麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:今回はお便りを2通。

ごん:『うどラヂ』でお便りがどんな風に展開するのかの一例としてね。

“ニセ団長”現る。

団長:おかげさまで番組にたくさんお便りを頂いております中に、実は私のパソコンに直接頂いたメールがありまして。

ごん:それは「知り合いからメールが来ただけ」とも言います。

団長:確かに。で、その知り合いから、聞き捨てならないメッセージがありました。

ごん:何ですか。

団長:えー、N日本出版社のU山さんという方から。

ごん:「早よ次の本書いてくれ」という催促が。

団長:それならスルーするがな。

ごん:いや、それもどうかと思いますけど(笑)。

いつもお世話になっております。関西のうどん屋さんに、麺通団長を名乗るうどん通が出没しているようです。うどん屋さんに行ったら、「『麺通団長も当店のうどんを絶賛』というコピーで、田尾さんと別人の写真を飾ってあった」と、あるうどん通が言っていました。

団長:…という。とりあえず内山さんやから、あ、U山さんやから、ガセネタは送ってこんと思うんやけど。

H谷:団長の名を騙(かた)るやつがおるんですか。

ごん:「麺通団」の漢字が違うとか。昔ありましたやん。島根かどっかに「通麺団」みたいなのが。

団長:あれはちゃんと番組にお便りも送ってくれたいい人たちや(笑)。まあとりあえず、よく似た人たちがいろいろ活動するのは賑やかになってええんやけども、

ごん:いいんですけど、

団長:これは一体誰や。

ごん:あっはっは!

団長:ちょっと現物が欲しいな。ラジオをお聴きの方、大阪のこの「麺通団長も当店のうどんを絶賛」というコピーを貼っている店の貼り紙の現物をぜひ見たいので、ヒマな方は探して写真を撮ってお送りいただければと思います。

H谷:でもまあ、“有名税”みたいなもんですかね。

団長:そういやこないだ、知人から「徳島におる僕の友達が、地元のうどん屋で2回も『麺通団の団長さんですか? サインください』って言われたらしいんです」いう話を聞いたわ。「田尾さんと全然似てないのに」って。

ごん:それ、徳島にも“ニセ団長”がいて、その人はその“ニセ団長”に似てるんじゃないですか?(笑)

団長:ええなあ。今度、「全国の麺通団団長大集合」するか(笑)。そこで一気に全員、公認するとか。

H谷:公認するんですか!

 

団長:続きまして、ラジオネーム「ワット・ポー」さんから。

毎週ポッドキャスト版のうどラヂを聴かせていただいています。

団長:「聴いています」でも「聴いてやっています」でもいいですよ。

ごん:本放送も聴いてね。

私は仕事の関係で、2年前からタイのバンコクに住んでおります

ごん:本放送は聴けません(笑)。

団長:「ワット・ポー」ってラジオネームの由来が想像つかんかったけど、そういうことか。何かタイっぽいんや。

ごん:「アンコール・ワット」みたいな。

団長:何か、タイの人の名前ってそんなイメージがあるやんか。カンワン・プライソンポーンとか、ソムキット・キットヨーテンとかおったやん。キックの鬼の沢村忠とかおった頃に。

ごん:我々、置いてけぼりです。お便りお便り。

団長:えー?! ここから外国人の名前シリーズに展開しようと思いよったのに…

地元香川県との接点を探していたところ、去年の夏、このポッドキャスト版うどラヂの存在を知り、今では毎週土曜日の楽しみになっています。

ごん:素晴らしい。

日に日に標準語化していく5歳の娘の、香川県人としてのアイデンティティ保持のためにも活用していきたいと思うので、これからもディープな讃岐弁でお願いします

ごん:それは教育方針が間違っているかもしれません(笑)。

団長:ま、私の話してる言葉はちょっと変な讃岐弁ですけどね。大学時代の大阪弁が変に交じってるから。

ごん:みんなそれぞれ、ちょっとずつアレンジの入った讃岐弁ですからね。

さて話は変わりますが、先日バンコクの高級デパートの催し物会場で、「YOUKOSO JAPAN FEIR」なるイベントが開かれており、いろんな日系企業が出店しておりました。「おー、日本もがんばっとるのー」と思いながら近づいて見ると、何とそこには香川県のブースまであるではありませんか。そこは民間企業のブースばかりで、地方公共団体のブースは非常に希で、香川ではおなじみの親切な青鬼君と、「うどん太郎」の縫いぐるみまで来ていました。

団長:青鬼君、あっちまで行っとんや(笑)。というか、「うどん太郎」って何?

ごん:あれですよ、頭に丼を被った映画『UDON』の宣伝キャラですよ。

団長:県が作ったキャラでないんか。

ごん:本広監督が作りました。『踊る大捜査線』でも「湾岸太郎」いうの作ってましたやん。あれの『UDON』バージョンですよ。

団長:ほな、誰がバンコクまで持って行ったんや。

うどん太郎にグイグイ引き寄せられて立ち寄ったブースで見たものは、何と映画『UDON』のチラシ。うれしいことに、ここバンコクでも『UDON』が公開されるらしいんです。タイ語版のチラシをお見せできないのが残念です。もう讃岐うどんは日本全国という小さい範囲では収まりきらないという証拠でしょうか。

H谷:なるほど、映画『UDON』の宣伝で行ってるんですね。

ごん:そういや、映画『UDON』は「全世界配信のためにタイトルをアルファベットにした」いうて本広監督が言うてましたからね。

団長:ほな、あっちで公開される映画『UDON』は、俺がタイ語でしゃべっとんか。

ごん:あんた、セリフないじゃないですか。しゃべったのはDVDのオーディオコメンタリーだけです。

団長:ほな、向こうでDVDが出たら、俺ら、タイ語でオーディオコメンタリーをまた2時間やらないかんのか。うわー、ちょっと待てよ、俺らタイ語、何知っとん? 「こんにちは」って何? 「クォン・ニットチーワン」とか言うんかな。

ごん:はいはい。もういいですか? 聞くところによると、バンコクの映画『UDON』は3月15日公開らしいです。

団長:日本で見逃した人、タイに行ったら見られます。

H谷:DVDを買ったらいいじゃないですか。

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