麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:讃岐うどん巡りの大きな醍醐味の一つは「個性のバリエーション」の体験にあるわけですが、その「個性あふれる店群」に気の利いたキャッチフレーズが意外と付いてないことに、今、気がついた。

ごん:そうでしたっけ。何かいろいろ付いてなかったですか?

団長:「伝説の中村(なかむら)」とか「魔法の水から輝く麺(山越)」とか思い浮かぶけど、あれは店のキャッチコピーでなくて、「ゲリ通」~『恐るべきさぬきうどん』のコラムの見出しや。あと、昔一回「がもう」の広告のキャッチコピーに「四季折々の、がもうですから。」いうて書いたことがあるけど。

ごん:いいじゃないですか、二流のコピーライターみたいで(笑)。

団長:一流の作品もあるよ。世には出てないけど、「イカ天ざる」が人気の「はりや」に「見ざる、言わざる、イカざる」いうコピーを考えたことがある。

H谷:あれはよかったですよね(笑)。

ごん:ただし、「一流か?」と言われるとね(笑)。

団長:というわけで、うどん屋のキャッチコピーネタの回をどうぞ。

「キング」と「ゴッド」と…

団長:お便りを頂いています。

ごん:ありがとうございます。

いつも楽しい放送ありがとうございます。ペンネーム「奈良のごたて」と言います。『恐るべきさぬきうどん』の文庫版で団長に心酔し、全5巻を皮切りに『超麺通団』、『怒れるおっさん会議』と読破し、映画『UDON』のオーディオコメンタリーを経て…

団長:えらいとこ経たなあ(笑)。

ごん:あれはまあ、2時間の『うどラヂ』ですけどね(笑)。

…『うどラヂ』ポッドキャスト7週目に突入したところで、一つ疑問を投げたいと思います。以前から思っていたのですが、「キング山越」、「ゴッド宮武」と、団長様は以前からS級店にはキャッチコピー的な冠を呼称されていましたが…

団長:うーん、そこはちょっと訂正しておくけど、「山越」のことを「キング」とか「宮武」のことを「ゴッド」とか言い始めたのは私ではなくて、本広監督のような気がする。

ごん:あー、はいはい。

団長:映画『UDON』の製作中に、本広監督が「キング山越」や「ゴッド宮武」って何回も言いよったぞ。

H谷:言ってましたね。

団長:とにかくこの呼称は俺は本広監督から初めて聞いたんや。

H谷:そう言われると、本広監督っぽいですね。「キング」や「ゴッド」は、やっぱり団長のネーミングのテイストじゃないですね。あと、若手のうどん屋さんも敬意と親しみを込めて呼んでたような気がします。

そこで気になったのは、「がもう」は? 「なかむら」は? ということです。S級店に冠を付けるなら、他の店はどんな呼称になるのか気になるところです。私が今までの『うどラヂ』からのイメージで付けるならば、「スーパーセルフなかむら」…

団長:そのままや!(笑)

ごん:何か安~い感じも出てきますよ(笑)。

…「チャンピオンがもう」。「私の好きなうどん店」を2連覇したのはダテではないということで。

団長:ま、以下略ですが、などというご提案を頂きました(笑)。これな、さっき番組が始まる前にお便りを見ていろいろ考えよったんやけど、ない。

H谷:そうですね。

団長:「キング」と「ゴッド」の並びで行くと、それに類する呼称としては、まあ「クイーン」とか「プリンス」とか「プリンセス」とか、あの辺だろ? しかしそれにふさわしい店と言われると、ちょっと思い浮かばんなあ。

ごん:まあ若手のイケメン大将だったら「プリンス」はあるかもしれませんけどね。

団長:うどん屋で「クイーン」もなあ……あ、西の方に一軒あるか。

H谷:あのクイーンは『エイリアン』のクイーンじゃないですか?

ごん:おーい!(笑)

団長:今のはH谷川君が言いましたからね(笑)。

ごん:あと、「エンペラー」とかもありますけどね。

団長:「エンペラー」は「皇帝」か?「皇帝」はダースベイダーの上やから、悪い奴の総元締めやんか。何となく黒いイメージがあるぞ(笑)。

ごん:支配してる感じがありますか。手下のうどん屋を力で従えてね。

団長:そういう意味では、しいて挙げるなら○○かもしれんけど(笑)。

ごん:おーーーい!!

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