「全国和菓子甲子園」決勝大会へ!穴吹学園高校パティシエコース.

全国和菓子甲子園は、高校生がオリジナル和菓子作りを通じて日本文化や和菓子の魅力を発見してもらおうと、全国菓子工業組合連合会青年部が主催する今回16回目の大会。

 

中四国大会で優勝し、香川県勢として7年ぶりに決勝大会へ進出するのが

穴吹学園高校パティシエコース3年 前川妃(まえかわ ひさ)さん・時岡優菜(ときおか ゆうな)さん。

子どもの頃からお菓子作りが大好きで、もっと上手になりたいとパティシエコースに入学した2人。

実習ではホテルのシェフからプロの技を習っています。

 

これまで和菓子はあまり作ったことがなく、今回和菓子職人の方に一から教えてもらいながら新たな技術を習得。

「洋菓子の技も生かして、和スイーツのようにに仕上げていきます」と意気込んでいます。

 

時岡さん・前川さんが考案した和菓子のタイトルは・・・

「奇跡の豆」!

抹茶豆乳プリンの上に生クリームを丸い形にトッピング。

つぶあんの餡玉、抹茶ソースを添え、ピスタチオをひとふり。

「和菓子といえばあずきみたいなイメージがありますが、今回抹茶プリンには豆乳を使います。大豆は液体にも固体にも姿を変えることができるので、外国の人にも、和菓子=あずきだけじゃなくて、大豆・ピスタチオなど色々な豆が使われてるっていうのをアピールしたくて考えました」

「アレルギーや宗教的な理由で、動物性の食べ物は無理っていう方もいらっしゃると思うんですが、誰かが食べられないとかではなくて、 “誰もが笑顔で食べられる”お菓子を作りたくて、この作品を考えました」

 

本番直前の実践練習開始!

二人が手際よく、分担して取り掛かります。

鍋の中や火加減を見ながら、ヘラで丁寧に小豆を混ぜていく前川さん。

「砂糖とお水を同じグラム数で割った同割蜜(どうわりみつ)に小豆を入れて、水分を飛ばしながらもつぶさないように炊いていきます」

 

「抹茶粉を練り状にし、豆乳を入れてプリン液を作ります。ちょっとずつ入れながら、すりまぜていくのが大事なんですよ。一気に入れちゃうと、抹茶と豆乳が混ざりにくくなってダマができやすくなるんです」と時岡さん。

最初の頃は、計量をし忘れて慌てたり、洗い物が積みあがっていくなど課題だらけだったそうですが、練習を重ねてきた二人のコンビネーションは完璧!

 

抹茶豆乳プリンや丁寧に炊いた粒あんを冷蔵庫に入れ冷やし固める間に、

トッピング用の植物性生クリームを手でホイップしていきます。

さすがパティシエコース!前川さんの泡立て器の動きが美しくて、見入ってしまいました。

 

 

1時間45分の制限時間内に、無事完成!!試食させてもらいました。

 

ん~!!口どけなめらか~!

抹茶の深みと、豆乳の甘みが絶妙なバランス。

つぶあんや砕いたピスタチオで、さらに味や食感の変化を楽しめます。

 

 

東京製菓学校で8月26日開催される決勝大会には、地区大会を勝ち抜いた12チームが出場。

実技・プレゼンテーション・審査員による試食の合計点で順位が決まります。

時岡さん!前川さん!明るい笑顔とチームワークで全国の舞台を楽しんできてくださいね!

 

「全国和菓子甲子園」

決勝大会:8月26日(火) 東京製菓学校(新宿区)

詳細:https://zenkaren.net/wagashikoushien/zwk2025 (全国菓子工業組合)

 

※11月8日(土) 丸亀町グリーン「希少糖まつり」にて、「奇跡の豆」販売予定。