編集 田尾 和俊
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団長:この10年、20年の間に、『うどラヂ』でいじられながらも惜しまれつつ閉店した名店が多々あるわけですが。
ごん:『うどラヂ』でいじられたから閉店したわけじゃないことを願っていますけど(笑)。
団長:で、そんなヘビーな『うどラヂ』ファンにはおなじみの閉店した人気店の中から、今回は「斉賀製麺所」の名前が出てきた回を。「斉賀」は「イチローのバットを作っていた職人が作った麺棒」を持っていたことでも知られていましたが、もう一つ、讃岐うどんの歴史に残すべきネタを提供してくれました。
H谷:それ、歴史に残すべきですかね(笑)。
「斉賀部屋」
団長:お便りを頂いております。
団長ごんさんH谷川さん初めまして。ポッドキャストを毎週楽しませていただいております、『超麺通団』の出版社さんまで歩いて行ける距離に在住のラジオネームKAJIです。兵庫県は川西市、能勢電の絹延橋(きぬのべばし)駅の前に今年オープンした「絹延橋うどん研究所」といううどん屋をご存じでしょうか。デザイナーが設計したというモダンな建物で、素材にとことんこだわったうどん&オプションのうどん屋さんです。讃岐で修業された大将が腕を振るっておられます。どこか有名店で修業されたのか、H谷川さんはご存じでしょうか。
団長:「知ってますか?」という、答えが「知ってます」と「知りません」の2択しかない質問を頂きました(笑)。どうですか? H谷川さん。
H谷:いや、全く知りませんね。
団長:以上です(笑)。
ごん:いや、何か展開してあげてくださいよ。
団長:そうですか。私も行ったことがないのでどうにもコメントのしようがありませんが、あえて何か言うとすれば、この「絹延橋うどん研究所」というネーミングはええ感じやね。
ごん:そこをいじりますか(笑)。
団長:店名の後ろに「研究所」という言葉を付けるというのは、これまでの讃岐うどん界にはなかなか出てこなかったセンスである。
ごん:確かに。デザイナーとかプランナー的なネーミングというか、こじゃれたラーメン屋にはありそうですけど、讃岐のうどん屋にはなかったですよね。
団長:うどん屋の屋号についてはちょっと調べたことがあるんやけど、香川では「や(屋、家)」に次いで「製麺所、製麺」が付いた屋号が多かったんよ。そこへ1990年代後半から讃岐うどんの「怪しい製麺所巡り」がブームになって以来、新規の店やチェーン店が「○○製麺所」とか「○○製麺」という屋号をどんどん付け始めて、県内外に一気に広がった。
H谷:「製麺所」という言葉が何かいい感じだったんでしょうね。
ごん:でも、我々の言う「玉売りが本業の製麺所」ではないんですけどね。
団長:最初は我々、「玉売りを本業とした店がついでに食べさせてくれる」という店を「製麺所」と定義していましたが、ブーム以降はもう誰もそんなことを言わなくなりました(笑)。それが近年、「○○製麺所」や「○○製麺」が増えてしまったのを見た若手経営者たちが、差別化を図って他のネーミングをいろいろ考えるようになってきた。
ごん:カタカナや英語の店名も出てきてますしね。
団長:そこへ、「研究所」と来ましたか。
ごん:斬新ですけど、「製麺所」みたいに広がってはいかないんじゃないですか?
団長:確かに、「日の出製麺所」が「日の出研究所」になったら気象庁の外郭団体かと思われるか(笑)。「がもう研究所」もおかしいしなあ。
H谷:「がもう」が何か研究してるみたいですしね。
団長:「がもう」を研究するマニアのグループ名ならいけるか?
ごん:もはやうどん屋でなくなってます(笑)。
団長:じゃあ、うどんを常に研究し続けている「清水屋」さんが「屋」をやめて、「清水研究所」にする。
ごん:あっはっは! めちゃめちゃ怪しい研究所に聞こえます!
団長:何がおかしいんやろ……そうか、あれは「うどん研究所」だからうどん屋の名前でええんだ。「がもううどん研究所」とか「清水うどん研究所」にしたらいけるんちゃうか?
ごん:まあ、いけないことはないですけどねえ(笑)
団長:じゃあ、「研究所」をやめて「営業所」とか「出張所」とか。
ごん:あっはっは! 「がもう出張所」。
団長:どうよ。「『製麺所』はもう古い」ということで、これからの新しいうどん屋のネーミングとして、店名の下をいじろうぜ。
ごん:それいいですね。営業所、出張所…
団長:「斉賀製麺所」は大将がなかなか立派な体格をされているということで、「斉賀場所」いうのはどう?
ごん:あっはっはっは!
H谷:「斉賀」すでに、は一部のファンから「斉賀部屋」って言われてますけど。
ごん:あっはっは!
団長:というわけで、これからうどん店開業を目指す若き大将の皆さんが、斬新な切り口で店名に新たな旋風を巻き起こしてくれることを期待しています(笑)。
H谷:真に受けちゃダメですよ。
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