麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:ポッドキャストのせいで世界にヨタ話が伝わっている『うどラヂ』ですが。

ごん:何はともあれ、何かのお役に立っていれば幸いですけどね。

団長:で、海外のリスナーからのお便りが来ると、『うどラヂ』も一気にワールドワイドな与太話に展開するわけです。

ごん:「与太話」だけはブレないんですね(笑)。

グリンデルワルトからの報告

団長:お便りを頂いております。

団長さんごんさんH谷川さんこんにちわ。いつも心躍る放送をありがとうございます。

ごん:ありがとうございます。

チューリッヒ在住の、ペンネーム山内です。

団長:スイスのドイツの方ね。

ごん:ドイツの方ですか。

団長:スイスは右上の方がドイツにくっついててドイツ語圏で、そこにチューリッヒがある。「チューリッヒ!」って、ドイツ語っぽいやろ。「イッヒ! リーベ! ディッヒ!」みたいな。

ごん:言い方です(笑)。

団長:ちなみに、スイスの左上から左にかけてはフランスにくっついてるからフランス語圏で、そこにあるのは「ローザンヌ?」「ジュネーヴ?」。な、フランス語っぽいやろ。

ごん:だから言い方です!

以前メールを紹介していただいた時の放送で、団長さんが「グリンデルワルトのうどん屋は今でもあるのか」とおっしゃっていました。そこでこないだ、うどんを食べるだけのためにグリンデルワルトに行ってきました。

ごん:行ってきたんや! どんだけ距離があるんでしょうね。

チューリッヒから列車で約3時間。

ごん:あっはっは!

団長:高松からだったらどこまで行くんや? 高知どころでないぞ。本州か。え? 新幹線使たら名古屋越えるんか!

正直言って、時間的にもお金的にも決して楽な旅ではありませんでした。

ごん:そらそうです(笑)。

さて、グリンデルワルト駅に到着し、近くにある日本語観光案内所に入って日本人のスタッフに「このあたりにうどん屋さんありますか?」と尋ねたのですが、即答で「ないです」と返答されてしまいました。「夏なら日本食のレストランも営業していますが、今の季節、日本食レストランはどこも休んでいます」とのことです。

ごん:冬は日本人の観光客があまり行かないからなんですかね。

ということで、とにかく冬場は閉まっていたらしいです。これには自分だけでなく、同伴してくれていた妻も呆然。掛ける言葉も見つかりませんでした。

ごん:奥さんまで道連れにしたんですか!

団長:ほんで3時間も掛けて。

ごん:まあ何というか、このバカ番組に騙されて(笑)。

きっと団長さんが行かれたのは夏だったんでしょうね。

団長:あ、夏です。すいません、確か7月に行ったはずです。

それにしても、箸で持ち上げるとちぎれてしまう麺を是非とも試してみたいと意気込んでいただけに、残念で仕方がありません。こうなれば夏になるのを待ってリベンジを果たしたいと思います。半年ぐらい先ですが、もう一度グリンデルワルトに行って、うどん食べレポートを送りたいと思います。

ごん:ありがとうございます。

ちなみに、「団長さんの命でグリンデルワルトに行って、それでうどんが食べられなかった」と書きましたが、決して団長に対して悪い思いは持っていないということを付け加えておきます。むしろ逆に、グリンデルワルトに行くきっかけを作ってくれたということで、感謝している次第です。

団長:何を送ってきてくれてもええよ(笑)。

ごん:何も送らんでええですからね。

団長:スイスに確か、「ツィームトシュテルン」というお菓子があるんだ。

ごん:「スイスからお菓子を航空便で送れ」という指令ですか!

団長:いや、ちょっと思い出しただけや。この「ツイームトシュテルン」いうやつはスイスのクリスマスのお菓子でね、名前からするとさっきのドイツ語圏のお菓子かもしれんけど、トンガリが5つか6つある星形の、ちょっと厚みのあるクッキーかビスケットみたいな生地の表面に白い砂糖っぽい何かでコーティングしてあったような。

ごん:「とんがった星形」いうのがクリスマスっぽいですね。

団長:他に例えるなら、子供の時に作って遊びよった手裏剣みたいな形や。

ごん:そんな遊び、やったことないですよ。

団長:ないんか! そんなことでは忍者になれんぞ。

ごん:誰がなりますか。

団長:あのな、まず、石油の一斗缶のフタを入手するんや。

ごん:あー、あの押したらポコンとなって外れるやつ。

団長:知っとるやないか! そうそう。一斗缶の注ぎ口のところに、最初はタコがぎゅっと抱え込んでるみたいなフタが付いとんやけど。

ごん:あー、わかりますわかります(笑)。

団長:で、そのフタを上から押したら、茹でられたタコみたいに足がポコンと跳ね上がってフタが外れる。そのフタがたまにその辺に落ちとるわけだ。

ごん:あの、ちょっと団長、H谷川君とカッシーが置いてけぼりになってますけど。

団長:え? わからん?

H谷:全くわかりませんけど。

団長:これ知らんかったら、昭和の忍者遊びは語れんぞ。

H谷:あ、語るつもりないんで大丈夫です。

団長:で、そのフタを入手して、金槌で叩いて平べったくする。すると、円の周りに四角い突起がたくさん並んだ“展開図”みたいな形になるね。

ごん:歯車みたいな形に。

団長:おー、そうそう。で、その一個一個の四角い歯車の歯の部分を、強力なハサミで全部三角に切る。すると、円の周りに20個ぐらいのとんがった突起が付いた金属の「手裏剣」ができるわけだ。

ごん:危ないな、それ!

団長:実に危ない(笑)。だから人に向かって投げるんじゃなくて、家の外壁の木の柱部分とかを的にして、そこを狙って投げる。当たったら「カッ!」いうて刺さるから気持ちがええんよ。

ごん:太い立木なんかを的にしても行けますね。

団長:いや、立木を的にしたら、外れた時に手裏剣を探すのが大変(笑)。だから的は納屋とかの壁の木の部分が最適で、手裏剣の材料は大きさも固さも一斗缶のフタが最適。

ごん:ビール瓶の王冠じゃダメなんですね。

団長:あれは薄すぎて軽すぎるから、真っ直ぐ飛ばんし固い木に刺さらん。ビールやジュースの王冠は、また別の用途があるんや。

ごん:何ですか?

団長:あの王冠を同じようにカナヅチで叩いて平べったくしたら、きれいな円になるやん。それを大量に作って木の箱に入れて揺すったら、「シャリーン! シャリーン!」いうて小判の音がするんだ。これが楽しくて楽しくて(笑)。

H谷:あの、何の話してましたっけ?

団長:えーと…あ、ツイームトシュテルンの話や。というか、お便りの続きがまだあった。

…感謝している次第です。特に、妻は日本では見られないようなきれいな山々を直に見て感激しておりました。

団長:そうなんや、同じスイスで住んでてもそうなんやね。

ごん:電車で3時間ということは、香川県民が初めて富士山を直に見たようなものですからね。

団長:しかも、「世界のスイスアルプス」やからなあ。グリンデルワルトのすぐ上って、何の山やったっけ。あ、アイガーや!

ごん:アイガー北壁。

団長:おー、北壁が目の前や。その向こうにメンヒ、その向こうにユングフラウだ。標高3000数百メートルのユングフラウの展望台がユングフラウヨッホ。タウン情報全国ネットの研修で15人ぐらいがユングフラウヨッホに行った時、俺と徳島の『あわわ』の住友さんだけジャケットで行ったら、ガイドのシュタイナー陽子さんに「ここにジャケット姿で来るのは、山をナメている人と政治家だけです」って言われたユングフラウヨッホだ。

ごん:あんた、世界中でネタ作ってきてますな。

団長:いずれにしろ山内さん、残念でしたが夏、また機会があれば行ってみてください。あと、ツェルマットでもうどん屋を発見しましたので、よろしければそちらも。

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