編集 田尾 和俊
67
団長:昔、大好きだったうどん屋が閉店した後、20年ぐらい経っても思い出は強烈に残っとるけど、「味」ってだんだん記憶が薄れていくんよなあ。
ごん:確かにそう言われれば、鮮明には覚えてないですね。
団長:「讃岐家」の「なめこおろしうどん」とか、「丸山」のかけダシとか、もう誰も再現できんのよなあ。
ごん:「再現しよう」となっても、たぶん誰も「これだ」いうて断言できんと思いますね。
団長:昔、閉店した店のレシピを完全保存する「名店のうどんバンク」を作ろうという企画を考えたことがあったけど、あれ、本気で取り組んどったらよかったなあ。
宮武に一番近い味の店
団長:お便りを頂いております。
ごん:ありがとうございます。
埼玉県在住のラジオネーム「やきべん」と申します。
団長:何の略や。
ごん:「焼肉弁当」とか「焼鳥弁当」とか。
団長:「野球弁当」とか。
ごん:それなら「やきゅべん」でしょう。「野球弁当」で「やきべん」は、切るところがおかしい。
団長:昔、「ビショップボブ」いう馬の子供で「モミジプボブ」いう馬がおったんやけど、「ビショップボブ」はどう考えても「ビショップ・ボブ」やのに、「プボブ」を取るか! って(笑)。
ごん:ほんま、しょうもないネタいっぱい持ってますね。
団長:お便りの続きです。
今まではどちらかというとうどんよりそば派だった私が、『うどラヂ』を聴き始めて6カ月、この番組のせいでうどんにも興味を持ち始め、今ではうどん派になってしまいました。
ごん:僕らの力では6カ月かかったわけですね。
団長:まだまだ我々、力不足やね。
番組を聴くにつれて本場のさぬきうどんを食べに行きたくなり、ついに今年の10月31日から11月2日の計画で、車で香川へうどん巡りの旅をすることに決めました。
ごん:ちょうど秋口で季節もええですね。
ホテルも予約しました。
ごん:準備万端で。
あと問題は、私一人で行くので、嫁と子2人、3歳と0歳6カ月を説得するだけです。
ごん:いやちょっと待って。「家族で一緒に行く」という選択肢はないわけね(笑)。
団長:一人で来ようとしてるのか。
そこで質問ですが、「宮武」にも行く予定で期待を膨らませていたのですが、閉店だという情報を聞きつけました。宮武ファミリーの店が数多くあると思うのですが、閉店した「宮武」に味が近いお店はどこでしょうか。
団長:という質問を頂いております。えー、宮武ファミリーの店を確認しておきますと、まずは「山内」、それから「松岡」、「あたりや」。ここまでが“直”の親戚関係のファミリー。あと、師弟関係ではどこや。
H谷:「宮武」のお弟子さんで「冨永」。「松岡」のお弟子さんで「壱番屋」、あと、県外にも「あたりや」のお弟子さんの川崎の「綾」とか、「宮武」のお弟子さんの東京上野の「かがり火」がありますね。
ごん:それだったらこの方は埼玉在住だから、「綾」や「かがり火」に先に行けますね。
団長:で、「宮武に味が一番近いのはどこですか?」という質問や。ここはやっぱり、H谷川君に決めてもらおう。
H谷:僕が一番近いと思うのは、上野の「かがり火」なんですよ。
団長:ほんまか。ほな来んでええやないか。
ごん:いやいやいや、それは「宮武」さんと一番似ている味を味わうには「かがり火」さんだ、という話でしょ? そうじゃなくて。
H谷:そうですけど、とにかく一番似ているのは、はっきり言うて「かがり火」だと思います。うどんも「宮武」と同じ“手切り”ですし。
団長:とりあえず県内で行こうよ。県内だったらどこよ。
H谷:県内ですか。県内で「宮武」にそっくりな味の店は、ないですね。
団長:ないか。
ごん:お弟子さんとかファミリーとかいっても、それぞれ皆さん個性を出されてますからね。
団長:確かにな。大きな方向性は同じやけど、みんな「宮武のうどんの再現」を目指してるわけじゃないからな。
H谷:そうなんですよ。讃岐うどんの職人の世界は、「師匠の味を受け継ぐ」いう弟子があんまりいないんですよ。だから宮武ファミリーと言っても、「宮武」のうどんに似てるかと言われたら。
ごん:そこなんですよね。
H谷:どこも「宮武」の面影は間違いなくあるんですけど、「その店ならではのうまさ」が突き抜けてますから、そんなには「宮武」に似てないですよね。
団長:けどせっかく質問が来てるから、そこをあえて似てるというならどこや。
H谷:うーん…
団長:「かがり火」か?
ごん:あっはっは!
H谷:「かがり火」です。
団長:ほな来んでええやないか!
H谷:来なくていいです。
ごん:だからそういう話じゃなくて!(笑)
団長:あかんあかん(笑)。ちょっと待て、一回お便りに戻ろう。彼は何を聞きたかったんだ。質問をシンプルに抽出しよう。
宮武ファミリーの店が数多くあると思いますが、閉店した宮武に味が近いお店はどこでしょうか。
団長:「かがり火」や。
H谷:「かがり火」ですね。
団長:ほな、来んでええやないか!
H谷:来なくていいです。奥さんも説得しなくていいですよ。
ごん:ホテルも予約しとるっちゅうねん!
団長:えー、ラジオネーム「やきべん」さんから、「末永く番組が続くことを希望します」とお便りは締められていますが、本当にありがとうございます。けど、宮武ファミリーの店ならそれなりに「宮武」のうどんのベースは共有してるみたいですが、香川県内で「宮武に一番味が似ている店」となると、ちょっと我々には推せる店がないということで。
ごん:とりあえずこれから10月に向けて、まずは「かがり火」に行って、宮武に一番近い味を味わってから、香川に来ていろんな味を楽しんでいただければと思います。
バックナンバー
-
#89 「「おか泉」の大将の壮行会」 (2023.09.12更新) -
#88 「人間が試されるうどん屋」 (2023.09.05更新) -
#87 「「ごん」の誕生」 (2023.08.29更新) -
#86 「Mの海さんの食レポ」 (2023.08.22更新) -
#85 「『超麺通団4』団長の新技」 (2023.08.15更新) -
#84 「店主リニューアル」 (2023.08.08更新) -
#83 「「やや締め」」 (2023.08.01更新) -
#82 「年食1600玉男」 (2023.07.25更新) -
#81 「麺通団の「年明けうどん」考」 (2023.07.18更新) -
#80 「H谷川軍団忘年会」 (2023.07.11更新) -
#79 「食後のパンと「連食」」 (2023.07.04更新) -
#78 「「まんさく」の秘密」 (2023.06.27更新) -
#77 「おか泉の真南の明水亭」 (2023.06.20更新) -
#76 「ミシェル・ウィー、連絡つかず」 (2023.06.13更新) -
#75 「「うどん県」に「麺主主義」導入を」 (2023.06.06更新) -
#74 「えらいとこから入ったなあ」 (2023.05.29更新) -
#73 「グリンデルワルトの最新うどん」 (2023.05.22更新) -
#72 「うどん発祥の地」 (2023.05.15更新) -
#71 「うどん屋でもするわ」 (2023.05.08更新) -
#70 「麺通団オリジナルワード」 (2023.05.01更新)




















