12月7日/男木島・島の未来をつくる「男木みそ」づくり.

11月16日、男木島で島の伝統の料理「男木みそ」を作るワークショップが開催されました。昔からこの時期になると男木島の各家庭で仕込みが行われてきた「男木みそ」。そのまろやかな味わいにWSに参加されたみなさんも驚かれていました。

(写真/NPO法人 男木島生活研究所の福井さんお手製、男木みそピーナッツおむすびとサザエ男木みそでいただくおでん)
高齢化が進み、耕作放棄地が増え、「男木みそ」の材料となる麦が作られなくなった男木島。
再び「男木みそ」のある生活をと活動しているのがNPO法人 男木島生活研究所のみなさん。中でも各家庭のみそづくりに参加して研究を続けている石部香織さんにお話をお聞きしました。

(写真/石部香織さん)
7、8年前に男木島に移住した石部さん。秋になると島のみなさんが「もうすぐ男木みその季節だから作るのを見に来る?」と呼んでくださるのだそう。
「男木みそ」づくりは島で作られた大麦で麹をつくるところからスタート。自宅の部屋や納屋に広げたムシロの上で、蒸したり炊いた大麦に「はったいこ」と呼ばれる麦こがしと米麹をふりかけて混ぜ、2日間寝かせます。出来上がった麦麹と茹でた大豆、塩、大豆の煮汁を合わせてミンチにすれば仕込み完了。あとは熟成するだけ。

いろんな家庭の「男木みそ」づくりを拝見したという石部さん。印象的だったのは、木漏れ日を浴びる部屋いっぱいに麦を広げている男木ならではの光景。その詳細を記録しつつ、今後は「男木みそ」を島の外の人にもしってもらうために商品化できればという気持ちもあるそうです。

(ワークショップでは麦蒔きも体験しました)
石部さんの所属するNPO法人男木島生活研究所では、男木島独特の伝統食「男木みそ」を残していくことで麦畑が広がる島の原風景を少しでも取り戻せないかと、3年前から大麦を育て始めました。そんな活動が最近注目されはじめ、男木みそを求めて島に訪れる方もいらっしゃるのだとか。
夕方の路地裏を歩けば、どこからかほんのり立ち上る味噌汁の香ばしい香り。かつての男木島のしまびよりが男木みそで見えてくる。そんな未来も遠くなさそうです。

香川しまびより