9月22日/広島 地球のロマンを感じる「青木石」.
石材の産地として知られる丸亀市の広島。
その歴史は古く、豊臣秀吉が大阪城を築城した際に広島で採れた石が使われたことに始まるといわれています。
そんな広島で採石される「青木石」は墓石材をはじめ、環境石材や建築・土木材などにも使用されています。
現在、島内の採石業者4社で構成される「青木石材協同組合」の参事 筒井政人さんに採石場を案内していただきました。
筒井さんが祖父の代から続く石材会社を継いだ平成4年当時、組合員の採石場は40ほどあったそう。(最盛期といわれる昭和20年頃には92あったという記録が残っています)。
墓石材が中心でしたが時代の流れと共に墓石の需要は減り、石をとりまく環境はこの30年で大きく変化しました。
現在、組合に所属している採石場は6つ。花崗岩が採れやすいといわれる島の南西側に集中しているそうです。
地中深くでゆっくり固まるため結晶がひとつひとつ大きいのが花崗岩の特徴。
白や黒のつぶつぶ(目合い)があります。
「青木石」は細目のおとなしい目合い。独特の青みが特徴で、硬質でありながら粘り気もあり加工しやすい石とのこと。中でも美しいものが墓石として使用されます。
取材に伺った採石場は、掘った後の緑化作業が行われていました。
掘ってそのままではなく、極力、土砂崩れや崩落が起きないように山を修復しています。
青木石協同組合では「青木石」の魅力を広く知ってもらうため、採石場の見学を受け入れたり、毎年5月に開催される「お城まつり」などイベントに出展しています。様々な石やパワーストーンが入った石膏だんごをハンマーで叩き割り発掘する「石の宝探しゲーム」は大人気!!
令和元年に広島を含むせとうち備讃諸島をテーマとする「石の島」のストーリーが日本遺産に認定されたことで、筒井さんは青木石だけでなく広島の魅力をPRしようと石の島ガイドとしても活動するように。
青木石ができるまでのロマンあふれるお話を子供たちに伝え、未来に繋げていきたいと熱いまなざしで語ってくださいました。
青木石材協同組合ホームページ こちら
10/14(月・祝)サンポート高松で開催される県内の離島の魅力を伝えるイベント「せとうち島フェスタ」。
丸亀市からは「青木石材協同組合」のご協力で、子供たちに大人気の「石の宝探し」や青木石の重さを当てる「石の重さ当てゲーム」、青木石で造られた石臼でコーヒー豆を挽く体験など、お子さんから大人まで楽しめる催しを予定しています。ぜひ、足を運んでみてください。
☆広島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて、約20分から45分。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
丸亀市では、今年度から、毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、丸亀~広島航路、本島~丸亀航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
広島・本島の各港には、地元に縁(ゆかり)のあるお土産が販売されています。
ぜひ、この機会に丸亀市の離島に足を運んでみてください。
広島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。