お子様連れのうどん屋巡りは…

団長：真面目なお便りが来ています。

皆さん初めてお便りさせていただきます。さて、３～４年ぶりのうどんツアーに行くことになって情報収集をと思い立ち、団長の文学作品の『超麺通団4』をとある通販で購入させていただきました。最後の最後が「交尾牛」という旅行情報誌ではあり得ない構成も、さすが団長様と笑わせていただきました。

団長：いろいろとよくわかっていらっしゃいます。

Ｈ谷：はははは（笑）。

さて、このたびのツアーでは幼い子供を２人連れて超行列人気店巡りを敢行する予定ですが、この人気店の行列に並ぶ際に子供たちをなだめる（ごまかす）小ネタ的な物はありますでしょうか。また、子どもたちにさせてはならないうどん行列における暗黙の掟などはあるのでしょうか。何かの粗相があっては一大事と心配で、会社でも枕を高くして眠れません。Ｈ谷川様やごん様の経験豊かなアドバイスや、田尾教授による子供の教育論もお聞かせいただければ幸いです。

団長：という質問ですが、「行列における子どもたちにさせてはいけない暗黙の掟」なんか、特にないよな。

ごん：まあ一般常識の範囲で振る舞っていただければ十分だと思いますよ。

団長：「行列の路上で子供に排尿や排便をさせない」とかな。

ごん：どこの国ですか！

団長：ま、人に大きな迷惑さえかけなければいいと思いますけど。

Ｈ谷：あと、行列じゃなくて「うどん屋さんでしてはいけない」という意味で言えば、お店によっては「小学生ぐらいからはうどんを1杯でも注文していただきたい」というところがあるみたいですね。1杯を何人もで分けあうのじゃなくて。

団長：まあ子供とは言え、小学生にもなったら席も取るし水も飲んだりするだろうし。

Ｈ谷：箸も使うだろうし。

団長：「税務署が箸の数から売上をはじき出す」いう話もあったからなあ。

ごん：あとは、カウンターだけの店は、お子様連れだと辛いかな。狭くてごった返している店とかもね。

Ｈ谷：人気店とか製麺所型店とかね、行列があっても行きたい気持ちはわかるんですけど、相当小さいお子さん連れだったらやっぱり座敷のある店とか、ちょっとでも広い店に行った方が。

団長：「並んでいる時に子供を暇つぶしさせる物」は、これは適当に自分で何とかしてください。

Ｈ谷：はははは（笑）。

ごん：これは我々には如何ともし難いですからね。

団長：「連絡してくれたら30分ぐらいで行ってあやしてあげますよ」とかいうわけにはいかんからな。

Ｈ谷：あと、「団長の子供の教育論」も聞かれてますよ。

団長：それはちょっと、申し訳ありませんが、私は小さい子どもの教育については他人にアドバイスする資格があんまりない。

ごん：なぜに？

団長：だって、小さい子供を連れて旅行に行ったことがないし、子供連れで外食にもほとんど行った記憶がないもん（笑）。

ごん：ひどい親です（笑）。

団長：仕事ばっかりしよったんじゃ。

ごん：旅行は行かなくても、たまに外食ぐらい行くでしょう。

団長：唯一覚えとるのが、田町のソレイユの2階に中華料理屋があった頃、まだ小学生にもなってない子供を連れて行ったことはある。そしたら、店に子供用の小さい手摺りみたいなのが付いたイスがあったからそういう客も想定してる店だったと思うけど、途中で子供が泣き出してね。周りの客がちょっと迷惑そうな顔でこっちを見たのがトラウマになって、それ以来、子供がちゃんとするまで外食には絶対連れて行かんと決めた。

ごん：まあ確かに、子供がそれなりにマナーを守れるようになってから連れて行くのが無難だとは思いますけどね。時代も変わって来て、皆さんいろいろ事情もおありでしょうから何とも言えませんけど。

団長：ほんでその時冷静に考えたんやけど、子供を連れて旅行や外食に行く時って、たいてい子供が行きたいんでなくて親が行きたいから行くやんか。

ごん：まあそうですわな。

団長：そやからまあ、「子供がちゃんとするまでたかだか数年間、俺が我慢したらええだけや」と思ってね。言った先で子供がぐずって人に迷惑掛けたらこっちもストレスになるし、それを相殺して考えたらたぶん我慢できるやろと思って。とにかく、「うちの子は人前で大声出して泣く可能性がある」とわかった時点で、「ちゃんとするまで人に迷惑がかかりそうなところには行かんとこう」と思ったわけです。

ごん：まあそれ以前に、家族サービスする時間がなかったというのもありますからね（笑）。

団長：特に子供が小さかった30代は泥のように働いてたから（笑）。そういうわけで、小さい子供を連れて外にメシ食いに行ったり行列に並んだりしたことがほとんどないので、これぐらいの回答で勘弁してください（笑）。まあ外で人に迷惑を掛けないような子供であれば、どこでも連れて行けると思いますよ（笑）。

ごん：どんなやねん（笑）。