麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:どんどん質問行きますよ。

ごん:というか、全部お一方からの質問ですから、テキスト版1本にまとめたらどうですか?

団長:分けたら原稿の本数稼げるやんか。

ごん:おっさんおっさん!

団長:あのな、大事なことを今頃言うけど、このテキスト版の企画、最初は「1回500~1000字」ということで受けたんぞ。ところが、俺が持ち前のサービス精神を発揮したもんやから、これまで毎回2000~3000字、長い時は5000字も書いとんや。

ごん:僕らがしゃべってないことまで書きまくるからですよ!

小屋じゃない(笑)

団長:次の質問です。

さぬきのうどん屋は、ある程度客が入るようになっても小屋で営業を続けるのはなぜですか?

ごん:ちょっと待って、小屋やないっちゅうねん!(笑)

団長:小屋みたいな建物で依然として営業している店は、「なかむら」ぐらいしかないぞ。

ごん:「長楽」やって、あれは元はガレージですからね。

団長:他にも納屋とかビニールハウスとか自転車置き場とかいろいろあるけど、この方に言わせればたぶん、全部総称して「小屋」ということなんだろうと思います(笑)。

ごん:まあ、「いろんな飲食店が儲かったら店を建て直したりするのに、さぬきのうどん屋は店を改装しないところが多い」というイメージなんでしょうね。

団長:その一番大きい理由は、「小屋でもお客さん来よんやけんええやん」という(笑)。

ごん:そこまで広く大きくして苦労したくないという。

団長:そうそう。「儲けたくない」じゃなくて、「苦労したくない」(笑)。「借金して改装してまで苦労したくない」という、実に讃岐人らしい理由が一番大きいのではないかと。

ごん:必要以上に欲を出さなければ、ぼちぼちやっててもなんとか食べていけますからね。

団長:経営的に見たら、会社や店のランニングコストで最も大きいのが「人件費」と「地代家賃」と「借入金の返済」なんやけど、昔から自分ちで家族でやってるような店はそのデカい経費が全部いらんからね。

ごん:何なら売上がほとんどなくても「年金だけで店は開けておけるぞ」という。

団長:あと、積極的な理由としては、「あの小屋みたいな佇まい、納屋みたいな雰囲気が店の魅力の半分ぐらい、少なくとも2割、3割ぐらいある」ということがわかってて、あえて「小屋のまま」でやっているという店もある。そういうのも含めて、大局的には「まあええが」という讃岐ならではのテイストがあるのではないかと。

ごん:たぶんそういうことです(笑)。

団長:ま、例外もあるし、込み入った事情のある店もあるだろうけど、そろそろ規定の文字数もオーバーしそうなのでこのへんで(笑)。

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