9月28日/丸亀市・さぬき広島 何もないが宝物に「Holo-i-Mua(ホロ・イ・ムア)」.
広島の玄関口 江の浦港の待合所でレンタサイクル(電動アシスト付き自転車を猛烈に推奨)を借り、海沿いを走ること約25分。
峠を越えた先に見えてきたのは島の西側にある青木地区。
青木港近くの高台にあるゲストハウス&予約制のカフェ「Holo-i-Mua(ホロ・イ・ムア)」を訪れました。
2022年8月に高松から移住してきた鶴澤浩明さん、美枝子さんご夫妻。
美枝子さんは世界各国を巡り、その国々の国家を歌うソプラノ歌手として活動されていましたが、2020年、コロナ渦でワールドツアーはやむなく中止に。
子供の頃からいつかは島で暮らしたいと思っていたことから、知り合いの設計士さんに「瀬戸大橋、海、山」を条件に家探しをお願いしたところ、紹介されたのが「さぬき広島」にある、この家だったそうです。
初めて訪れた5年前は今の姿からは想像できないほど、うっそうとしたジャングルと廃屋だったそう。
お家は設計士さんや大工さんに手伝っていただきながら、お庭の殆どは夫・浩明さんが木を伐り、開墾する勢いで整備してきました。
木を伐ってみたら出てきたのが、大きな石たち。
そう、ここは青木石の産地。
この石を活かしたお庭づくりをしてきました。
雨が降ると緑の香りが漂ってきて、それはそれは癒されるそうです。
鶴澤さんご夫妻が初めて広島を訪れた5年前は、初夏から夏にかけて、島内いっぱいにユリの花が咲き誇っていましたが、ちょうど同じ頃に広島でよく見かけるようになったというイノシシにより、今では島のユリはほぼ全滅状態に(ユリの球根はイノシシの大好物)。
お庭が完成し、当時、採っておいた種を植えてみたところ、今年、初めてユリの花が咲いたそうです!
カフェ利用のお客様が食事をする玄関入ってすぐのスペースからも、お庭が見えます。
とっても居心地がよいため、ついつい長居してしまいそう。
お庭と反対側の窓からは、海が臨めます。
美枝子さん「最初に訪れた時、ここはすりガラスで何も見えなかったの。窓を開けてみたら、まさかこんな素敵な景色が広がっているなんて!いつでも見られるような設えにしてもらいました。」
お客様のお部屋は、大開口の窓からこの景色が見られます!
美枝子さん「西側を向いているから夕日が見られるし、夜は満点の星空が広がる。あのクルーズ船「ガンツウ」も目の前の海を通るんですよ。毎日見ても本当に飽きないです。」
お庭側にもテーブルが。
こっちでお庭見ながらビール飲んだり、あっちで海見ながらビール飲んだり(笑)都会から癒しを求めていらっしゃるお客様が多いこともあり、皆さんゆったりと思い思いの時間を過ごされているそう。
そして、オリーブ牛をメインとした、美枝子さん手作りのお食事も大好評!
これまで大々的に宣伝をすることも、インターネットに載せることもしていない「Holo-i-Mua(ホロ・イ・ムア)」。多くの人が口コミで訪れているのです。
広島で暮らし、この夏で丸3年を迎えた鶴澤さんご夫妻。
美枝子さん「癒しがこれだけあるところは他にないと思う。最初はジャングルの廃屋を見て、どうしようと思ったけど、自分たちの希望だけでここまでになった。何もないは出来ないではなく、何でもできるなんだなーと最近、気づきました。最高の宝物をいただいたと思っています。」
「Holo-i-Mua(ホロ・イ・ムア)」とは、ハワイ語で「困難な状況でも前に進む、前向きに進もう」という意味。
まさに鶴澤さんご夫妻を体現したような、ぴったりのお名前。
あなたも何もないから何かを見つけに、広島を訪れてみませんか。
「Holo-i-Mua(ホロ・イ・ムア)」
電話予約 080-7835-2508
ゲストハウス営業日 お電話でご確認ください。
宿泊人数 基本1グループ最大6名まで
料金 一人一泊朝夕2食付き ¥17,000/小学生未満¥10,000~
カフェ営業日 週4日ほど不定休 10時~
ランチ 予算¥2,000~ 6人まで 前日までに要予約
ディナー 予算¥3,500~ 6人まで 前日までに要予約
ドリンク、軽食もあり。その他、ご希望をご相談ください。
☆広島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
丸亀市では毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、丸亀~広島航路、本島~丸亀航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。
詳細は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。