編集 田尾 和俊
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団長:我々は「讃岐うどん応援団」であると共に、「香川のいろんなものを混ぜ返す軍団」でもあるわけで。
ごん:何でも褒め称えるのではなくて、正直ベースでね(笑)。
団長:何でも無理やり誉めるのは、真の地元愛とは言わん。正直ベースで「いいものはいい」「それなりのものはそれなりに」「微妙な者は微妙に」というスタンスこそが「愛」であると、軽く逃げを打っておこう。
H谷:逃げてますやん(笑)。
おいりは「せがない」
団長:お便りを頂いております。
ごん:最近すっかり「お便り頼み」ですね。
団長:すんません、ちょっとネタ切れ気味なもんで(笑)。
麺通団の方々こんにちわ。東京都の足立区民です。先日「怒り新党」という番組で、香川県の「おいり」が紹介されていました。山下おいり本舗の「しあわせパック」です。
ごん:ほうほう。
番組MCの有吉氏、デラックス氏…
ごん:ちょっと表現が微妙ですけど(笑)。
…夏目氏の3人が絶賛していましたが、凄さがイマイチ伝わってきませんでした。メディアを生業としている団長様、ぜひ「おいり」のことについて語っていただけないでしょうか。また、「おいりうどん」はあるのでしょうか。お答えいただけると幸いです。
団長:という、東京の方には想像もできないような「おいり」についての質問をいただきました。ちなみに我々、メディアを生業にはしてませんので(笑)。
ごん:しかし全国の人に、「おいり」はわからんでしょうなあ。
団長:あれはお菓子というより、元々は婚礼の縁起物みたいなものやね。俺は詫間出身なんやけど、子供の頃に近所でお嫁さんが来たら、お嫁さんが婚礼衣装を着て文金高島田でお父さんやお母さんと一緒に近所に挨拶に回ってきて、その時に「おいり」を配ってくれよったんや。直径1センチぐらいの丸い「おいり」が紙の袋にいっぱい入ってて、一番上に「おいり」と同じ素材の平べったい小判みたいな形のやつでフタをして紙袋の両端をねじってあって。俺ら子供はたいてい、そのフタの小判みたいなやつの取り合いになる(笑)。
H谷:僕は丸亀ですけど、そんな感じでしたね。
団長:たぶん中西讃の風習やろな。今はお嫁さんが配りに来たりせんようになったけど、結婚式の引き出物の中に、まだ「おいり」が入ってたりするんちゃうか?
H谷:そうですね、まだあると思います。
団長:形状は見たらおわかりの通り、赤や黄色や緑や白や青といったいろんな色のついた球状です。
ごん:と言ってもあんまり発色は激しくない、薄赤とか薄緑とかのね。
団長:味は薄いニッキ味ですが、最大の特徴は「食感」(笑)。
ごん:あれ、何て言うたらいいんですかね。ふかふかというか、食べた感じがしないというか、口の中で壊れて消えるというか。
H谷:ここは“日本語の魔術師”と言われる団長にうまく表現してもらいましょうか。
団長:しょうがないな、わかりました。あの食感を一言で言うと…
ごん:何でしょう。
団長:ま、「せがない」と。
ごん:あっはっはっは!
H谷:はいはいはいはい!さすが団長!
ごん:県外人には絶対わからんわ!
団長:「せがない」のニュアンスはお近くの香川県民にお尋ねいただくとして、何やねん、あれ。タマゴボーロが1万年経ったみたいな。
H谷:ははははは(笑)。
ごん:あるいは、タマゴボーロの中身が8割なくなったみたいな感じ。
団長:おー、そうそう。とにかくあれ、指でつまんだだけで潰れそうなやん。それを口の中に入れたら溶けるというか、嚙むんでなくて上顎で圧迫しただけでクシャッとなるんだ。
ごん:そうなんですよ。
団長:まずいとか変な味とかじゃないんよ。それなりに軽やかで、おいしいと言えばおいしい。
ごん:まあ一応甘い味が付いてますからね。
団長:ただ、一言で言うと「せがない」んよね(笑)。あれを上品に1つだけ食べて「おいしい!」って感激する人はたぶんいない。あれは3つ4ついっぺんに食べんかったら、食べた気がしないと思う。
ごん:それでも口の中で圧をかけただけでクシャッとなりますけどね。
H谷:今は「おいり」をそのまま食べるというより、ソフトクリームにまぶしたりとかしてスイーツのトッピング的な使われ方もしてますよね。
ごん:「おいりソフト」がありますからね。
団長:風習的には絶滅危惧種になってたけど、おそらくここ数年、ビジュアル的に「かわいい」とか言うてちょっと再注目され始めた感じかな。ご当地ナントカブームみたいなので見直されてね。
ごん:ちなみに有吉氏とデラックス氏と夏目氏は、何を絶賛したんでしょうね。
団長:テレビ見てないからわからんけど、食感としては珍しいから「おー」とか言うたんかもしれん。まあとりあえず、どうしても食べてみたかったら取り寄せて、一口食べてみてください。「せがない」というのが何となくおわかりいただけると思います(笑)。
H谷:はははは(笑)。
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