麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:さて、2006年「私の好きなうどん店」ランキングの発表も、いよいよトップ10に入っていきますが…

ごん:驚くべきことに、本放送ではここから1位を発表するまでに、何と、6週もかかっています(笑)。

団長:何をやっとったんだ。

ごん:あんたのせいです。

2006年・強者50人が選んだ「私の好きな店ランキング」10位~8位

団長:お待たせしましました。それではいよいよ第10位。宇多津町の「おか泉」が入りました。既報の通り、11位が「はりや」ですから、いわゆる一般店の巨頭がここに並んだというわけです。

H谷:50人が50軒ずつ出したら、ほぼ王道のランキングに収斂していくんですねえ。

団長:ほんまに見事なランキングになったと思います。それでは、おか泉の最新情報をH谷川君から。

H谷:おか泉、この大晦日に年越し企画で、普段はメニューにない「釜玉」をやるそうです。

団長・ごん:えーっ!

猿人:「釜玉カウントダウン」や。

団長:「釜玉カウントダウン」! それは斬新な企画になるぞ!

H谷:いや、営業時間は通常らしいんでカウントダウンはしないと思いますけど(笑)。

ごん:けど、おか泉の麺で釜玉にしたら何かすごいことになりそう。

猿人:これは注目ですね。

*****

団長:続きまして第9位は、まんのう町の「山内」です。この3月に「平成の大合併」であそこら辺が合併して、それまで「仲南町の山内」だったのが「まんのう町の山内」になってしまいました。

ごん:「まんのう町の山内」言われてもピンと来ませんね。何か、新しい店ができたんかと思いましたよ。

団長:ほんまに。合併であちこちの旧町のイメージが失われていって、“趣”が全然なくなったよなあ。まあ、昭和のおっさんのノスタルジーな戯言なんやろけど。

H谷:ちなみに、町名が変わっても二代目の「てっちゃん」は頑張っています。

ごん:ま、町名が変わったから頑張るのをやめる大将もおらんやろけど(笑)。

H谷:で、てっちゃんは元ポリスマンなんですけど…

団長:ほんまか!

H谷:はい。大阪で警察やんりょって、その時に出会った奥さんと結婚して、今、奥さんを取り締まってます(笑)。

団長:奥さんに取り締まられてるんではないんか。

H谷:そこはよう知りませんけど(笑)。あと、てっちゃん、剣道やってたんですよ。

ごん:そうか。それで今、その技術が薪を割るのに使われとるわけですね。薪を立てて斧を持って、「メーン!」いうてね。

猿人:麺だけに(笑)。

団長:けど、得意技が「小手」やったら小枝しか切れん(笑)。

猿人:なるほど。すると、得意技が「胴」だったら、薪を寝かして横に切るわけですね。

団長:ほんで得意技が「突き」だったら…

H谷:あの、次のネタ行ってもいいですか?

団長:どうぞ。

H谷:それで聞いたら、てっちゃん、他のうどん屋の大将と学生時代に剣道で対戦したことがあるって。

団長:えーっ! うどん屋の大将にそんな関係があるんか!

ごん:うどん屋の大将で剣道やってたいうたら、「あたりや」の大将ですかね。

H谷:あと、「日讃製粉」の景山さんも剣道やってたみたいですけど。

ごん:今度、うどん屋の大将の部活調査しますか?

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団長:続きまして第8位。これはH谷川君が「うわ、この8位は読めんかった」言うたんや。

H谷:言いました。

団長:ちなみにワタクシ、この店をかなりな位置、というより上位5つの中に入れさせていただいたんですが、高松市の「竹清」です。あの「半熟卵の天ぷら」を世に出した功労店。こないだ行ったなあ。

松本:行きましたねえ。

団長:あ、紹介してませんでしたが、『インタレスト』のデザインをやってる松本君です。ほんでな、こないだ『インタレスト』の締切が徹夜で終わってヘロヘロの状態の朝、「終わった記念で打ち上げ行くぞー」言うて、俺と松本君とS原と3人で峰山に登りに行ったんや。

猿人:どんな打ち上げや!

団長:どうかしてたんや(笑)。ほんだらな、峰山に登るのは通常の1時間ぐらいで上がる道が何ルートかあるんやけど…

松本:どこから行ったと思います?

団長:百舌坂の登り口からそのまま坂を登ったら栗林トンネルに行くやん。

ごん:ローカルすぎて皆さんにはわからんと思いますけど、あの道ですね。

団長:それを、登り口の所からそのまま栗林トンネル方向に向かわずに、左に折れてすぐに山道に入って行ったんや。栗林公園のすぐ裏の紫雲山の横っ腹を回る山道。

ごん:途中で栗林公園を見下ろすようになるとこですね。

団長:そうそう。ほんでの、栗林公園の真裏の中腹あたりから右にギザギザと紫雲山の山頂に向かって登っていく山道があるから、そこから紫雲山の山頂まで登って、そこからさらに尾根伝いに峰山方面に行こうと思ってたんやけど、その右に折れるところをうっかり見逃して通過してしもたんや。

松本:それでね、田尾さんが「上に登る道がないなあ」言いながら紫雲山の横っ腹をどんどん行くんですよ。でも僕らは道を知らないからそのまま田尾さんの後をついて行ってたんですけど、ふと開けたところから下を見たら、マルナカの栗林南店が見えよんですよ!

団長:「えー?! どこまで来たんやー」思いながらそのまま歩き続けてたら、今度は大手前高校のそばの池が見えてきた。

ごん:紫雲山の横っ腹をほぼ1周してますやん!

松本:僕らも“徹夜ハイ”でテンションがものすごく高くなってるから、どこを歩いてるのかわからないまま「いやー、いい天気やなあ。仕事終わったしなあ」言うて、持っ取ったジュースを振り回しながら歩いてましたけど(笑)。

団長:というわけで、紫雲山の横っ腹をほぼ1周して、そこから峰山(正確には岩清尾山)の山上まで行って、そこから降りてきて、約3時間の山道徘徊の後、汗だくになってそのまま竹清に行ったんだ。ムチャクチャうまかったわ。

松本:おいしかったですよー!

ごん:そらそうやろ!

団長:というわけで我々、「竹清のうどんを最高にうまく食べる方法」を発見しました。

ごん:誰もしませんって!

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