11月9日/丸亀市・さぬき広島 王頭山登山.

秋の登山シーズン到来!ということで、島の山歩き。

丸亀市・広島の玄関口「江の浦港」からもよく見える「王頭山(おうとうざん)/別名:しわく富士」に行ってきました!

案内してくださったのは、お土産販売や島の観光案内などを行う江の浦港待合所のスタッフ、そして、日本遺産「せとうち石の島ガイド」として広島を中心に活躍されている小川英明さんです。

 

28の島からなる塩飽諸島で最も広い島「広島」。

そして、塩飽諸島で最も高い山が「王頭山(標高312m)」です。

広島には、もうひとつの山「心経山(しんぎょうざん)(標高213m)」があり、2つの山を縦走する登山客も多く訪れているそう。

島の方が作成した「さぬき広島しま山めぐり」には、ルート、所要時間、目印、トイレなどが記されており大変参考になります。江の浦港待合所に置いてありますので、ぜひ手にとってみてください。

 

江の浦港を出て、左に江の浦海水浴場、右に今年の春に再開校した広島小中学校を見ながら歩くこと5分ほど。

王頭山へという石看板と共に、とってもキレイなトイレが!この春、元々あった公衆トイレが建て替えられました。

 

簡易シャワーも併設。夏に目の前の海で遊んだ後に利用することもでき、とっても便利!

 

その公衆トイレの横にある、これは。。。お庭?

小川さん「今から行く王頭山の山頂近くにある王頭砂漠を模したものです。めちゃくちゃ上手く再現されていますよ。」

ほう。。。実物と見比べるのが楽しみ!

 

そして、王頭山を望むこの場所には、日本遺産「せとうち石の島」のPR看板も。

「知ってる!?悠久の時が流れる石の島〜海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島〜」

400年ほど前から、巨石を切り、加工し、海を通じて運び、石と共に生きてきた人たちの稀有な産業文化が息づく瀬戸内備讃諸島。その島々の花崗岩と石切り技術は、大阪城の石垣、日本銀行本店本館などの西洋建築に使われ、長きにわたり日本の建築文化を支えてきました。岡山県笠岡市・香川県丸亀市・土庄町・小豆島町が共同で申請していた、せとうち備讃諸島をテーマとする「石の島」のストーリーが令和元年に日本遺産に認定されました。

小川さん「王頭山も日本遺産せとうち石の島の構成文化財のひとつです。単純に山の景色を楽しむのも良いですが、こういった島の歴史と文化を体感しながら登っていただくとより楽しんでもらえるのでは。」

 

島内のあちこちにこのような島の特産品「青木石」で出来た石看板があります。

 

江の浦港から公衆トイレを経て約15分ほどで、王頭山の登山口に到着。

山頂までは1時間ほどとのこと。では、張り切っていきましょー!!!

 

緩やかな道を歩くこと5分ほど。いきなり現れたのは、なんと鎖場!!

 

右肩がお年頃なワタクシですが無事クリア。(鎖場はここだけですので安心してください)

 

鎖場から山頂までは、なかなかの傾斜が続きますが、登山道は整備されていて分かりやすい。

そして、所々、ご褒美のように、このような素晴らしい景色が広がります。

港のある江の浦地区、お隣の本島や瀬戸大橋、讃岐富士などなど。

小川さん「上から見ると島の中心部分は殆ど山なのが分かりますね。広島には7つの集落がありますが全て海沿いにあります。昭和の頃には、集落ごとに集まって、初日の出を見るために王頭山に登っていたそうですよ。」

 

登山口から20分ほど歩くと、大きな石がゴロゴロと剥き出しに。

小川さん「これはコアストーンと呼ばれるもの。花崗岩の風化が進み、中にある岩塊だけが残るそうです。」

巨石越しの山頂!

 

取材日は雲が多めで香川県側はうっすら霞んでいましたが、それがまた幻想的でした。

穏やかな瀬戸内海を船が行き交う様子は、ずーっと見ていられますね。

 

山頂まで200mくらいのところにも絶景スポットが!

対岸には、善通寺市の五岳山やこんぴらさんがある象頭山が望めます。

この写真では分かりづらいのですが、島のちょっと先に何かある???

小川さん「波節岩灯標(はぶしいわとうひょう)と呼ばれる灯台です。島の南側1kmほどの沖にある岩礁の上に花崗岩の切石を積み上げて作られています。船じゃないと近寄れませんが、先日、「こども図書館船ほんのもり号」が広島にやってきた際に特別クルーズが行われ、波節岩灯標も見に行きました。私もガイドとして乗船させてもらい、初めて波節岩灯標を間近で見て興奮しました!」

 

あと少しで山頂というところで「空中庭園」という看板を発見。

 

おぉ!!これが王頭砂漠!!

小川さん「花崗岩が風化して出来た真砂土(マサド)が砂漠のように広がり、道中見かけたコアストーンの巨石がゴロゴロと点在しているため、誰かが王頭砂漠と名付けたそうです。」

 

王頭砂漠からは、お隣の手島、小手島、そして、岡山県が見えます。

 

島の山の中にこんなところがある不思議!

ここで、お茶したり、お弁当食べたりするのも良いですね。

 

王頭砂漠から5分ほどで山頂に到着!

山頂は木々に囲まれ、展望は無し。ですが、道中、たくさん絶景が見られたので大満足です。

今回は王頭山のみでしたが、この先、心経山へ続く登山道があります。次回は縦走するぞ!

 

江の浦港待合所の展望デッキに戻ってきて、王頭山に行ってきたぞー!写真。

小川さんのガイドのおかげで景色だけでなく、なぜ広島が石の島なのか?ということも知ることができ、大充実の登山となりました。

小川さん「せとうち石の島ガイドとして、広島の魅力をお伝えできるように少しずつですが活動しています。島にはいくつか民泊があるので、宿泊もオススメ!立石地区にある、まるでお城のような立派な石垣の上にある古民家『尾上邸』は、江戸時代に廻船問屋として栄えたお屋敷で、日本遺産「せとうち石の島」の構成文化財にもなっています。現在は改修され宿泊だけでなく、島民との交流の場として地元のNPOが運営しています。私もお手伝いさせていただいていますので、ぜひ、見学だけでもお立ち寄りいただければ。」

尾上邸ホームページ こちら

 

広島では今月、恒例イベント 第17回「いろは石ウォーク」が開催されます。

島の特産品である青木石を使った「いろはにほへと。。」の文字から始まる格言が刻まれた石碑をめぐります。

日時:11/22(土)10:30スタート( 9:25丸亀港発のフェリーか、それ以前の定期船をご利用ください。)

料金:中学生以上300円(参加費・保険代)

お申し込み:広島市民センター 電話 0877-29-2030    11/14(金)締切

 

また、小川さんが案内役を務める「地元ガイドとめぐる旅 てくてくさぬき〜日本遺産と島の幸を感じる島の散歩道〜」が、12/6(土)に開催されます。

お申し込み・詳細は、香川県観光協会公式サイト「うどん県旅ネット」内のてくてくさぬきホームページをご覧ください。

 

☆広島へのアクセス情報☆

丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。

時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。

 

丸亀市では毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、丸亀~広島航路、本島~丸亀航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。

広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。

詳細は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。

 

この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。

また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。

あなたの島旅のお供に。。。

香川しまびより

今日も、香川は “しまびより”

穏やかに晴れた日曜日の朝は、瀬戸内海にぽっかり浮かんだ香川の島に出かけたくなる、絶好の“しまびより”。

寄せては返す瀬戸のさざ波に誘われて3人のパーソナリティが、香川の島々に暮らす人たちに会いに行きます。

そこに代々暮らし続けている人、戻ってきた人、または、新たに暮らし始めた人。

今、島に暮らしているいろいろな人たちのお話しを通じて、そこに脈々と流れる歴史や独自の文化、そして今でも続く風習など、私たちが知っているようで知らない、島々の魅力をお伝えします。

放送時間
毎週日曜日9:00~9:15
毎週木曜日12:30~12:45(再放送)
パーソナリティ
市川智子、柏原砂里、岡加依子

カテゴリー

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今、島に暮らしているいろいろな人たちのお話しを通じて、そこに脈々と流れる歴史や独自の文化、そして今でも続く風習など、私たちが知っているようで知らない、島々の魅力をお伝えします。

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