編集 田尾 和俊
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団長:「いい加減なことをアバウトにしゃべる」のが『うどラヂ』の基本的なスタンスであるから、しゃべった内容に対するリスナーからのご指導やご鞭撻はよくある話ではありますが。
ごん:言い換えれば「リスナーにしょっちゅう突っ込まれる」という話でもあります(笑)。
団長:その「ご指導ご鞭撻」をちゃんとネタにして流すというのも『うどラヂ』の基本スタンスで。そうやって間違いを訂正したり、さらにそこに考察を加えたりしながら内容をより高めていくという、ある種の「アウフヘーベン」をやっているわけですが。
H谷:何ですかそれ。
団長:年輪みたいになっとるケーキや。
ごん:それは「バウムクーヘン」。
右岸と左岸
団長:オープニングお便りから、今日は消化…でなくて紹介していきたいと思います。
ごん:「い」が入るのと入らないのでは大違いです。
団長:「頭が切れる」言うたらすごい優秀な人みたいやけど、「頭がキレている」になったらどうかしてる人になっちゃうみたいな大違いです(笑)。
初めまして、団長ごんさんH谷川さん、みなさんこんばんわ。兵庫県北部在住の「くまだしんのすけ」と申します。団長様に差し出がましいようですがお伝えします。地図の世界では、川の右岸、左岸は、川下を見て右左となっております。以上です。
ごん:あー、なるほど。
団長:こないだ、飯山の「なかむら」へ行くのに「土器川の右側を車で走り…」とかいうお便りがあって、俺が「どっち向いてどっちやねん」言うたのを受けたお便りです。そういや「右岸と左岸」、何かで昔調べたことがあるのを完璧に忘れとったわ。何の時やったっけ。
ごん:何かまた『インタレスト』で地図物でも調べてたんじゃないですか?
団長:おー、そうそう、『インタレスト』の何かの特集で地図を確認しよった時、上を北にして地図を見よったんよ。そしたら、高松市に「太田上町」と「太田下町」があるんやけど、その位置が、「上町」が下(南)にあって、「下町」が上(北)にあるんよ。
ごん:確かに言われてみれば。
団長:ほんでしかるべき所に聞いたら、「あれは川の上流が上町で、下流が下町という、地名付けの慣習なんです」って言われた。香川県の川は上(北)が下流で下(南)が上流やから、地名はたいてい「上が下町」で「下が上町」になるって。
ごん:ややこしい話ですね。岡山とか太平洋側なら「上が上町」で「下が下町」になるんでしょうけどね。
団長:そうなんよ。で、その時に「右岸、左岸」の話も聞いたのを思い出したわ。
ごん:JRの上り下りもよく似た話ですよね。東京に向かって行くのが「上り」で、東京から遠ざかっていくのが「下り」という。
団長:“東京様”やからな。東京が「上流」の源流で、すべてが「東京から“下々”に下っていく」ということや。
ごん:四国は予讃線も土讃線も高徳線も高松方向が「上り」ですよね。
団長:昔はJRで四国から本州に行くのに高松駅の先から宇髙連絡線で宇野港に行くしかなかったからね。愛媛も徳島も高知もJRで東京に行くには高松を通らないといけないから、高松行きが全部「上り」になっているということやろな。
H谷:それで行くと、瀬戸大橋ができて坂出から岡山に行くようになったら、高松から坂出に行くのにマリンライナーは「上り」で予讃線は「下り」ということですか。
団長:ほんまや。高松~坂出間は、同じ線路なのに電車によって「上り」になったり「下り」になったりするんや。
ごん:それ、ひょっとしたら全国的にも珍しい区間なんじゃないですか?
団長:珍しいと言えばもう一つ、四国のJRの瀬戸内海側って、例えば松山から徳島に行こうとしたら高松駅で止まってそのまま進行方向に徳島に向かったらええのに、高松駅が「扇の要」みたいになっとって、高松駅で一回突き当たってそこからスイッチバックみたいになって徳島へ行くやん。あんなことになっとる駅も全国的に珍しいんちゃうか?
ごん:ちなみにですけど、線の名前は「予讃線」も「土讃線」も「讃岐」より「伊予」や「土佐」が上なんですよね。
団長:ほんまや。高松の方が東京に近くて偉そうなポジションにおるのに、「讃予線」でも「讃土線」でもない。
H谷:でも徳島だけ「高松」が上で「高徳線」なんですね。
団長:というか、高徳線だけ何で「阿讃線」でないんやろ。
ごん:逆に高松~徳島を「高徳線」にするんだったら、高松~松山は「高松線」で、高松~高知は「高高線」にせないかんですよね。
団長:というわけで、今回は「JR四国の謎」というテーマでお送りしました。
ごん:違いますよ。本来のテーマは「土器川の右岸と左岸」でしたよ。
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