編集 田尾 和俊
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団長:さて、『GajA』のうどんツアーレポートも第4弾になったので、ちょっとうどんの話題を一休みして、ツアーの中であった「ガボミ」とのエピソードを紹介しておきましょう。
H谷:ま、ここまでもうどんの話題はそんなに出てないですけどね(笑)。
ごん:ところで、ガボミさんは今、何をされているんですか?
団長:いや、我々も連絡も何もないからほとんど知らんのやけど、『うどラヂ』に入ってきた話だけで言えば、まずフォトグラファーとしては、2016年に資生堂の新進アーティストを発掘する「アートエッグ」でトップ3に選出されて銀座の資生堂ギャラリーで個展をやったのを『うどラヂ』のリスナーが「見に行きました」いうて報告してきたことがあって。
ごん:ありましたね。
団長:その次は2017年に牟礼の「石の民俗博物館」でガボミが個展とトークショーをやるいうのをたまたま何かで見つけて、我々『うどラヂ』スタッフが会場に行って、会場の前でトークショーに来たガボミに会って2分ぐらい立ち話をして、トークショーを見ずに帰ったことがあって。
ごん:ひどい客ですね(笑)。
団長:その後は、その数年後にトキワ街で自転車に乗ったガボミに出くわして、2分ぐらい立ち話したことがあったわ。
H谷:立ち話は2分しか持たないんですね(笑)。
団長:2分もあったらたいていのことは伝えられるがな。ほんで最近は、「レイガボミ」いう名前で写真家と画家をやってるらしくて、去年、木太町でインテリアのショールームと組んで個展みたいなのをやってるという情報を「松下」のうどん屋で見つけて見に行ったんやけど、行ったらガボミが外出中で、係の人に「30分ぐらい帰ってこない」とか言われたから、一応名前だけ書いて帰ったという、まあそういう「ガボミと私たち」ですが。
H谷:はははは(笑)。
谷本:ガボちゃん、私、昔取材したことがありますよ。
ごん:リビングにも載ったんや。
団長:そのガボミと初めて出会ったのが、この『GajA』のうどんツアーでした。
ダイドー芸人
団長:さて、うどん屋なのに私もH谷川君も本広監督も「中華そば」を注文した「長兵衛」ですが、H谷川メモに、「おくどはんの補修話で盛り上がる」とあります。
H谷:本広監督もカメラのガボミさんも、すごい食いついてましたよね。
ごん:「おくどはん」と申しますと?
団長:竈(かまど)や。京都とかで「かまど」のことを「おくどはん」とか「おくどさん」とか言うてたんやったっけ。大阪は「へっつい」だったか。ほんで「長兵衛」のおくどはんが、何せ古いから土台の煉瓦積みが少々痛んでるんやけど、その上部をセメントで補修してあるんよ。コンクリートでなくて、ちょっとツルツルしたセメントで固めてあるんやけど、それがもう、昔の田舎ならではの抜群の趣でね。ガボミも食いつくように写真撮りよった。
H谷:団長、すっかりガボミさんと意気投合してましたね。
ごん:ガボミさんって、どういうお方?
団長:んー、ちょっと捨てがたいキャラの子やね。
ごん:全くイメージできませんけど(笑)。お年の頃なら?
団長:んー、20代か30代か…
ごん:若い子なんですね?
団長:はたまた40か。
ごん:どないやっちゅうねん。
団長:まあとにかく俺にして見たらまだまだ若手の、キャラクター系のフォトグラファー。
ごん:キャラクター系って。
H谷:ご当地キャラみたいな。
ごん:へ?
団長:いやまあ、今H谷川君がうまいこと言うたけど(笑)、俺がタウン誌の社長しよったら、たぶん面接だけで採用するような子や。ほんでね、車で移動中はガボミは後ろの席に黙って座っとるし、現場でも無口な感じで黙々と写真を撮りながら同行してたんやけど、あれは確か4軒目の「安並」から5軒目の高松の「橋本」に向かう時やったかな。
H谷:そうです。
団長:「安並」で取材を終えて、そこから高松まで道中長いし、ノドも渇いたから自販機で何か飲もうと思ったら、ダイドーの自販機が近くになくて。それで俺が車中でダイドーを熱く語り始めたんだ。
ごん:団長、ダイドーのファンですからね(笑)。
団長:最近出たダイドーの「スピードアスリート」いうスポーツドリンクがあるんやけど、他の有名なスポーツドリンクが150円のところ、20円安い130円で、味がちょっと薄いんよ。
H谷:それ、ちょっと水で薄めて安くしてるんじゃないですか?
団長:まあそうかもしれんけど、ポイントはその薄め加減よ。普通のスポーツドリンクって、ちょっと味が濃いやろ?
ごん:そうですね。アスリートは半分ぐらいに薄めて飲むとか言いますからね。
団長:けど、我々一般人は半分に薄めたらちょっと薄すぎる。けどそのまんまではちょっと濃くて「その間あたりがちょうどええんやけどなあ…」という、そのピンポイントを突いてきたのが「スピードアスリート」なんや。その、マニアの「そこ!」というところを突いてくるのが、ダイドーならでは素晴らしさ。昔、ダイドーが出してた「スポーツエネルギー」もしかり。さらに、私があの幻の「イカ番頭」にぴったりの飲み物として認めたダイドーの「アクアレモンライト」も、微炭酸の度合いが奇跡的なポイントを突いていた…みたいな話をしよったら、それまでおとなしかったガボミが「私もダイドーファンです」いうて食いついてきたんよ。
H谷:そこから急にしゃべり出したんですよね。
団長:そやから俺もスイッチが入って、いや、スイッチはだいぶ前に入ってたんやけど(笑)、「ダイドーに関しては俺、特に西宝町~宮脇町周辺が専門やけども、自販機がどこにあるかたいてい知っとるぞ」言うたらガボミが「私も結構知ってますよ」みたいな話になってきて。
ごん:子供のケンカですか(笑)。
団長:ほんで俺が「峰山の上の、峰山公園からさらにアスレチックの方に行く道を行ったら途中で最後の駐車場があって、そこからさらに先に歩いて行ったら…」って言いかけたら、ガボミが被せて「そこに最後のダイドーがあるでしょ」って言うてきたんだ。
ごん:駐車場の前に2、3台並んでいるところですか?
団長:いや、もっと先。
ごん:あのみかん畑のそばあたり?
団長:そうそう。俺、最初それを知らんかって、アスレチックに向かう最後の駐車場の前に並んでる自販機の中にダイドーがなかったんやけど、その先に自販機があるような気がせんような山やから仕方なくそこで他のメーカーの飲み物を買うて、そのままとぼとぼと歩いて行きよったら「何でこんなところに?」みたいな道端にかなり年季の入ったダイドーの自販機がポツンと出てきて、俺、その瞬間にダイドーに手を合わせて「申し訳ございませんでした」と。
ごん:あっはっは!「ここにあるのを知らずに、他のを買ってしまいました」と(笑)。
団長:という話をしたらガボミが間髪を入れずに、「あそこのダイドーは救世主ですね」って激しく同意してきたからそこで「峰山のあのみかん畑の横にポツンとあるダイドーの自販機をこんなに熱く語れるのは世界中探しても俺とガボミと2人しかおらんだろう」という結論に達して、我々2人、「ダイドー芸人」であることを宣言した次第です。
ごん:アホやー(笑)。
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