麺通団のうどラヂテキスト版 編集 田尾 和俊

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団長:お待たせしました。いよいよ「タニシ・スペクタクル」の後編です。

ごん:あんまり待っている人はいないような気もしますけど(笑)。H谷川君なんか全然テンションが上がってませんし。

団長:大丈夫。最後にちゃんとH谷川君で着地するから(笑)。

タニシ・スペクタクル(後編)

団長:ほんで、あのシャープなコルネのタニシが極悪であることを「えのき君」から告げられたその日の晩に、俺は直ちにあいつの駆除に取りかかったんよ。

ごん:一刻も早く駆除しないと、水草をどんどんかじられますからね。

団長:そう。捕まえ方は丸いタニシの時と同じや。ただし、丸いタニシは昼間っから水槽のガラスや葉っぱの上に出てきとったけど、あのコルネのタニシ、明るいうちは小石の中に潜んでて、ほとんどが表に出てこんのよ。暗くなったらジワジワ出てくるんだ。

ごん:ほうほう。

団長:そこで作戦を立てたね。まず、捕獲作戦は夜。部屋の電気を消して暗くして、あいつらを表におびき出す。その間、俺は別の部屋で仕事とかしてて、1時間ぐらい経って、水槽のある仕事部屋に入ってパチッと電気をつける。すると、小石の上にコルネがぞろぞろ出てきとんや。

ごん:なるほど。油断して出てくるわけですね。

団長:あいつら、突然電気をつけられて「ハッ!」としてあわてて小石に潜り込もうとするけど、そこはタニシや。チンアナゴみたいにシュッと潜れんがな。ほんでジワジワ潜ろうとしよるコルネタニシを俺が上から手を入れて1匹ずつつまんで取ってはカップヌードルのカップにカツン、取ってはカツンいうて入れていく。

盛:いいですねえ(笑)。

団長:ほんで30分ぐらい、10個とか20個とか取って一応目に入るコルネが全部おらんようになると、また電気を消すんだ。

ごん:まだ小石の中に潜んでるやつをおびき出すわけですね。

団長:はいそうです。それから俺はまた別の部屋に行きます。ほんでまた1時間ぐらいして部屋に帰って電気をつけたら、また数匹が出てきとる。そいつをまた上から手を入れて1匹ずつ取ってカップにカツン、カツンや。

ごん:ちなみにそれ、ワンセット1時間か1時間半かかりますよね。何セットしたんですか?

団長:何セットしても出てくる(笑)。敷き詰めた小石の中に何匹おるかわからへんのや。

ごん:あっはっは! エンドレス。

団長:ちょっと計算しよか? 90センチ水槽やから、敷き詰めた小石は90センチ×45センチ×高さ平均3センチとして、1万2150立法センチメートル。1立法センチメートルの中に小石が平均2ミリ角として5×5×5で125個入っとるから………全部で151万8750粒や。そこにあいつらが紛れ込んで、しかもどんどん増えて行っきょんや。

ごん:最初に見つけた1匹、小石の中に入り切れんで表に出て来たんちゃいます?

団長:小石151万粒の中にコルネのタニシが151万匹ぐらいおったんやろか。

ごん:それ、水槽の底の小石の高さが倍になりますよ(笑)。

団長:そんなにはおらんか(笑)。けどとにかく、取っても取っても、電気消して1時間ぐらいしたらまたどこかから1匹、2匹いうて出てくるんよ。ほんで結局その日、夜の9時頃から駆除を始めて、寝たのが午前3時や。

盛:あっはっは!

団長:次の日、俺は朝6時に家を出ないかんのぞ。

ごん:2~3時間しか寝られませんやん。

団長:で、そんな状態で翌日1日仕事して、イベントの司会までして晩の9時半に家に帰ったのに、H谷川君から電話がかかってきて「うどん屋の大将らが集まって忘年会してるんで、来てください」言うんや。高松から丸亀まで40分もかけて、晩の10時過ぎからバカヤロウ忘年会に来いって言うんぞ。

ごん:ひどいやつですね。しかも団長、酒も飲めんのに。

H谷:でも結局来なかったじゃないですか。しかも、来なかった理由が「コルネ取り」って(笑)。

団長:今年最後の放送がこんな話でええのか。

ごん:よくないと思います。

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