編集 田尾 和俊
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団長:『うどラヂ』でグルメネタが出るたびに私の食習慣にツッコミが入って、実に不本意なんやけど。
ごん:食後にパンを食べたりするからですよ。
団長:けど、「かき揚げにウスターソース」とか「ビッグマックを剥がして食べる」いうのは、賛同者が出てきたぞ。
ごん:まあね、いろんな人がいらっしゃいますから。
団長:というわけで、「常に新しい選択肢を提供する」という私の使命に則って、食習慣に関する小ネタの回を。
ごん:そんな使命を負ってたんですか。
雑食の鉄人
麺通団の皆様こんにちわ。東京都在住の「足立区民」です。「お菓子と飲み物の組み合わせ」を募集とのことなので、お便り致しました。
ごん:そんな募集、してましたっけ。
団長:全く記憶にないけど、ヘビーなリスナーが言うんやから募集しとったに違いないということで、すみません「足立区民」さん、我々はその募集をすっかり忘れています。
ごん:あっはっは!本当に申し訳ない(笑)。
団長:そう言えばいつだったか、今はなき「イカ番頭」と、今はなきダイドーの「アクアレモンライト」が抜群の組み合わせだったという話をした時に、「この飲み物にはこの食べ物がぴったり!というものがあったらどうぞお寄せください」みたいなことを誰かが言うたような気もする。
ごん:そんなことを言うのは一人しか思い浮かびませんけどね。
私は冬限定ですが、「カリカリ梅」と「昆布茶」の組み合わせが大好きです。
ごん:もう「梅昆布茶」になりますわね(笑)。
H谷:そうですね。
「梅昆布茶じゃないか!」と、私の周りは必ずこのフレーズでツッコミをしてきます。
ごん:あっはっは!いや普通そうでしょうよ(笑)。
ただし、「梅昆布茶」では「酸っぱい」という味が一定で、物足りなさが残ってしまいます。梅の「酸っぱい」を多く感じたい時は「カリカリ梅」を1コ食べて昆布茶を飲み、少しだけ「酸っぱい」を感じたい時はちょっとかじって昆布茶を飲みます。団長様はお酒を飲まないため、賛同していただけないかもしれませんが、ごん様、H谷川様には賛同していただけると思います。
ごん:いやまあ、合わないとは思わないですけどね。
団長:「酒飲み」にも今ひとつ刺さってはないみたいやぞ(笑)。しょうがないな、じゃあ俺がもう一つ出しとくか。
H谷:お願いします。
団長:実は昔、タウン情報時代に「雑食の鉄人」いうコーナーを連載してたんよ。「これとこれをこうやって食べたら意外とおいしい」みたいなやつを募集して、それを実際にやって食べてみるという実食レポート企画なんやけど。
ごん:ありましたね。
団長:その中で「あ、そうくるか」っていうのが一つあってね。
ごん:何でしょう。
団長:「ラッキョウ」に「都こんぶ」を巻いて、それに爪楊枝を刺しておつまみみたいにして食べるというアイデア。これが、作って食べてみたら非常にうまかった。
ごん:「ラッキョウ」も「都こんぶ」も、まあまあ向いてる方向は同じですよね(笑)。
団長:方向は同じやけど、「都こんぶ」のグルタミン酸的な味が、何か「ラッキョウ」のとんがった味を絶妙にまろやかにしてくれるんよ。しかも、ラッキョウに都こんぶを巻いて爪楊枝を刺した姿が、ビジュアルとしてもとてもいい感じ。
ごん:それ、「都こんぶ」以外でも行けるんじゃないですか?
団長:何かあるかもしれんけど、食べて行くうちに「都こんぶ」でないといかんような気がしてきた(笑)。
ちなみに、妻のお勧めの組み合わせは、赤飯おにぎりと、雪印のコーヒー牛乳だそうです。
団長:どうなのこれ(笑)。ちょっと頭の中でにわかに味がつながらんけど。
ごん:小学校の給食で「ご飯メニュー+牛乳」いうのが結構みんな刷り込まれてるから、あのイメージが残ってるんじゃないですか?
団長:なるほど、そういう視点があるか。ちなみに、おにぎりでふと思い出したけど、味付け海苔の食べ方ででね。
ごん:味付け海苔の食べ方?
団長:味付け海苔って、いろんな方法で食べるやんか。おにぎりに巻いたり、ご飯に乗せて巻いて食べたり。
ごん:はいはい。我が家はそのままバリバリ食べたりしますよ。
団長:その味付け海苔をご飯に巻いて食べる時やけど、俺、味付け海苔に醤油を付けてからご飯に乗せるんよ。小皿に醤油を垂らして、味付け海苔の片面に醤油を付けて、ご飯に乗せて箸でご飯をくるんで食べるんやけど、その話をしたらほとんどの人から「味が付いてるのに何でまた醤油付けるん?」って言われるんだ。みんな、味付け海苔に醤油は付けんのか。
ごん:たまに付ける時もありますよ。
団長:ありだろ?
ごん:ありというか、小さい頃は「味付け海苔」より「焼き海苔」が主流だったような気がするんですけど、僕は焼き海苔に醤油を付けてたから、その延長で味付け海苔にもたまに付けてたような気はします。
団長:俺はおにぎりを作る時には基本、焼き海苔でなくて味付け海苔を巻くんやけど、まず、おにぎりには塩味を付けるだろ?
ごん:付けますね。
団長:その「塩むすび」に味付け海苔を巻くということは、つまり「ご飯」と「味付け海苔」の間に「塩味」っていう薄い層があるわけだ。
ごん:物理的にはそういうことですね。
団長:それと同じで、「味付け海苔の片面に醤油を付けてご飯に乗せて箸でご飯をくるんで食べる」いうのは、茶碗に入った白ご飯と味付け海苔の間に、「塩味」の代わりに「醤油味」を入れてあるという理屈や。
ごん:うーん、何かどっか言いくるめられてるような(笑)。
団長:さらに言えば、付ける醤油も普通の醤油より「ダシ醤油」を付けて白ご飯を巻いたら、さらにおいしい。
ごん:まあおいしいでしょうね。味付け海苔の味って基本アミノ酸系だから、それにアミノ酸系のダシ醤油を付けたらアミノ酸onアミノ酸ですからね。「お子様の味覚を持つ男」には申し分のない組み合わせでしょうよ(笑)。
団長:という主張を無理やり展開してみたんやけど、何でこんな話になったんや。
ごん:えーと、元ネタは何でしたっけ。
団長:えー、足立区民さん、最初は募集してたことをすっかり忘れてたけど、しゃべってるうちにテーマ自体を忘れていました。
H谷:大丈夫ですか?(笑)
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