編集 田尾 和俊
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団長:前回の続編です。
ごん:団長が「台風の日にはりやに行ったら臨時休業でした」で終わるわけがないですからね(笑)。
谷本:「サウナスーツでカレーうどん」まで付いててもうお腹いっぱいなのに?
H谷:そこまでのネタでは「団長」になれない(笑)。
谷本:麺通団って恐ろしい…(笑)。
台風翌日の「はりや」
団長:そういうわけで、今日は台風の翌日です。
ごん:もうだいぶ穏やかになってきました。
団長:けどまだ余波があるから、大学が休校になるかどうかの確認をするために朝の6時半頃から起きて、家で仕事しながら大学からのメール連絡を待っとったんだ。そしたら7時の段階で警報は全部なくなって注意報だけになってたけど、JRが何本か止まってて来られない学生がいるということで、結局「午前中の授業はありません」という連絡が来た。
ごん:あらま。
団長:ただし、昼からの授業はあるかもしれんということで、とりあえず8時過ぎに大学に行って研究室で仕事しよったんだ。すると、今度は10時過ぎになって「相変わらずJRが止まっているので午後の授業もありません」という連絡が来たんで、結局今日も休校になってね。「それなら高松に帰って、くつろいで原稿書いたりするか」と思って、家に帰ることにしたんや。それから残務をして研究室を出たのが11時半頃。
ごん:いい時間じゃないですか。
団長:そうなんよ。それで学校から家内に電話して「休校になったけん、今から帰るわ」言うたら、「はりや行ってきたら」って。
ごん:あっはっは!昨日のリベンジですね。奥さんにしたら当然そう来ますわね(笑)。
団長:しょうがないがな。
ごん:しかも、今日はもう風とかもそんなに強くなくて、雨もほとんど止んでましたからね。
団長:ほんで学校から駐車場を出たんやけど、「はりや」まで帰る途中に誘惑がよっけあるがな。
H谷:ありますね。
団長:学校出たらいきなり「岸井」がある。熱々のぬるっとしたやつね。
ごん:食べたいですね。
団長:それから「はなや」がある。イナリとコシのある黄色い衣の天ぷら。
ごん:どっちもうどんじゃないですけど、食べたいですね(笑)。
団長:それから「香の香」もあるし、「なかむら」もある。それらを全部振り切って「はりや」まで帰ってこないといけない。メチャメチャハードな障害物競走や。
H谷:下道通らずに高速に乗って高松まで帰ったら、その辺全部飛ばせるじゃないですか。
団長:いや、俺も最初はそうするつもりやったんや。ところが、そこに「ロンドンヤ」が浮かんでしもた。
ごん:あっはっは!今、団長のマイフェイバリットの洋食屋さん!
団長:今、俺の中で好きなオムライスランキング第1位の「ロンドンヤ」のオムライス。
ごん:あの三差路の所の。
団長:府中のね。
ごん:高松から行ったら坂出方面と飯山方面に分かれるところの角のね。
団長:これがまた、昭和30年代か40年代あたりのドライブインが古くなったみたいな建物で、知らん人が見たら営業しとんかどうかわからんような外観やけど、珠玉の洋食を出すんだ。ほんで、とりあえず下道を通ってちょっと葛藤しながら行こうと思って。
ごん:「はりや」と「ロンドンヤ」を天秤にかけながら。もうイヤらしい感じやね、H谷川君。人間、二股掛けるいうのはね。
団長:そんなとこを展開するか?けど、そこまでのうどん屋は全部振り切ったんやぞ。ほんで額坂を越えて「ロンドンヤ」に近づいて来たんやけど、このまま「ロンドンヤ」に行ってしまうべきか、「はりや」に行くべきか、俺、まだギリギリまで葛藤しとんや。
ごん:どっちも団長にとってしょっちゅう行ける店じゃないですからね。
団長:で、人生の選択に決断できないまま「ロンドンヤ」の横に来たら、「本日休み」の立て看板が出とった。
H谷:相変わらず休みに当たりますね。
ごん:けどそれで吹っ切れました。
団長:一撃で吹っ切られました。それでもう「はりや」に行くしかないということで、12時台40分頃、「はりや」に到着しました。
ごん:どうでした?
団長:外には全然行列がなくて、中に入ったらカウンター満杯のお客さんの後ろに2人立って待ってるだけ。「はりや」にしたら、客がおらんのも同然の状態や。
ごん:満杯ですけどね(笑)。
団長:ほんで程なくカウンター席に座ることができまして、待ち時間の間に大将に「昨日休んでたん?」って言うたら、「え?昨日、来たんですか?」って。
ごん:そらそう言うでしょうよ。
団長:大将が言うには、「すみません、昨日パートのおねえさんに『台風やから行かん』言われて、『えー?』って言うたら『一人でやっとき』って言われた」って。
ごん:あっはっは!パートのおねえさんの方が強いんや(笑)。
団長:ほんで、「一人でできんから、ハリーポッター見に行ってました」って。
ごん:あっはっはっは!団長がサウナスーツで渾身のギャグまで用意して行ったのに店閉まっててガックリ来てる時に、大将は映画館でポップコーン食べながら「ハリーポッター」見よった!
団長:讃岐うどん界の、一つの人間模様でしたわ。
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