編集 田尾 和俊
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団長:前回の「讃岐うどんの形式美」の続きで、うどんの「盛り付け」の話も出てきました。
ごん:『うどラヂ』は多くの人にただのオバカトーク番組だと思われてますけど、結構讃岐うどん業界に新しい視点を提示してますよね。
団長:「ゲリラうどん通ごっこ」時代からの麺通団の一つのスタンスやからな。例えば、「一般店、大衆セルフ、製麺所型店」という分類名も我々が作ったし、「エッジの立った」という麺の表現も、「押し返してくるコシ、伸びるコシ、カタコシ、軟体ゴシ」とかいう麺の腰の表現も我々が開発した。
H谷:つけダシの「ノーザンダンサー系」とか、麺の表面を表す「アクリル系」とか「ヌルリーフ系」とかもありましたよね。
ごん:しかしこう見てくると、定着してないのがたくさんありますねえ(笑)。
団長:健全な世の中というものは、麺通団ごときの話にそうそう動いたりしない(笑)。というわけで、全く定着してないけどちょっとお気に入りの「命名もの」を一つ。
讃岐盛り
ごん:讃岐うどんの「所作」といえば、僕、「ざる」とかの盛り付けもちょっとね、おいしそうに入れてくれるとうれしいなあという。
団長:ありますあります! 「ざるうどん」で、こう、麺をシュッと畳んでスッと手を抜いてざるに盛ってくるやつ、あれは見た目だけでうまそうというか、とにかく姿が美しいね。
ごん:かつての「かな泉」のテレビCMでやってたやつね。
団長:そうそう、あれが「ざるうどん」の一番うまそうな盛り方やねと思うね。
ごん:ただね、惜しむらくは、あのCMの指がちょっとむっちりしてる感じがね(笑)。「もうちょっとシュッとしてくれるとなー」みたいなのをいつも思ってたんですけど(笑)。
H谷:それはいいじゃないですか(笑)。
団長:あそこに“手タレ”の細い美しい手が出てきたら、「稲庭うどん」ならそういう上品なイメージかもしれんけど、「讃岐うどん」はおっちゃんの大将が作る素朴なイメージがあるから、まあええとしようや。
ガモ:でも、関東のうどんはあんな盛り方はあんまりしないみたいですね。
ごん:ネットでいろいろ画像検索したら、確かに関東というか、香川以外の「ざるうどん」は麺をバサッと盛ってあるのが多いですね。
団長:何やろ。「ざるそば」が麺をバサッと盛り上げてあるから、そば文化の強い関東は「ざるうどん」も「ざるそば」と同じように麺を盛るんかのー。
H谷:ということは、あの麺を畳んで盛るのは香川特有の盛り方ということですか。
団長:わかった、これからざるうどんのあの盛り方を「讃岐盛り」と名付けよう。
H谷:いいですねー。
団長:で、「讃岐盛り」の呼び方が定着したら、「命名は麺通団やぞ」って(笑)。
ごん:商標登録しときますか。
団長:登録料だけかかってリターンがゼロや(笑)。
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