8月17日/丸亀市・さぬき広島 家族4人、都会から離島へ。.
今年3月、千葉県から家族4人で移住した清沢さん一家を訪ねました。
清沢文登さん、花恵さん、王惺くん、利南ちゃん
最初に移住の話をもちかけたのは、文登さん。
40歳近くになり健康寿命は折り返し。田舎暮らしのYouTubeを見て、自分もこういう生活を送ってみたいと思ったことがきっかけだそう。
それを聞いた花恵さんは、「私は元々、田舎の出身で都会に憧れて上京したのに、また田舎に。。。とは思いましたが(笑)行くなら、とことん振り切って何もない場所へ!」とお願したそう。
2022年5月。全国各地、移住先を探す中、あるyoutubeで紹介されていた瀬戸内海の島を訪れることに。せっかく関東から瀬戸内に行くんだし他の島にも行ってみようと選んだのが「広島」だったそうです。
花恵さん「フェリーから島を見た時になんかいいって思って。そして、島に降り立った時にもなんかいいってなって。その日は同じ移住者でもある唐崎さんが営む「島旅農園ほとり」(2025年7/6放送)に宿泊して島のお話を聞いて更になんかいいとなって(笑)」
文登さん「雰囲気が良かったというのはもちろんですが、特にあの海が見える、目の前が砂浜というロケーションにある学校に通えたらいいなと思いました。他の島も色々巡ったけど、島に学校があるというのは大きな条件としてあったので。」
当時の広島小学校・中学校は休校中。(小学校は平成22年度から、中学校は平成21年度から)
「廃校」ではなく「休校」だったことで、清沢さん一家の運命が大きく動き出します。
文登さん「私たちは学校再開のきっかけにはなりましたが、自治会長さんはじめ島の方々が我々を歓迎し、ぜひ学校再開してほしいと多方面へ働きかけてくださったから。みなさんの熱意と後押しがあったからこその今回の再開校なんです。本当に感謝しています。」
清沢さん一家が初めて広島を訪れてから約3年。
休校後に中学校の校舎は広島市民センターとして使われていましたが、その校舎の2階部分を改修し、新たな小中学校の校舎に。そして、今年4月に広島小学校と中学校が再開しました。
中学1年の王惺くんは、大好きだった海で毎日のように泳げるのが嬉しい!中学では将棋部を作り活動中。
小学5年生の利南ちゃんは、最初は友達と離れるのが寂しかったけど、こっちでは自分の部屋もできたし、いろんな生き物がたくさんいて楽しい!釣りにドハマり中。
子供達はすっかり島の生活に馴染んでいるよう
花恵さん「移住前に家族で「ここだけは譲れない、これなら大丈夫」といったことをしっかり話し合い、夫が家族の希望を受け入れて実現してくれたのが良かった。特に家の中では以前の生活と殆ど変わらず過ごせています」
移住するまでの約3年間。何度も島に足を運び、島の方々と交流してきたという清沢さん。
移住してからは半年ですが、すでに島の課題解決に向けた取り組みも始めようとしています。
江の浦の海水浴場の目の前にある物件を購入し、島の方はもちろん、島外からやってきた人がゆっくり休めるような場所に、特にお子さんがいる家族向けのサービスを充実させたいと考えています。
また、島に興味がある方、移住を考えている方のサポートも。
文登さん「自分たちがきっかけで学校を開けてもらいましたが、もし自分たちしかいなかったら、5年後に下の子が卒業すると、また休校してしまう。そうならないように、学校という島の希望の灯りをともし続けていけるようにしていきたいです。」
☆広島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
丸亀市では毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、丸亀~広島航路、本島~丸亀航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
広島・本島の各港には、地元に縁のあるお土産が販売されています。
詳細は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
この夏も丸亀市では全国の美術大学生が塩飽諸島(広島、小手島、手島、本島)に滞在し美術作品の制作を行う「HOTサンダルプロジェクト」を実施しています。
島で制作された日本画作品は、8/23〜8/31まで丸亀駅南にある本町商店街の「まちなかギャラリー」にて展示されます。
詳しくは HOTサンダルプロジェクトホームページ をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。