麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:『うどラヂ』は2006年に公開された映画『UDON』のPR番組として始まって、3カ月ぐらいで終わる予定やったんや。それが何か「そのまま続けてくれ」いうことになって、『続・麺通団のうどラヂ』というタイトルで今日まで来てしまったという。

ごん:3カ月の予定が、すでに18年目に入ってると(笑)。

団長:人間、18年も同じことやってるとついつい態度が大きくなって初心を忘れがちになるんやけど、そこは誠実な我々やから、常に初心の気持ちで収録に臨んでいることを、ここに皆様に改めてお伝えしておこうと思いましてね。

ごん:H谷川君、何か大げさな前振りしよるぞ。

本広監督からお祝いメッセージ

団長:オープニング、「300回記念で本広監督がお祝いの音声メッセージを送りつけてきた」特集ー!

ごん:頼んでもないのに(笑)。

団長:我々もまだ聞いてないんで、さっそく聞いてみましょう。

(本広監督の音声メッセージ)
 えっと、映画『UDON』を作りました、丸亀市出身の本広克行と申します。えーみなさん、お久しぶりです。全然『うどラヂ』にも呼んでもらえず、寂しく東京で讃岐うどんの足元にも及ばないうどんを食べて過ごしております。『うどラヂ』はポッドキャスト版でいつも聞かせてもらってまして、ほんっとに適当な番組だと思いながら、ニヤニヤしながらいつも聞いております。300回、すごいですね、おめでとうございます。一応、290回までの全ファイル、僕は持ってますんで、また、お呼びいただければ、飛んで参上致しますんで、東京のうどん情報とかもしゃべってもいいかなーなんて思っております。副団長よりは東京の情報、ちょっと詳しいかなーなんて思っております。えー、そんな感じです。頑張って下さい。

団長:という1分足らずのメッセージが届きましたが、何か今、H谷川君に挑戦状みたいなのがあったぞ。

H谷:ええええ。副団長じゃないですけど、東京のうどんはね、まあ全然僕わかりませんから。

団長:というか、本広監督、ほんまに呼んだら来るんか?

ごん:来るならいくらでも呼びますよね。ただ、番組は貧乏だから交通費とか宿泊費とかはないですからね。

H谷:本広監督、しょっちゅううどんは食いに帰ってきてますけどね。

団長:そうや。うどん食べに帰って来たら、H谷川君、呼び出されたりしよったよな。じゃあ、本広監督がプライベートでうどんを食べに帰ってきた時に『うどラヂ』に呼んだら、アゴアシがいらんのちゃうか?

ごん:場合によってはスタジオも「ついでに寄っただけ」いうことでノーギャラでね(笑)。

団長:そういや昔、俺がタウン情報誌の編集長をやってた頃にRNCラジオでやってた『そんなわけ、ねーだろ!』で、年に2回ぐらい公開録音をやってたんやけど、あの時に「ゲストでウッチャンナンチャンを呼ぶか」いう話になったんや。

ごん:ウッチャンナンチャンが『お笑いスター誕生』に出てた頃ですね。

団長:そう。あの頃、ナンチャンが高松一高の落研にいた頃に何回かイベントに出てもらったりしてた縁で、うちのタウン誌に「ウッチャンナンチャンのおことわりだっ」ていうコラムをノーギャラで書いてもらってたんやけど。

H谷:ノーギャラで連載ですか!

団長:ま、まだウッチャンナンチャンも売り出し中で、付き合いもあってPRにもなるということでね(笑)。それで『そんなわけ、ねーだろ!』の公開録音に「交通費だけで来てくれんか?」言うたらOKしてくれて、イベントまでノーギャラで2回も来てくれたんや。

H谷:すごいですね。

団長:ほんで3回目に、さらに予算がなくなったから「すまんけど、次は“帰省”ということで来てくれんか?」って頼んだことがある(笑)。

ごん:天下のウッチャンナンチャンに、ノーギャラの上に「交通費も自分持ちで来い」って!

H谷:むちゃくちゃですやん!

団長:もう大昔の話やんか。まだみんながヤリ持ってマンモス追いかけよった頃の話や。

ごん:何でやねん!

団長:ほんで本広監督やけど、もし呼んで来てくれたとして、問題は「おもしろくなるかどうか」。

ごん:あっはっは!

H谷:大丈夫ですよ。「本広監督の話が聞ける」いうだけでリスナーはオッケーですよ。

団長:いや、もちろんそうなんやけど、やっぱり『うどラヂ』やから、さらに高いレベルの笑いを求めたくなるやん。

H谷:本広監督に笑いを求めるんですか。

団長:例えば、映画『UDON』のDVDが出た時、あの中に俺とごんと本広監督と村上さんの4人で「コメンタリー」を入れたやん。

ごん:あの「2時間『うどラヂ』やん」って言われたやつですね(笑)。

団長:あれ、どこかから噂で聞いたんやけど、ネットの中に「日本邦画史上最高のコメンタリーだ」いう評価がチラッと上がっとったらしいぞ。

ごん:あっはっはっは!

団長:だからせめて、あれぐらいのレベルには持っていってもらわないと。

H谷:けど、この番組は映画『UDON』のために始まった番組ですから、こっちが本広監督に笑いを求めるというのもね。

団長:あ、そうでした。確かにそうです。本広監督あってこその、この番組です。

ごん:すでに初心を見失ってますけどね(笑)。

H谷:でも本広監督あってこその番組なんだから、お祝いコメントぐらいは送っていただかないとね。

団長:初心は見失ったけど、6年もやってたら、もうこっちの番組やからな。

ごん:あっはっは! 開き直っちゃったよ(笑)。

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