編集 田尾 和俊
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団長:「話が脱線する」いうのは『うどラヂ』のお家芸ではありますが、「脱線にもほどがある」という時もしばしばありまして(笑)。
ごん:しかもそれが、大事な大ネタの時にも平気で起こるという(笑)。
宮武追悼イワシの大群
団長:えー、すっかり皆さんご存じかと思いますが、「宮武閉店」という、讃岐うどん界を揺るがす今世紀最大のビッグニュースが飛び込んできました。いや、「最大のビッグニュース」いうのはおかしいな。「腹痛が痛い」みたいなもんか。
ごん:物書きとしては最低のフレーズです。しかも、「今世紀」いうてもまだこれから90年ぐらいありますから何が起こるかわかりませんよ。
団長:じゃあ、今年度最大の。
ごん:まだ6カ月ありますよ。
団長:えー、おそらく今週最大級の「宮武の閉店」というビッグニュースを受けて、今週の『うどラヂ』は宮武の追悼番組をお送りしなければなりません。
ごん:「追悼」って(笑)。
団長:大将の追悼ちゃうよ。店の追悼や。それでお便りもすでにたくさん来てますので、それを読みながら宮武を偲んでいきたいと思います。まずは、岡山の「ムーン」さんから。
昨日あたりから「宮武閉店」のニュースがネットを駆け巡っています(涙)。そこでお願いがあります。勇退された宮武の大将をゲストに呼んでいただけないでしょうか。これまで『うどラヂ』でいじりまくったギャグの神様の降臨を切に願ってやみません。
団長:続きまして、沖縄の「あらっちゃん」です。
ごん:お便りに答えんのですか!
団長:ゲストの選定はH谷川君に利権があるから、とりあえずお便りを先に紹介しておきましょう。
H谷:違いますよ!
「宮武閉店」の一報に驚きました。私の行きたいお店リストの一つが消えてしまって非常に残念です。閉店について、宮武評論家のH谷川さんからの情報などありましたらお願いします。
団長:これも後ほどH谷川君から、あることないこと、いろいろお話をいただくということで。
ごん:「ないこと」はダメですよ(笑)。
団長:続きまして、名古屋の「エスタック・デブ」さんからです。
宮武が閉店したとのこと。最近は連休に休まれていたことも多く、帰省のたびに「次は食べられるだろうか」と心配していましたが、もう食べることができなくなってしまったんですね。昔は母方の実家が琴平で、祖母の足が良かった頃はよく連れて行ってもらったのを覚えています。大将本当にお疲れさんでした。
団長:というお便りですが、続きがありまして…
さて、先日…
(ディレクターのカッシーがなぜかお便りを読むのを止めにかかる)
団長:え? 今続きを読もうとしたら、ディレクターのカッシーが「そこ読むな」みたいな感じでこっちを覗いてきたんやけど。
ごん:何ですか何ですか。それはぜひ読んでいただきたいですね(笑)。
団長:せっかくのお便りを途中で切るのも何ですから、ちょっとだけね。
先日、仕事から帰り、ふとテレビをつけたところ…
ごん:ほうほう。
画面一杯にイワシの大群が!
ごん:それかい!
テレビ東京の『和風総本家』という番組で、イワシの特集をやっていました。
ごん:『うどラヂ』の後追いですね。
団長:俺ら、イワシの大群には何年も前から注目してるからね。みうらじゅんさんより早いから。
ごん:みうらじゅんさんはイワシの大群なんかに食いつかないと思いますけど(笑)。
イワシの大群が巨大水槽に放たれた瞬間から、それをカツオが追いかける様(さま)、巻き網漁法でイワシの大群が捕獲される様などが放映されておりました。ちなみに1回の巻き網漁で水揚げされる量は100トンを超えるそうです。イワシマニアの団長はもちろんご覧になりましたよね。
団長:もちろんご覧になりましたよ。あれは実に、我々イワシの大群マニアの想像を超える、「さすがテレビ東京!」という企画でした。
ごん:ほうほう!
団長:「イワシの大群」を映す番組やニュースは、ネイチャーものとか水族館を紹介する番組とかで時々あるやろ?
ごん:たまに見ますね。
団長:そういう所でよく見るのは、エサにつられたり他の魚とかに追われたりしてイワシがゴーって竜巻みたいに群れる映像がほとんどやけど、テレビ東京は違うがな。
ごん:どうなんですか?
団長:まず、イワシが水族館の水槽に入れられるところが映るわけや。水槽にイワシを増量する瞬間や。
ごん:それ、昔から知りたかったんですよ。どうやって入れるんですか?
団長:まず、巨大な直方体の箱の中に1万匹ぐらいの生きたままのイワシが海水ごと入っとるわけや。
ごん:海で獲ってきたやつをそのまま箱に。
団長:そう。クレーンでそれを箱ごと水槽の真上までガーッと持ち上げて、そのまま箱ごと水槽の上の水面に沈めていってね、箱が水没したら、箱の側面が上にスライドして開く。すると、そこから1万匹のイワシがドワーッと出てきて、すでに水槽の中で渦を巻いて泳ぎよるイワシの大群の中にシャーッと合流していくわけや。
ごん:そこはあれですか、先輩とか後輩とか関係なく彼らは…
団長:そこはイワシにも仁義っちゅうもんがあるがな。新しいイワシの軍団は先輩のイワシの回遊しとるところに近づいて行って、合流する時には全部のイワシが「すんまへん、すんまへん、すんまへん、すんまへん」いうてちょっと手刀切ってね。
ごん:あ、なるほど。
団長:ほんで合流したら胸ビレを「ヒラヒラッ」てやって、後ろのイワシに合図してね。
ごん:ハザードライト「チカチカッ」てやるみたいに(笑)。
団長:無用のトラブルを避けるために、そこは大事なことや。
ごん:大事なことです。
団長:事実、よーに見よったら、時々それを忘れて合流して後ろのイワシにビターッと付けられて煽られよるやつがおる。
ごん:いけませんねー。………H谷川君、そろそろ止め時やで。
H谷:あ、すみません、お二人があまりに自然に「ない話」に入って行くんで、タイミングが掴めませんでした。勉強になります(笑)。
ごん:というか、どうでもええんですけど、今日は「宮武を偲んで」ということになってるんですけど(笑)。
団長:けどな、まだ重要な場面の説明が終わってないんや。
ごん:わかりました。行きましょ行きましょ。
団長:ほんでな、イワシを水槽に投入するシーンの他に、イワシを捕獲する場面が出てくるんだ。
ごん:ほう。
団長:海に網を入れた船が2匹、両サイドから丸~く回っていって。
ごん:興奮して船の数え方間違ってますけど(笑)、巻き網ですね。
団長:ほんで丸く囲ったら、そこから網を絞っていく。
ごん:イワシはもう逃げられませんわな。
団長:ほんでどんどん絞っていったら、イワシがものすごい密度で集められてくるんよ。
ごん:えらいことになりますね。
団長:するとや、ここからがテレビ東京の素晴らしいところ! その数万匹のイワシがごった返しとるところへ、アクアラング付けたカメラが入って行くんぞ!
ごん:えーっ!
団長:イワシの大群の映像は数限りなく見てきたけど、あんな映像は初めて見たわ!
ごん:それもう、イワシの大群マニアにはたまらん映像じゃないですか!
団長:俺な、神様が降りてきて「死ぬまでに1回だけ好きなことやらしてやる」言われたら、イワシの大群の中に突っ込みたい!
ごん:あっはっはっは!
団長:いやー、あれは久しぶりに釘付けになったわ。『和風総本家』、最近ちょっと侮ってましたが、あれでグッと持ち直しました。といったところで時間がなくなりましたので、続きは来週。
H谷:おーい!
ごん:カッシーが「読むな」言うたんは、全く正しい判断でした。
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