麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:「讃岐うどん巡り」もうどんばっかり連続で5軒も6軒も行ってたら途中でアクセントも欲しいということで、温情あふれる麺通団としては「ミニストップのソフトクリーム」と「藤川牧場のソフトクリーム」と「豚珍館のソフトクリーム」は「うどんとしてカウントしてもいい」ということにしているわけですが。

H谷:団長が好きなソフトクリーム、トップ3ですね。

ごん:それ以前に、設定が無茶苦茶ですけどね。

団長:あと、「手打ちラーメンたか」も「うどん」ということで。

H谷:完全にラーメンじゃないですか!

ごん:H谷川君、最初のも完全にソフトクリームや。

団長:残念ながら「豚珍館」は閉店してしまって、あの素晴らしいソフトクリームはなくなってしまいましたが、「豚珍館のソフトクリーム」は麺通団的に数々のドラマを生み出してきましたので、我々としては忘れるわけにはいきません。例えば、「豚珍館」は中華料理店なのにソフトクリームがあまりにうまいからソフトクリームだけ食べて帰る人が続出して、ついに大将が表に「ラーメンも食べよ」という看板を出したという衝撃の展開もありました。

H谷:「豚珍館」でソフトクリームだけ食べて帰るの、ほとんど団長とその一味だけじゃないですか。

ごん:しかも、それをあなたがラジオで言いまくったから真似をする人が出てきて、「ラーメンも食べよ」の看板が出たんです!

団長:言われてみれば、そういう側面もあったかもしれない。

ごん:側面じゃなくて、それが「正面」だと思います(笑)。

団長:そんな大将も今や琴平町長になられまして、ご同慶の至りです。では、讃岐うどん巡りブームの歴史に燦然と輝く「豚珍館」の話題が出た数ある回の中から、軽いのを1本どうぞ。

豚珍館のソフトクリーム

団長:「うるる」さんからお便りを頂いております。

ごん:いつもありがとうございます。

田尾さんごんさんH谷川さん、そしてK米さんこんばんわ。先日、まんのう町の「れんげまつり」に行った際に「豚珍館」に行ってきました。麺通団一押しのソフトクリームを食べて、「これだけ濃厚なソフトクリームは珍しいよね」と家族で談笑していたところ、ふと目の前の「ラーメンも食べよ」という看板が寂しそうにこちらを見ていたような気がしたので、ついでにチャーシューメンも頼んでしまいました。

ごん:ついでじゃない。中華料理屋なんだからそれをメインで頼みなさい(笑)。

普段、ソフトクリームしかいじってもらえない「豚珍館」ですが、あそこのチャーシューは絶品だと思います。お肉が大きい、柔らかい、スープとの相性がいい。一緒に行ったみんなにも大好評でした。

ごん:それが本来の「豚珍館」の楽しみ方ですよ。

そこでお三方に質問なのですが、讃岐うどんにとって「豚珍館」のチャーシューのような「どこにでもありそうなんだけど、この店でしか食べられない」という隠れた素晴らしいオプションがあれば教えてください。

団長:という質問が来ております。まあそのあたりの情報は過去の本とか番組で結構いろいろ出てはいるんですが、ここは一つH谷川君から。

H谷:え? 「豚珍館」の話はそれで終わりですか?

団長:チャーシュー食べてないから話を広げられん(笑)。

H谷:じゃあ一つ挙げますけど、団長とごんさんお二方がテレビでやってる「麺通団の何とか」いう番組で、おでんの回があったじゃないですか。

団長:キミも出てるやないか。

H谷:そうでしたっけ?(笑)。それでね、あの時にランキングに入ってなくてちょっと悔しいというか残念だったんですけど、観音寺の「かじまや」のおでんの焼き豆腐。

団長:おー。

H谷:大きくて柔らかいのに崩れにくい。あれは確実によそとは違います。あれに感動しない人はなかなかいないですよ。

団長:俺、「かじまや」にはそんなに何回もは行ってないけど、そういえば一緒に行ったやつは必ず焼き豆腐を取りよったわ。

ごん:団長は食べたことないんですか?

団長:俺、「お子様の味覚を持つ男」やから、おでんのダイコンと焼き豆腐は滅多に取らんのや(笑)。

H谷:それでね、「かじまや」に行くと大体の人が「釜あげ」か「ざる」を頼むんですけど、そしたら先に薬味のネギを席まで持ってきてくれるんです。そのネギをね、「釜あげ」なり「ざる」を待ってる間に焼き豆腐に乗せて食べるんがええんですよ。

ごん:いやー、通っぽいなあ!

団長:これ、「珠玉のオプション」とは別に「珠玉の通の食べ方」もネタになるんちゃうか? ビッグマックを剥がして食べるとか。

ごん:何ですかそれ。

団長:ビッグマックって、上からパンがあって肉があってパンがあって肉があってパンがあるやん。

ごん:そうなってますね。

団長:それが分厚すぎてかぶりついたらアゴが外れそうになるから、私はまず「パンがあって肉があってパンがある」ところまでを剥がして食べて、しかる後に、残った「肉があってパンがある」ところを食べる。すると、大口を開けずに上品にビッグマックを食べられる。

ごん:んー、どうなんですかねえ(笑)。

団長:しかも、前半は「パンがあって肉があってパンがある」から「肉率」は33.3%やけど、後半は「肉率」50%になって、大きな充実感とともに食べ終えられるという、ビッグマック通ならではの珠玉の食べ方や。

ごん:よい子の皆さんは…まあお試しいただいても危険はないかと(笑)。

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