7月13日放送/土庄町・島の未来を繋ぐ場所「富丘八幡神社」.
土庄町淵崎、『八幡さん』の愛称で親しまれている「富丘八幡神社」にやってきました。
一本松大鳥居の交差点の大鳥居をくぐると、そこには広い馬場と土庄町指定有形民俗文化財にもなっている石造りの桟敷が。毎年10月15日に開催される秋の例大祭には、この場所で島の皆さんが熱気あふれる太鼓台の奉納を行います。
長い石段を登った山頂に本殿を構える「富丘八幡神社」はたくさんの見所があり、境内に古墳群があったり、江戸時代の名石工 丹波佐吉が彫ったとされる石の神馬像が祀られていたり。
最近ではアニメ「からかい上手の高木さん」の舞台にもなった絶景の石段を写真に納めようと多くの観光客も訪れています。ここからはエンジェルロードや屋島・五剣山が一望でき、長い石段を登りきった人にとってはご褒美!
今年で遷座1100年を迎える「富丘八幡神社」。島の人たちにとっては日常のあらゆる場面・人生の門出に関わってきた心の拠り所です。また、小豆島特有の文化として、還暦を迎えたみなさんが同窓会がてらこちらでお祓いを受けたのちに記念写真を撮影するのだそう。境内には歴代の還暦の皆さんの同窓会写真が飾られています。
また、島を離れなくては行けなくなってしまった方が訪れることも。『島に居場所は無くなるけれど、子どもの頃から通っていた八幡さんがあるからまた島に帰って来れる。』そんな言葉を受けて、宮司の高尾美紀さんは「みなさんが帰れる場所を続けていかなければいけない。」とお話しくださいました。
(「富丘八幡神社」宮司の高尾美紀さん)
実は高尾美紀さんは茨城県のご出身。10年前に仕事で小豆島に訪れて以来、たくさんのご縁をいただいたこともあり、先代の宮司の方から依頼を受けて引き継ぐことを決めたそう。もともと神社が好きだったという美紀さん。宮司になられて、地域のアイデンティティや歴史を含め、先祖代々受け継がれた思いを次の世代に残していきたいと、さまざまな取り組みを始めています。
(「からかい上手の高木さん」御朱印や、見通しが良くなるという祈りが込められた「レースお守り」などアイデアたっぷりのアイテムも登場!)
今年の遷座1100年を記念して100年ぶりに秋の例大祭で地元の子どもたちの稚児行列・巫女舞を取り入れてみたり、かつて行われていた神前挙式を再開したり。神社に関係してくれる方を増やして、これからも多くの方の人生の門出に関わり、帰って来れる場所になりたいと美紀さん。小豆島のしまびよりには欠かせない、島の未来を繋ぐ拠点となりそうです。
◾️8月3日(日)17:15〜「第43回小豆島まつり」が富丘八幡神社の馬場で開催されます!
今回もTVアニメ「からかい上手の高木さん」の主題歌を務める大原ゆい子さんのステージイベント出演、恒例の打ち上げ花火を実施。会場では数々の屋台とステージイベント、お米10㎏や小豆島オリーブ牛といった豪華景品の当たる大抽選会も行われます。
※高松行きの臨時船はありませんのでご注意ください。
詳しくは「小豆島観光協会」のホームページで↓