瀬戸内国際芸術祭2025:男木島の新作をご紹介🎵.

5月1日のクローズアップでは、4月18日から始まった「瀬戸内国際芸術祭2025」男木島の新しい作品をご紹介しました。

高松港から赤いしましまのフェリー「めおん」に乗って40分で到着する男木島。作品はほとんどが港周辺の集落にぎゅっと集まっていますが、港から歩いて20分の砂浜にいつでも見られる屋外作品が1点設置されています。

男木島内の移動手段は徒歩のみ。すべて歩いて巡れますが坂が多いので歩きやすい靴でいきましょう。細い路地を通り抜けた先に作品があったりして冒険感もたっぷりです。

そんな男木島に新しく登場した作品、エミリー・ファイフ(フランス)さんの「私たちの島」をご紹介しました。

男木島港から歩いて5分。細い路地沿いに建つ木造一階平屋だての老人憩いの家の中に、大きな男木島の形をした布で作った作品を制作されています。

この作品を作るにあたって高松市から集められたさまざまな柄や素材の青い布たち。それをこえび隊や地元の人と一緒に切ったり結んだりして作品は完成。美しいグラデーションの青が印象的です。

(写真一番左/エミリー・ファイフさん)

「初めて男木島に訪れた時に瀬戸内の海も空も青くて、その間に島があるという境界線や島のコミュニティの近さみたいなものに感銘を受けて、それを反映した作品を作りたいと思っていました。

すごくたくさんの青を使っています。着物や洋服、布切れ。素材も色も全然違う。それを見るのもすごく楽しかったし、フェリーに乗って男木島に着く時に見える空と島と海の青いグラデーションを表現したかったのでいろんな青を集めることができてよかったです」

一見巨大な布の山という印象を受けますが、よくよく見ると男木島の形を忠実にかたどっています。港はここらへんかな、灯台はこの辺かなと、島を歩いたことのある方は地図を眺めるような楽しみもあります。

青い色だからかずーっとみていると心が落ち着きます…

もう一つのポイントは、地元の人の寄り合いや味噌作りで使われてきたこの老人憩いの家の中にあるキッチンやテーブルにも青いものがわざと置かれていること。これも作品の場づくりのひとつとしてエミリーファイフさんが演出しています。島のコミュニティにリンクする作品。ぜひ男木島に行ったらみてほしい作品のひとつです。

このほかにも男木島の新作には…

★「昭和40年会」による男木島未来プロジェクト2125

昭和40年生まれの作家たちが空き家を活用して100年後からみた男木島の架空の100年間を振り返る作品を展示。

★香川県高松市生まれのアーティスト 川島猛さんの代表作をより身近に鑑賞できるように立体化した「ドリームランド」

などなどがあります。

男木島の作品鑑賞期間は5月25日までの春会期と、夏・秋会期。会期中、お休みの日もありますのでご注意ください。

鑑賞料金は屋外作品など一部無料のものもありますが、ほとんどの屋内の作品は各500円で見ることができます。瀬戸芸の作品鑑賞パスポートをお持ちの方は提示すると中に入れます。

瀬戸内国際芸術祭2025の作品や最新情報についても公式サイトで発信されていますのでぜひチェックしてからお出かけしてみてくださいね。

リアルな混雑状況も逐一アップされていますのでご参考に~!

▪️瀬戸内国際芸術祭公式サイト

https://setouchi-artfest.jp/