麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:『うどラヂ』はやっぱり、H谷川君のマニアックな情報なしでは成り立たんなあ。

H谷:こないだ「ごんさんのツッコミに支えられとる」みたいなこと言うてましたやん。

団長:ごんのツッコミは自分でネタを持ってこんことを紛らしとるだけや。

ごん:反論できんのが情けない…

団長:というわけで今回は、H谷川君の「うどん屋のパートさん」にまで目を配っているという1本です。

すし娘

団長:H谷川君の、とれとれピチピチ讃岐うどん情報~!

H谷:最近、女将さんの情報が結構集まってきてるんですけど、うどん屋さんで働く女性で、僕的に“最要注意人物”を1名紹介しときます。

団長:うどん屋さんで?

ごん:働く女性で?

団長:「最要注意人物」がおるんか。

H谷:はい。あのね、琴平の「宮武」にいるんですけど、「すし娘」って言うんですよ。

ごん:あっはっはっは! 「すし娘」!(笑)

団長:昔、西郷輝彦が歌いよったよな。あ、あれは「星娘」か。

ごん:50代以上の人しかわからんっちゅうねん。

H谷:長年勤めているパートさんなんですけど、「宮武」の常連のお客さんには結構有名なんですよ。ほんでね、ちょっと前に「宮武の大将が最近、必要以上に寿司を推してくる」っていう話をしたでしょ? あれは実は、「すし娘」に操られているんですよ。

ごん:大将が「すし娘」に操られてる!(笑)

H谷:そうなんですよ。皆さんご存じの通り、「宮武」の寿司は外注で月曜日以外にあるんですけど、まず、外注先の「すし親父」が「宮武」にいなり寿司とばら寿司を持ってきます。で、それを「すし娘」が必要以上に推してきます。ただし、「すし娘」と「すし親父」は全く関係ないんです。

ごん:じゃあ、何で推してくるん?

H谷:そこのところはちょっとわからんのですけど、その推してき方が、タダ者じゃないんです。

ごん:聞きましょう。

H谷:まずね、一見さんのお客さんとかが入ってきますと、「すし娘」が「あ、いらっしゃいませ。メニューはあつあつからひやひやまで。湯だめというのはつけ麺で、しょうゆというのはダシが入ってないんでカウンターの上の醤油を掛けて…」とか説明をして、「よかったらカウンターのお皿に天ぷらを取って席に着いて待っててください」の後で、「よかったらお寿司もどうぞ」って言うんです。

団長:あ、俺らが行ったら説明してくれるあのねえさんが「すし娘」か。

H谷:そうですそうです。で、次。そこそこ来てくれるお客さんになると、「あ、いらっしゃいませ。うどん何しますか。お寿司おいしいよ」って言うんです。

団長:おー、なるほど。「いらっしゃいませ」と「お寿司どうぞ」の間隔が短くなるわけだ。

H谷:そうです。で、僕ぐらいの常連になると、「いらっしゃい、ちらしにする? いなりにする?」って。

ごん:あっはっは! 寿司はすでに大前提なんや(笑)。

H谷:それ聞いた瞬間、「ここは何屋さんなんや」と(笑)。

団長:で、大将はその「すし娘」に影響されて寿司を推してるんか。

H谷:そうなんです。「うどん界の神」がパートさんの影響を受けているという(笑)。

団長:「すし大将」になってしまったのか。

H谷:そうですそうです。

団長:わかった。今日から「すし娘」と「すし親父」と「すし大将」を「宮武のすし三羽がらす」と命名しよう。

ごん:定着しない方に100円。

H谷:ちなみにですね、その「すし娘」はかなりのうどん通でして。

ごん:ほう。

H谷:あの「あたりや」の常連しか食べられないという「からいやつ」に2回も挑戦しているそうです。

団長:えーっ! あの幻のメニューを2回も食べたんか!

H谷:いえ、2回挑戦して2回とも玉砕したそうです。そのたび理由が変わって食べさせてくれなかったそうです。

団長:よし、まだ俺と同じレベルや(笑)。

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