおすそわけを送る支援先が四国には全くなかったため、子育て支援団体の方に依頼して、おすそわけの送り先を紹介してもらいながら浄願寺単独で開始。
同じ頃、活動が停滞していた高松市仏教会として取り組むことができないかと上野さんがメンバーに提案。約9年前から高松市仏教会として参加しています。
毎月1回、有志が高松市扇町の真行寺に集まり、お供え物のお下がりを持ちよって、登録している団体や個別に家庭に届ける分を仕分けをする「発送会」を実施。子育て支援施設からは直接受け取りにくる場合が多く、集まった皆さんの貴重な情報交換の場にもなっているとのこと。
箱の中には手書きのメッセージ。受け取った家庭からお礼のメッセージを頂くこともあるそうですよ。
「おてらおやつクラブにまず繋がってもらえば、子ども食堂や、その他の支援団体に連絡することもできます。“ひとりじゃないんだ”という気持ちで毎日過ごせるようになる人を増やすのも、おてらおやつクラブの大きな意義だと思っています」と上野さん。
「たよってうれしい。たよられてうれしい。」
支援を受けたい方も、活動に興味を持たれた方も、まずはホームぺージから連絡してみてくださいね。
「おてらおやつクラブ」 https://otera-oyatsu.club/