編集 田尾 和俊
194
団長:2000年代以降、讃岐うどん巡りブームに乗っかって「丸亀製麺」をはじめとする県外資本が「讃岐うどん」を謳ったチェーン店をどんどん展開し始めましたが、中でもひっくり返ったのは「讃岐釜揚げうどん・伊予製麺」いう店が発見されたことです(笑)。ひっくり返ってないけど。
ごん:「伊予」は「愛媛県」なんですけどね(笑)。
団長:「伊予製麺」のHPによると、「伊予製麺」の本社は神奈川県の横浜市で、トップページに「ふるさとは四国の伊予 昔なつかしい味 本場讃岐うどん」とあります。
ごん:何かすごいことになってません?(笑)。
団長:実は香川県は廃藩置県で「香川県」になった後、一旦徳島の「名東県(みょうどうけん)」に併合されて消滅して、その後復活したのに今度は愛媛県に併合されてまた消滅して、明治21年にようやく分離して今の「香川県」になったという激動の経緯があるんやけど。
ごん:何か聞いたことありますよ。「昔の香川は愛媛だった」という話。
団長:するとやね、香川が愛媛に併合されてた時代にも「讃岐のうどん」はあったから、歴史を遡ると「伊予の讃岐うどん」いうのもあながち間違いとは言えなくなる。
ごん:うーん、ちょっと無理がないとも言えないような…
団長:自分で言うててメチャメチャ無理があります(笑)。
H谷:ちなみにネットで写真を見たら、「伊予製麺」の外観は「丸亀製麺」にそっくりです(笑)。
団長:そうなんよ。あと、こないだ岡山で外観が「丸亀製麺」と「伊予製麺」にそっくりな「さかいで麵業」いう店も見たんやけど(笑)。
ごん:その辺はもう、「讃岐うどんのバリエーション」じゃなくて「丸亀製麺のバリエーション」として捉えていただきましょう。
団長:同感です。では今回は、さらに「讃岐釜揚げうどん・鳴門製麺」が発見された回をどうぞ(笑)。
「讃岐釜揚げうどん・鳴門製麺」
団長:お便りを頂いております。
田尾団長、ツッコミ番長ごん様、今日も黒い服のH谷川様こんにちわ。数年ぶりにお便りをします。ペンネーム「かい」です。先々週の放送をポッドキャストで聴きました。「伊予製麺」の件です。
ごん:あー。「讃岐釜揚げうどん・伊予製麺」いう店があるという話ですね。
団長:「伊予は愛媛やんか!」というやつね。
埼玉県に、「讃岐釜揚げうどん・鳴門製麺」なる店ができました。
ごん:おーい!今度は徳島かい!(笑)
この前、車で通って目を疑いました。「阿波製麺」でないところがとても残念です。
団長:なるほどね、「阿波製麺」だったら、次に「土佐製麺」ができたら「伊予製麺」と「阿波製麺」と「土佐製麺」でトリオ組めるのにね(笑)。
ごん:某「M亀製麺」が出てからこういう名前の県外資本のうどん屋が出始めましたけど、一言言わせてもらってもいいですか?
団長:どうぞ。
ごん:「何でもありかい!(笑)」。
団長:ま、マーケティングの世界は基本、合法なら何でもありです(笑)。
H谷:あと、写真を見たら「伊予製麺」も「鳴門製麺」もみんな「丸G製麺」と外観がそっくりですよ(笑)。
団長:こうなったらもう、全国の他の都道府県のビジネスマンの皆さんに、このシリーズをどんどん展開してもらいたい。「讃岐釜揚げうどん・出雲製麺」とか「越後製麺」とか「薩摩製麺」とか。
ごん:ええですねー(笑)。「三輪製麺」とかね。
団長:それはほとんど「三輪そうめん」や(笑)。
ごん:けどその「鳴門製麺」いうの、地名の「鳴門」じゃなくて「鳴門さん」という人名かもしれませんよ。
団長:なるほど。あるいは練り物の「ナルト」が入っとるとか。
ごん:あー!それやー!って、絶対違う(笑)。
団長:というわけで、これから数年後、「讃岐釜揚げうどん」の後に「どこやねんそれは!」みたいな地名が付いたうどん屋が全国にあふれることを期待して、私のご挨拶に代えさせていただきたいと思います。
ごん:何のスピーチやねん(笑)。
バックナンバー
-
#8 「うどん屋の数と電柱の数」 (2022.02.21更新) -
#7 「“JK”の、「柳川」を紹介した「魂の情報発信」」 (2022.02.14更新) -
#6 「栗林公園・花園亭の「朝粥」でうどん巡りスタート」 (2022.02.07更新) -
#5 「映画『UDON』の配役と、モデルになった麺通団員」 (2022.01.31更新) -
#4 「丸亀市役所担当者の「うどん屋の問い合わせ」に対する対応が素晴らしい!」 (2022.01.24更新) -
#3 「温めるんならそこの釜で…」 (2022.01.17更新) -
#2 「ブームの真っ只中に「ブームが終わった」と言う方々が…」 (2022.01.10更新) -
#1 「『うどラヂ』は映画『UDON』のプロモーション番組として始まった」 (2022.01.03更新)




















