編集 田尾 和俊
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団長:讃岐うどん巡りブームが全国区になった2000年頃まで、我々はとにかく「怪しい製麺所巡り」のおもしろさを情報発信し続けてきたわけですが、その後、「うどん巡りの間にレジャーを挟もう」というプロモーションに切り替えてきたことは、皆さんご存じの通りです。
ごん:皆さんはご存じないと思いますけど。
団長:我々はご存じの通りです。
ごん:もちろん存じ上げております。
団長:すなわち、県外からのうどん巡り客も3回、4回とリピートしてたらだんだん飽きてきて来なくなるので、県下の観光やレジャースポット、それもネット等でよく知られている有名どころじゃないおすすめスポットなんかを紹介して「リピーターにさらにリピートしてもらおう」というわけです。
ごん:素晴らしい。
団長:ただうどんのことだけでなく、まさに香川県全体の観光振興を常に心がけているという、この崇高なる志を持ったグループが真の麺通団の姿であることを、ここに高らかに宣言するものです。
H谷:どうしたんですか団長。
ごん:大丈夫。何かオチがくる。
団長:これぐらい言うとったら、知事選に出ても47票ぐらい獲得できるかな。
ごん:大したオチじゃなかったですね。
H谷:で、その「47票」って何ですか。
ごん:今確認されとる『うどラヂ』リスナーの数や。
H谷:でもこれ、KSBのファンが大量に見るんでしょ?
ごん:大丈夫。KSBのファンは分別があるから、こんな戯言には惑わされん。
団長:ま、そういうわけで、麺通団の「レジャーを挟んだうどん巡りツアー」の回があったのでどうぞ。
栗林公園・花園亭の「朝粥」でうどん巡りスタート
団長:そういうわけでこないだ、私とごんとH谷川君の3人で、『超麺通団3』の取材に行ってきました。
ごん:雨でしたけどね。
団長:で、「ただうどん屋を巡るのでは芸がないから、レジャーをいくつか挟もう」ということで、まずは朝一に、私が以前から気になっとったんやけどまだ行ったことのない超おすすめスポット、栗林公園の花園亭の「朝粥」を賞味しようということになりました。
ごん:行ったこともないのに「超おすすめスポット」いうのもどうかと思いますが。
H谷:それより「うどんツアーの1発目にうどん以外のものを食う」いう方がどうかしてる計画ですけどね。
団長:けど、よかったやろ?
ごん:いや、素晴らしかったです。
団長:まず、花園亭の「朝粥」は予約制やけど、朝の7時からやっとるから前日にごんに「明日の朝、7時過ぎに朝粥3人分予約しといて」いうてね。それで当日、朝6時50分ぐらいにH谷川君が私のマンションに迎えに来て、そこからごんを拾って栗林公園に行って7時過ぎに花園亭に入るという計画で。
ごん:あの、ちょっとそこ、いいですか?
団長:いかん。
ごん:「いかん」じゃなくて、確かあの日、H谷川君が団長乗せてうちに来たの7時20分だったんですけど、どゆこと?
H谷:僕、6時50分に団長のマンションにお迎えに行ったんですよ。そしたら団長がいらっしゃらないんで電話をしたら、いつまで鳴らしてもお出にならなくて。
団長:土曜日の休みの朝っぱらからな、隣の部屋で延々と携帯電話が鳴りよんや。それで仕方なく起きて布団から出て「誰やこんな休日の朝早よから、いつまで鳴らすんや」と思って電話取ったらH谷川君や。「どしたんや、緊急事態か」言うたら、何か「マンションの下で10分ぐらい前からずっと電話しよんですけど」って(笑)。
ごん:ちなみにですね、私は前日、何かイヤな予感がして「朝粥」の予約を7時半にしておきました。
H谷:ごんさん素晴らしい!
団長:ま、そんな感じで『超麺通団3』の原稿を充実させるために、朝一からあえて体を張ってネタを作ったわけですが、
ごん:おっさんおっさん!
団長:で、朝の7時半に花園亭に行きました。花園亭は栗林公園の中にあって、お土産も売ってるお食事処みたいな店なんやけど。
ごん:最初、その店の中で食べるんかと思ったんですよ。そしたら、とても愛想のいいお姉さんが出てきて、店の向かいの離れみたいなところへ案内してくれて。
団長:純和風の、昔ながらこぢんまりとしたいい感じの建物でね。あれは書院造りでなくて、寝殿造りでなくて、何造り? 合掌造り…絶対違うわ。
ごん:高床式?
団長:恥かくからもうやめとこ(笑)。で、その何かわからんけどお造りみたいな、お造りは刺身か、その庵みたいな建物に入ったら、6畳か8畳ぐらいの畳の一部屋になっとって。
ごん:その真ん中に、周りに10人ぐらい座れる低いテーブルがあって。
団長:そこから外を見たら、あまりの美しさに目がポロッと落ちたがな!
H谷:目からウロコでなくて、目が落ちた!(笑)
団長:窓も障子も硝子もなくて、景色がスコーンと抜けて見える! すぐ目の前に栗林公園の美しい池、その向こうに美しい庭園、さらにその奥に紫雲山の借景! 借景やぞ。漢字で書けるか? 借金ちゃうぞ。
H谷:か…書けますよそんなん。
団長:しかも、ちょうど小雨が降ってたから、晴れた日に見たら平板に見える山肌に雨の霞がかかって、山の微妙な重なりが素晴らしい陰影になっとる。
ごん:水墨の山水画みたいになってましたね。
団長:さらに、池の畔の松の枝に鷺(さぎ)が一羽、じっと止まってるって、あんなん、映画のシーンでも出来すぎて使わんぐらいの絵やったな。
H谷:そういやごんさん、えらい鷺に詳しかったですよね。
団長:そうそう。俺が店の姉さんに「あの鳥、何ですか?」って聞いて、姉さんが「鷺です」って答えたら、ごんが「鷺は止まってたらええけど、飛ぶ姿がブサイクや」とか、「鷺の糞は粘るから始末が悪い」とか説明し出して。
H谷:さすが、サギ仲間だけにお詳しい。
ごん:誰がサギや!
団長:しかし「朝粥」の献立、お粥やと思って油断しとったら、めちゃめちゃ豪華な上におかず類も全部うまくて、量も多くて、あれはもう「朝食」を超えたね。
H谷:出てきたお粥、全部食べるからですよ。
ごん:温泉旅館で朝食のおひつを空にするみたいなもんですよ。
団長:温泉の朝食は全部食べるやろ。
ごん:温泉は朝食食ったら遊びに行くか帰るじゃないですか。僕らあの後、うどんツアーに行くんですよ。
H谷:で、結局「腹一杯になったから腹ごなしにレオマ行って遊ぼう」って、どこがうどんツアーですか。
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