編集 田尾 和俊
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ごん:『うどラヂ』の最初の頃は、うどん屋の大将とかが結構ゲストで来てましたね。
団長:たいていH谷川君が連れて来よった。おかげでH谷川君、すっかりゲスト出演の利権を握るようになっちゃって。
H谷:違いますよ! 団長が「誰か連れてこい」言うから、いつも必死で探してきてるんです。それなのに、普通、番組にゲストを呼んだらゲストの話で1本行くのに、この番組だけは呼んできたゲストにほとんどしゃべらさんという…
ごん:ひどい番組ですよね。
団長:君ら、わかってないなあ。真の愛というものは、言葉なんかいらんのじゃ。
H谷:あれは愛だったんですか!
団長:というわけで、今回はまだ番組がゲストにしゃべってもらってた頃の、愛に満ちあふれた“裏話”トークの回を行ってみましょう。
「がもう」のルーツ
団長:こないだうち、「西森」とか「なかむら」のうどんのルーツの話をしたけど、あれがマニアに予想外に評判が良かったらしくて。
ごん:普通の人もあれ結構「おもしろかった」言うてましたよ。
団長:ほんまか。この番組のリスナーはマニアが95%やと思いよったけど、普通の人も聴きよんや(笑)。
H谷:結構聴いてますよ。だから、うかつなことは言えませんから気をつけてくださいね(笑)。
団長:了解しました。そういうわけで、今回は誠実な情報発信をモットーとする我々が誠実なゲストの匿名希望、「Gの息子」さんをお迎えして、ルーツの話を聞き出そうと思います。
H谷:丸わかりじゃないですか(笑)。
ガモ:あ、ガモムスです。よろしくお願いします。
団長:実は今日は、ガモムスに「がもう」のルーツを取材してきてもらいました。いうても父ちゃんとじいちゃんに聞いてきてもらっただけやけど。ガモムスは何代目?
ガモ:3代目ですね。
団長:ほな、「がもう」はじいちゃんから始まったんや。
ガモ:そうですね。
団長:ではさっそく、「がもう」の歴史について講義を頂きましょう。
ガモ:昔、うちの近所に米崎さんという方がいらっしゃって、うどん屋だったらしいんですけど、そこでうちのじいちゃんが1週間習ってうどん屋をやり始めたらしいんです。
団長:そんなええ加減な始め方したんか(笑)。
ガモ:ええ。うちのじいちゃんはそれまでは植木屋やったりポン菓子やったり醤油屋やったりいろんなことしてたみたいですけど、私の叔父が言うには、ある日、家に帰ったら突然家がうどん屋になっていたという。
団長:ええなええな(笑)。
ガモ:実はうちの近所の山下のうどん屋さんのおじいさんとうちのじいちゃんが同級生で、山下さんの方が先にうどん屋を始められたらしいんですけど、そこで話をしよるうちに「お前もうどん屋やったらええが」みたいな話になって、「ほなしよか」ということで習いに行ったらしいんですよ。
団長:山下さんも、米崎さんか?
ごん:それ、何か質問が変な感じですけど(笑)。
ガモ:いや、山下さんがどこで習ったのかは知らないんですけど。
団長:それで、がもうのじいちゃんは1週間だけ習って始めたと。
ごん:でもわからんですよ。天才が入ってて、1週間で免許皆伝レベルの腕になったかもしれませんし。
ガモ:いや、天才ではなかったと思うんですけど。店は9月の1日に始めたんですけど、その年の10月に、祭りでうどん作りますやん。そこでむちゃくちゃクズの山を作って、「捨てるんにすごい苦労した」言うてましたから(笑)。
団長:そういえば、俺が初めて「がもう」に行き始めた時は今の大将はまだおらんかったからじいちゃんのうどんを食べよったんやけど、あの頃は「がもう」のうどんには印象があんまりなかったような気がするんや。最初にがもうの原稿書いた時には、うどんは「うまい」とは書いたけど、「シビアなカーブを曲がっていく」とか「雨の日には傘を差してうどんを食う」とか「ダシはイデに捨てる」とかのいらん話ばっかり書いて、麺の出来のことは特に書いてなかったような気がする。
H谷:「ゲリ通」はほとんどそんな原稿ばっかりですけど。
団長:あ、そうか(笑)。
ガモ:あと、店を始めて最初の正月に、じいちゃんが「商売繁昌の寺やから」いうて八栗山にお参りに行ったんですけど、お参りに行く途中でダンプに正面衝突して3カ月入院しました。
団長:笑たらいかんけど、ええネタ持っとるのー(笑)。
H谷:ちなみに団長、「団長が数多く通ったうどん店ランキング」でこの10年ぐらいずーっと、「がもう」がぶっちぎりの1位ですよね。
団長:そうなんよ。朝、学校に行く前にしょっちゅう行っきょる。めちゃめちゃうまいからな。あれ、父ちゃんになってからグンとうまくなったんちゃうか?
ガモ:そうですね、ちゃんとやり始めましたよね。
全員:あっはっは! ちゃんとやり始めた(笑)。
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